「キクノさん。いいですか?」
 「あら、もう済みましたの?」
 「え、ええ。何分にもピンクのあそこは凄いので・・・。」
 「そうでしょうね。あれ程の名器では、どんな殿方でもすぐいってしまいそうですね。」
 「エヘヘヘ・・・。」

 スコットは照れ笑いをしていた。

 「登録は済みました。これからは全てピンクさんという名前でご連絡下さい。データを揃えましたので、それとの比較をしながら最適な方法をお教えしますわ。」
 「本当に大丈夫なんでしょうね。リョーの家族や親戚から捜索願いが出たりしたら・・・。」
 「ご安心を。万全なのですから。それよりもピンクさん自身からばれない様にしませんとね。」
 「アッ、そうか。ピンクが喋ったり、逃げたりしたら分かってしまうんだ。」
 「だからそれを防止しましょう。まず喋れない様に、そして逃げ出せない様にしましょう。」
 「どうするのですか?」
 「では、どの様な仕様にするか、あちらで決めましょうね。」

 キクノは用意してあった大きなバッグを重そうに持ち上げようとした。

 「アッ、それは俺が。」

 スコットはそのバッグを自分が持つ為に受け取る。そして一緒に再びピンクの元へと向かった。
 ピンクはまだ失神したままであった。快感の喜悦の中に沈んだ様な、安らかな顔をしていた。

 「可愛いお顔ね。早く一人前の女性としての自覚を持って貰わないと。お化粧なんて知らないでしょうね。このままでも素顔の可愛らしさは有りますけれど、お化粧しておかないと。」
 「でもピンク自身はしないだろうし、俺にも出来ないですよ。だからこのままでも・・・。」
 「いいえ。必ずセックスペットにはお化粧しないといけないのです。」
 「何故?」
 「まず、お化粧と言っても、整形に近い程顔を変えます。そうしておけば、万が一逃げ出されても、本人とは全然顔が違うのですから、誰も信じてくれないかも知れません。それにピンクさんは元々が男ですから、より完全です。でもどうしても面影が有りますでしょ? それを消してしまえば完璧です。そしてスコットさんの意識への影響も考慮しますと、良くご存知の方を責めているという意識が有ると、どうしても責めが甘くなってしまいます。それはかえってセックスペットにはつらい事になります。変な未練を残してしまう事になりますからね。お互いに生まれ変わったという意識を持たないとね。」
 「そうですね。ピンクは『ダッチワイフ』で、俺の後輩のリョーじゃない訳だ。リョーは単なる材料に過ぎない訳ですね。」
 「その通りです。今は大人しいですからお化粧をしてしまいましょう。ついでに喋り難い様にしておけば、責め易くなりますね。」
 「喋れなくするんですか?」
 「どういう仕様に致しましょうか? 完全に声帯を潰してしまう事も出来ますが、それでは回復出来ませんし、可愛らしいお声ですからね。責めた時にある程度は悲鳴も出ないと楽しくないでしょう。それにこの星には他人が居らっしゃいませんから、セックスペットとして完成された時にはお話し相手に成りますから。」
 「そうですね。回復の可能性を残して、大声の出ない様にして下さい。」
 「ニューロコンピューターもそういう答を出していましたわ。だからその準備はしてあります。」
 「なんだ、そうなんですか。」
 「ええ、あなたの思考形態を推理して、希望の予測を出しているのですよ。でも、あなたが考えた結果でないと、押し付けになりますから。」
 「でも結果が分かっているなら同じでしょ?」
 「いいえ、全然違います。コンピューターの指示に従っていれば、多分スコットさんの満足する結果が得られるでしょう。でもそれはご自分の考えではありません。ペット化の責任をご自分で持ち難くなります。それではセックスペットに対する想い入れ、ひいては愛情が失われてしまいます。コンピューターはスコットさんがなさりたいと思っている事への道具の準備を素早く、或いは前もってしておく為の補助なのですよ。」
 「はあ、そういうものですか。」
 「能率良く、効率良く、素早くペット化してしまって、早く諦め、ペット化を受け入れさせてしまう事が肝心です。身体が完全に改造されてしまっては諦めざるを得ませんから。改造される時間が長ければ長い程恨みをかってしまいますもの。と言って麻酔などで、完全に無意識の内に改造してしまうのは、本人が改造手術を受けたという意識が有りませんから、変に希望を持ってしまうのです。だから程度を見ながら、本人にある程度の精神的苦痛を与えつつ、と言って精神破壊を起こさぬ様に行わなくてはなりません。それがノウハウなのですわ。」
 「なる程。簡単な事ではないんですね。」

 キクノは用意した大きなバッグを開け、中から薄いフィルム状の物が入った袋を取り出した。

 「スコットさん。ピンクちゃんのお顔ですが、どの様なお顔になさりたいですか?」
 「どの様にって・・・、可愛ければ・・・。」
 「可愛いっておっしゃっても、色々ありますでしょ。子供の様な可愛らしさ。成熟した女性の可愛らしさ。白痴美の様な可愛らしさ。それぞれ全然違いますわよ。」
 「そうですね。俺としては・・・。まず子供っぽい方が好みですね。ピンクは元々が小柄だし。でもずっと『ダッチワイフ』として使うならそれらしい顔もいい。勿論セクシーならもっといいし・・・。」
 「難しいご注文ですこと。でも大体それに応じられる様に出来そうですよ。」
 「アッ、それもコンピューターで?」
 「ええ。でも完全にとはいかないでしょう。ある程度の微調整は後日しますわ。お化粧ですから、骨格は変えられません。絶対に落ちないお化粧をするのです。」
 「落ちないんですか? 絶対に?」
 「見ていて下さいな。このお化粧に使う顔料は、・・・・文字通り顔料なのですね。肌の内部に浸透して、まず脱色、白くします。そしてそこに色素を沈着させるのです。顔について言いますと、眉墨、マスカラ、頬紅、口紅ですが、全て皮膚内に着色させるのです。ちょうど入れ墨みたいなものなのです。だから絶対に落ちないのですよ。」
 「へーっ、凄いんですね。・・・・? 顔について? じゃ、顔以外も?」
 「勿論ですわ。例えば口の中。口蓋とか舌を綺麗なピンクにするのです。それから乳首、乳輪。クリトリスや膣壁。肛門も薄いピンクにしますのよ。使い込むと、どうしても色素沈着で黒ずんでしまうでしょ。可愛らしいお顔にはそれなりのお道具の色がありますもの。」
 「なる程。是非お願いします。」
 「ではお顔は最初に。動かれてはお化粧がうまく出来ませんから。」

 キクノはスプレーを取り出し、ピンクの顔に吹き掛けた。

 「これだけは短時間麻酔を使います。意識が戻っても、ちょっとの間は運動機能を停止させます。多分もう少しで気が付くでしょうけれど、動けませんわ。ただ、私達のお話しは聞こえているでしょうけれどね。」

 ピンクは大きく吸い込んで、眠った様にグッタリとした。キクノはピンクの舌を押さえていたフレキ拘束具を外す。そして袋の中から取り出した薄いフィルムをピンクの顔に被せた。ちょうどパックの様に、顔にピッタリと押し付ける。

 「へーっ、そのフィルムに化粧が印刷してあるんですね。」
 「どうかしら? この程度のお化粧具合で。」

 スコットはジッとピンクの顔を見つめた。眉は元々のピンクの眉より細く、なだらかであった。ピンクは女性化したとは言え、元々は男である。リョーの眉もそれ程男性的ではなかったが、それでも少年らしさは有った。それがこのフィルムパックには無い。そして目元もパッチリと可愛らしい少女である。まつげも長く、実に愛らしい。唇はチョコンと突き出した様な可愛らしい口元であった。口紅も紫掛かったピンクである。

 「いいですね。申し分無しですよ。オッパイの大きさと顔の可愛らしさのアンバランスがとてもいい。」
 「ある程度は変更出来ますから、これで固定しましょう。」

 キクノは別のスプレーをフィルムの上から万遍なく吹き付けた。フィルムは段々とその透明感を失い、化粧の印刷も消えていく。そして完全に白く不透明に成った。そして口の部分の細い切れ目の中に開口具を挿し込み、ピンクの口を拡げ、次のスプレーを口の中に噴出させた。開口具もピンクに染まる。噴霧のむらが無い様に、角度を変え、繰り返す。スコットも興味深げに覗き込んでいた。

 「このスプレーは着色もあるのですが、筋肉の強化剤も含まれています。そしてこのスプレーは乳首と膣にも使うのですよ。」
 「はあ、膣なら分かりますが・・・。」
 「乳首も丈夫でないとね。常に突き出したままに成るのですから。」
 「口の中は?」
 「口蓋はオーラルセックスに耐えられる様に、舌の筋肉強化は逆に動きを阻害します。喋り難くする為ですわ。ピンクさん本人が思っている以上に舌の筋肉が硬直する訳ですからね。」
 「へーっ・・・・。」
 「さあ、もうすぐ麻酔が切れます。スコットさん、鏡を用意しておいて下さい。ピンクちゃん、多分もう気が付いていらっしゃいますね? あなたのお顔は本当に可愛らしく成りましたわ。でも、きっと大きな声を出してしまうでしょうね。だからこのタイを着けましょうね。」

 キクノは赤いリボンタイの様な物を取り出してきた。

 「何ですか、それは?」
 「躾用の首輪の一種ですの。家畜扱いのペットでしたら犬の首輪の様な物を使いますけれど、『ダッチワイフ』にはこの様な可愛らしい物でないとね。これは大声を出さない様に躾をする道具です。」

 そのリボンをピンクの首に巻き付け、結び目を首の横側にする。そこに可愛らしいハートのブローチの様な物を付けた。

 「可愛いわね。でもあなたには外せないですわよ。そして大きな声を出そうとするとタイが首を絞めます。苦しいですよ。」
 「ハーッ、なる程。そういう働きなのですか。」

 スコットは鏡を持ち上げたままピンクを見つめていた。そしてピンクが少しピクッと動いた様に見えた。不透明の白いフィルムが動き出した。

 「ウウ・・・。」

 ピンクは首を振り、そのフィルムを振り払おうとしている。

 「ヒ、ヒ・ド・イ・・・。アッ? ウッ・ク・チ・ノ・ナ・カ・ガ。」
 「ピンクちゃん、お化粧したのよ。私達の声は聞こえていたでしょう? どういう事なのかわお分かりですわよね?」
 「トッ・テ。コ・ノ・フィ・ル・ム・ハ・ガ・シ・テ。」
 「はいはい、剥しますよ。」

 キクノはパックフィルムの端を持ち、ピリピリと引き剥し始めた。ピンクは顔がつっぱった様な痛みに涙が流れ出た。剥されて顔がヒリヒリしているが、スコットの持っている鏡を覗き込んだ。目をいっぱいに見開いて覗いている。しかしそこに映っている顔がリョー自身にはとても自分の顔であるとは信じられなかった。顔を動かし、目や口をパクパクさせてその動きを確認するのであった。

 (これがボクの顔? 完全に女の子の顔じゃないのよ。)
 「コ・ン・ナ・・・。コレ、ボク・ジャ・ナイ。ボク・コンナ・カオ・ジャ・ナイ・・・。イヤダー!!・・・・グブッ!!!」

 悲鳴を上げた途端首のリボンがギュッと絞まった。

 「ウゲッ・・・。ゲホッ、ゲホッ・・・。」

 ピンクは噎せかえって咳き込んだ。

 「大きな声は出さない方が宜しいですよ。今みたく、首が絞まりますわ。」
 「ウーム。可愛い・・。これがボクの『ダッチワイフ』の顔か。感慨無量ってやつだな。」

 リョーは(リョー自身はまだ自分を男としてのリョーだと思っている。『ダッチワイフ』としてのピンクだとは思っていない。)鏡の中の顔を見続けていた。

 (女の子の顔だわ。可愛らしい唇。セクシーな口紅。本当にもう落とせないのかしら。頬紅も落ちないのかしら。それに長いまつげ。これは付けまつげでしょうけど、これも取れないのかしら。)
 「ゲホッ・・・。セン・パイ。ヒ・ドイ。ボク・ヲ・ホン・キデ・オンナ・ニ・スル・ツモリ・デ・スカ?」
 「おお、そのつもりだ。でも少し違うな。女にする、ではないぞ。既にお前は女だ。しかもこの世には記録の無い女だ。お前がどう成ろうと、誰にも迷惑が掛からない。」
 「ダッ・テ、ボク・ハ・リョー・イシ・イ・デ・スヨ。セン・パイ。オネ・ガイ・・・、タス・ケテ・・・。」
 「もう先輩ではないぞ。先輩、後輩はあくまでもリョーとの関係だ。お前は『ダッチワイフ』のピンクだ。俺はお前のご主人様、飼い主、取扱使用者だ。良く覚えておけよ。」
 「セ、セン・パイ・・・。」
 「そろそろ次の作業を始めましょうね。ピンクさん、大人しくしていないと首が絞まりますよ。あなたが何を言おうと、もう作業工程は決まってしまっているのです。抵抗はするだけ無駄です。暴れたりイヤがったりしたら、それだけ時間が掛かり、不愉快な思いが長く続くのです。大人しくしていれば早く済みます。どちらにしても結果は同じですわ。お分かりかしら?」
 「イヤ・・・、ヤメ・テ・・・。」

 キクノは脱色スプレーをピンクの乳房に吹き付ける。元々それ程肌の色は黒い方ではないのだが、それでも乳房は真っ白に成っていくのだった。そしてピンクのスプレーの出を細くし、乳首と乳輪に丁寧に吹き付ける。淡いピンクの可愛らしい乳首に成った。

 「スコットさん。可愛らしいでしょ? このオッパイはどんなに使い込んでもこの色を保ちますのよ。お乳が出る様に成っても、黒ずんだり、大きく成ったりはしませんわ。」
 「お乳? 母乳も出せるんですか?」
 「あら、当然でしょう。オッパイは母乳を出す為に在るのですよ。まあ、性器としての効果の方が多いのは確かですが。」
 「元は男ですよ。大きく成ったとはいえ・・・。」
 「この乳房は本物です。妊娠すれば出産間際から出る様に成りますわ。催乳剤を使えばすぐにでも出ますし、疑似妊娠細胞をセットすれば時期は思いのままですよ。それに・・・。」
 「疑似・・・、何ですって?」
 「疑似妊娠細胞です。皆さんお使いですわ。通常ですと、卵子と精子が結合して子宮に着床します。そこから妊娠スタートなのですが、それでは子供が出来るか、途中で中絶しなくてはなりません。それは母胎に悪影響が有りますし、もし子供が産まれると法的に面倒です。ですから疑似妊娠の細胞を子宮に着けてしまうのです。これはそれ程大きくは成長しません。そして、いつ迄も着けておけるのです。その間は肉体的には妊娠と同じ状態に成りますので、生理が来ません。これは宜しいでしょう? いつでもセックス出来る訳ですから。生理の処理をしなくて済みますから、衛生的です。女の方の方にも宜しいのです。細胞が大きく成りませんので、悪阻が来ません。妊娠と同じホルモンが出来ますから、乳房は大きく成り、ピンクさんの乳房でも、もっと大きく成りますよ。お乳を搾れる様に成るのです。身体付きはより女性的に成ります。胎児成長に備えてウエストが細く成ります。赤ちゃんが大きく成ってもいい様にウエストの容量が減るのですわ。その分お尻が大きく成ります。如何ですか? いい事ずくめでしょう。」
 「へーっ、そこ迄。良く出来てますね。」
 「さあ次は肝心な部分を処理します。」
 「イヤッ・・・・・、グブッ、ゴホッ、ギッ・・・。」

 ピンクは悲鳴を上げた途端に首が絞まった。キクノはピンクの陰唇を拡げ、スプレーのノズルを膣内に挿し入れた。シューッという音とともに膣内が冷たく、痛みを伴って体内奥深く迄侵入してきた。

 (痛いっ!!! ウクッ・・・。)
 「そしてこのクリトリスにも。」

 ノズルの先端が執拗にクリトリスを撫で回すのだ。ヒリヒリする刺激でクリトリスが膨張する。大きく成れば成る程、丁寧に吹き付けられるのであった。

 「ここも使い込めば黒ずみます。でもこれでもうずっとこの色のままですよ。それに筋力がアップしていますから、締め付けの力はもっと強く成ります。」
 「エヘヘ・・・。まるで処女みたいな色のままに成っている訳ですね。それにいくら使ってもガバガバには成らないって事ですね。」
 「ええ、その通りです。でもあまり太いバイブ等で長い事虐めたりしていれば拡がってしまいますからね。でもその時はまたすぼめる処置をすれば戻りますが、いつ迄も丁寧にお使い下さいね。」
 「ええ、デヘヘ・・・。」

 スコットは涎を拭いながら笑っていた。

 「さあ、ここ迄は終了です。次に肛門ですが、如何しましょう。つまり肛門拡張をして、アナルセックスなさる様に直すか、絞ったままにして栄養浣腸をし易い様にするかですが。」
 「ウーム。そうですね。取り合えずはオマンコだけで充分ですね。尻の穴を責めるなら自分でしますよ。結構楽しそうだし。」
 「その方が宜しいでしょう。拡張してしまうと、栄養浣腸器具の装着が面倒ですから。」
 「栄養浣腸・・・ですか?」
 「そうですわ。セックスペットにしろ、ダッチワイフにしろ、排泄は汚いでしょう。特にダッチワイフでは動けないのですから、スコットさん自身が処理しなくてはなりませんもの。ピンクさんのお口はオーラルセックスとスコットさんのお小水処理だけにして、食事、排泄は肛門からの自動給餌にしておけば宜しいのです。」
 「じゃ、食事も排泄もお尻からですか?」
 「そうですわ。驚く事は無いでしょう。だって完全ではありませんでしたが、ピンクさんは女の木に取り憑かれていた時に、既に経験済みなのですから。」
 「アッ、そうか。確かにそうだ。」
 「セックスに必要な栄養分とホルモン剤を入れて、老廃物を排泄させる機械を着けておけばいいのですよ。定期的にカプセルを付け替えるだけなのです。それが逃亡不可能な理由にも成るのですが。」
 「何故?」
 「カプセルを付け替えないと、栄養が無くなって衰弱死しますし、それよりも排泄出来ないのですから、自家中毒を起こしてしまいます。昔はかなり大きな機械だったのですが、今はこんなに小さく成っていますよ。」

 キクノがバッグから取り出したのはちょっと太目の尻尾の様な物であった。肛門に入る側はバイブに似た形で、尻尾の部分はビロードの様な艶がある。最後の部分がちょっと膨らんでいる。

 「これは椅子から離してからでないと着けられませんわ。」
 「イ・ヤ・・・。ボク・ニ・ソン・ナ・ノ・ツケ・ナイ・デ。オト・ナ・シク・スル。イウ・コト・キ・ク。センパ・・・、ゴシュ・ジン・サマ・ノ・イウ・トオリ・シマ・ス。ダカラ・タス・ケ・テ・・・・。」

 ピンクは涙を流しながら回り難い口を一生懸命動かして哀願した。女の木に取り憑かれた時もつらく悲しかったのだが、それでも助かる希望はあった。しかし、今度の栄養浣腸器具は、動きは可能でも外せる希望はないのだ。ホルモンを自分の意志とは無関係に、持続的に注入されてしまうのである。そしてそのホルモンは自分を家畜に、ダッチワイフにする為の物なのである。

 「いい心掛けですわ。大人しくしているというのは。でも先程も言ったでしょう。大人しくても抵抗してもされる事は一緒だって。」
 「そうだよ。もうお前は俺専用のダッチワイフなんだぜ。よく見てみろよ。可愛い顔だけれど、大きなオッパイを晒して、しかも乳首を突き立てて、それにオマンコだってピクピクしながら露を滴らせている。クリトリスもそんなに大きくして。そんな身体を晒しているのが人間か? セックス処理の道具なんだぜ。」
 (ウグッ・・・。そんな悲しい事言わないで・・・。ボク、恥ずかしくって死にそうな程なんだから。身体が勝手に興奮しているだけなんだから・・・。)
 「スコットさん。ピンクさんの鼻環はどうしましょう。」
 「鼻環・・・ですか?」
 「ピンクちゃんをずっとお使いになるのでしょうが、簡単には精神迄ダッチワイフには成りません。まず最初は動物、家畜並みに扱い、躾をします。そして従順に成ったらペットとして、セックスペットとしての自覚を持たせます。それから『ダッチワイフ』にするという手順です。『ダッチワイフ』でも、本当に生きた性処理道具としてお使いになるか、『ワイフ』の方に重きを置いた事にするかはスコットさんのご自由ですが。どちらにしろ、最初は家畜として扱わなくてはなりません。そして鼻環は家畜にされたという事を理解させるには最適なのです。ハトメピアスをしておけばいつでも鼻環を着ける事が出来ますから。」
 「そうか、鼻環か・・・。ピンクのオッパイは牛並みだものな。鼻環を着ければ牝牛か。お乳が出るオッパイなんだから、らしくていいや。それに逃げ出す気が無くなる迄は紐で杭にくくり付けておくのもいい。ぜひお願いしますよ。」
 (鼻環? 牛にしている鼻輪? イヤッ!!! それじゃ、本当の家畜よ。)
 「では、ピアスしましょうね。殆ど痛みませんからね。」

 キクノは長い嘴のラジオペンチの様な道具を取り出し、先をアルコール消毒する。先端に何か鈍く光る小さな金具を取り付ける。

 「これは昔から方法が変わりませんわ。単純で効果的。材質が少し違う位で、ずっと伝統的に家畜化の方法として行われています。ピンクちゃん、ちょっと大人しくしているのですよ。」
 「ハグッ・・・、ヤメ・テ・・・。ボク・カチ・ク・チガ・ウ・。ダメ・・・・、イヤーーーッ!!! ゲホッ・・・。」

 イヤがって首を振るピンクだが、椅子の後ろからスコットに頭を押さえ付けられ、キクノに鼻を摘まれ、顔を揺する事が出来ない。鼻を上に引っ張られ、拡がった鼻孔にピアス器の先端が挿し込まれた。

 「ヒギッ・・・、ダ・メ・・・。」

 ピンクの鼻の穴の強い異物感に身体中から冷や汗が出てきた。そしてパチンという小さな音とともにピンクの後頭部にきな臭い匂いがした。

 (アツッ・・・。鼻にピアスが?)

 痛みはピアス器の形からくる予感程ではなかった。しかしピアス器が抜かれてからもずっと異物感が続いているのである。

 「はいおしまい。簡単だったでしょ?」
 「これでいいんですか?」
 「ツボと言いますか、急所と言いますか、制御する為のポイントはそこを押さえればいいという所で、そのポイントその物は小さい部分なのですよ。では、鼻環を着けてみましょうね。」

 キクノのバッグの中には既にスコットの趣味、希望に添って、色々な道具が順番に入っている様である。金色に輝く直径十p弱のリングを出した。

 「着けるのは簡単です。外す時には極めて大きな力を加えれば開くのですが、通常では専用の道具が無いと外せません。着けておきましょうか?」
 「ええ、ぜひ。鼻環に紐を付けて、牝牛の様にしたいですね。」
 「では、この鼻環は外してある時には隙間が有ります。ピアスに通せば、体温を感知して隙間が無くなります。着けて上げてみて下さい。」

 キクノはキラキラ輝く鼻環リングをスコットに手渡した。スコットはそれをじっと見つめ、おもむろにピンクの鼻を摘み上げた。

 「ヒギッ・・・!! アウッ・・・。」
 (先輩、ダメッ。そんなのイヤッ。ボク、女でもいい。家畜なんて・・・、牝牛なんてイヤーーーッ!!!)

 ピンクは顔を振り、鼻環を着ける事を拒絶しようとした。しかしガッチリ押さえ付けられて、顔は幾分は動くのだが、鼻はしっかりと摘まれたままであった。鼻孔にリングを押し付けられる。リングの隙間が鼻中隔を通過していく。

 「ハガッ・・・、アガッ・・・。」
 (鼻環、イヤッ!!! アッ、ピアスの穴に届いちゃう。)

 リングがピアスの金具に触れた。チリチリという接触音を残し、ピアスの穴にリングが通ってしまった。スコットもそれを確認し、リングを揺すった。

 「通りましたよ。」
 「では、少し回して、隙間の部分を見て下さい。」

 言われた通り、スコットは鼻環リングを少し回した。ピンクはピアスとリングが擦れる、ズリズリという音を絶望の中で聞いた。

 「なる程。隙間が狭く成ってきましたね。うん、殆どくっ着いた。」
 「もうすぐ、隙間その物が見えなくなりますよ。これでピンクちゃんは牝牛に成りましたわ。」

 ピンクは泣きながら口を突き出してそのリングを押し離そうとしていた。しかし大きく開いた口よりもリングは下になっている。動かし難い舌でも、なかなか届かない。
 「へーっ、鼻環がこんなに卑猥だとは思わなかった。セックス奴隷、セックス家畜と言う意味が分かりましたよ。」
 「当分は家畜にしておくのです。ですから家畜としての拘束衣を用意してあります。体形保持とか、躾の為ですので、それ程長い期間は着けないで済むと思います。」

 キクノはバッグの中身を床の上にズラッと並べた。ピンクにもスコットにも、使い方が分かる物、全く分からない物、色々並べられていた。
 キクノは小さな瓶を持ち、嘴の長いスポイトを見せた。

 「これが何か分かります?」

 小さな瓶の中には透明な水がほんの少し入っているだけである。

 「何か、薬ですか? 只の水の様ですけれど。」
 「これが先程言いました、疑似妊娠細胞です。バイオ技術で出来た物で、表の世界には知られていません。勿論発表すれば、禁止されるでしょう。人権無視ですし、純粋に変態セックス以外の目的はなさそうですものね。クローン培養で作られています。今迄のところ、身体への障害はありませんでした。この中にたった一個の細胞が入っています。この水には活性化剤の他に、子宮着床促進ホルモン剤や部分免疫抑制剤が入れてあります。」

 キクノはスポイトでその水を吸い上げた。

 「それをピンクの子宮に?」
 「細胞は見えませんから、疑似妊娠したかどうかはすぐには分かりません。今迄に失敗した事はありませんが、念の為、早めに処置してしまいましょう。それにピンクちゃんは経産婦ですから、子宮口が開いています。」
 「ケイサンフ?」
 「ああ、お産の経験の有るご婦人の事です。女の木の種をお産みになっていらっしゃるでしょ。それにスコットさんの精子で妊娠の経験もございますし、中絶薬での処置の後はとても妊娠し易い状態に成っていますわ。ですからこの細胞を入れても、子宮はすぐに着床させてしまいますのよ。」
 「イヤッ・ホン・トウニ・ヤメテ。ボク・何デモ・言ウコト・聞ク。変ナ・妊娠・サセナイデ。」
 「大丈夫ですよ。妊娠と言っても、胎児が出来る訳ではありません。赤ちゃんの出来ない、生でのセックスが出来る様に成るのですから。勿論、スコットさんがピンクちゃんに子供を産んで貰いたいと思う様に成りましたら、疑似妊娠細胞を除去すればいいのです。すぐに受精出来ますわ。」
 「エヘヘ・・・。俺とピンクの間の子供か・・・。おそらくとんでもない変態の子供が産まれてきそうだな。」

 キクノは屈み込んで、ピンクの陰唇を押し開いた。綺麗なピンクに染まった膣内壁が現れる。

 「名前通り、綺麗なピンクのオマンコだね。確かに疑似妊娠ではなくて、俺の精子で妊娠させたままにしておいても良かったかも知れない。でも『ダッチワイフ』にするには仕方ないか。」

 キクノは中を覗き込みながらスポイトを静かに押し込んでいく。ピンクは腰を振って逃げようとするが、肛門で固定されており、クリトリスを摘まれてしまっては動いて刺激を受ける訳にはいかなかった。柔らかいスポイトは膣壁を擦り上げながら侵入してきた。子宮口を通過した時、僅かな痛みが有ったが、すぐに子宮内に冷たい液体が注入されてしまった。

 「アウ・・・・。」

 ピンクは嗚咽を漏らした。今迄の子宮内に熱い精液を圧入されていた時とは違って、ただ悔しく、つらい感覚であった。
 「入れましたけれど、着床したかどうかは妊娠判定紙を使いませんとね。でもピンクちゃんの場合は比較的早く結果が出るでしょう。」
 「そう言えば、確か女の木に取り憑かれていた時、俺の精子が受精した事が分かったみたいだった。」
 「まあ、それは。女性でもなかなか分からないものなのですよ。母性感覚が強くて、子宮内の感受性が強い事、女性としての完成度が高くないと分からないものなのです。確かに身体は女性としての完成度が本当の女性以上ですけれど、本当ならば素晴らしい女性器の持ち主、生まれ付きの色情狂とでも言いますか、その為に生まれたとしか言いようがありませんわ。ピンクちゃん、そうなのですか?」
 「ウクッ・・・、本当・ダッタ。デモ・ボク・色情・狂・ナンカ・ジャ・ナイ・・・。アッ・・・? マサカ・・・。」
 「どうしました?」

 キクノは不審げにピンクの顔を覗き込んだ。ピンクのオズオズとした様子を見ていて、ハッと気付いた。

 「ピンクちゃん、あなた、細胞の着床が分かったのね?」
 「・・・・・。」
 「そうなんでしょう。」
 「知ラナイ・・・。」

 キクノは顔を明るくして言った。

 「素晴らしいわ。本当にこういう女性も居るのね。話には聞いていたけれど、ここ迄感受性の高い女性が居たなんて。スコットさん、あなたは本当に素敵な女の子を見つけましたわ。」
 「どうも・・・。でも、元は男なんですけどね。」
 「あら、そうでした。ピンクちゃんは遺伝子的には男性でしたわ。ますますもって素晴らしいですわ。惜しかったわ。こんなペット、私が欲しい位ですのに。」

 スコットは『自分の物』を誉められ、嬉しさを隠さなかった。

 「ではスコットさん。尻尾の操作方法を説明します。先程も言いましたが、これはピンクちゃんの生死を握る鍵ですから、良く覚えて下さいね。と言っても簡単ですわ。ただ、脱着方法については、ピンクちゃんに聞かれるとまずいですから、こちらで。」

 キクノは『尻尾』と別の機械を持って部屋の隅に向かった。そこに機械を置き、『尻尾』の使い方を説明するのだった。ピンクには殆ど声が聞こえない。脱着方法という事なので、聴き耳を立てていたが、二人とも声を落として囁いていたのだ。

 「この器具の装着は簡単です。バイブ部は最初は細いですが、挿入するとすぐに太く成って、直腸いっぱいに膨れます。そのままではいきばっても、引っ張っても抜けません。抜く方法は二通り有ります。『尻尾』全体を抜く場合、バイブの付け根を掴んで右に捻ります。但し、この場合はピンクさんの身体に触れないで下さい。」
 「何故ですか?」
 「付け根にスイッチが有るのですが、装着本人かどうかを検知しています。微電流が流れていますので、ピンクさんに触っているとその電流を検知するからです。」
 「ああ、なる程。そうすると、ピンク自身では抜けない訳ですね。」
 「そうなのです。次にバイブ部を直腸内に残したまま『尻尾』を外す場合です。これは栄養浣腸の補給、排泄残滓の除去の時ですが、少し押し込んで、左に回して下さい。この場合は全体を抜く場合と違って、本人検知はしません。」
 「それじゃ、ピンクにも抜く事が出来てしまうのでは?」
 「ピンクさんでも抜く事が出来ます。但し、抜いた状態で一時間経過しますと、バイブの肛門部が膨らみ始めます。そして小型コンプレッサーが最大吸引を始めます。」
 「どう成るんですか?」
 「肛門を拡げられ、痛みに耐えられなく成ります。コンプレッサーが吸引をしますから、体内にどんどん空気が送り込まれます。お尻が水に浸かっていたりすれば、どんどん水を吸い込むのです。『尻尾』を挿入しない限り、止まりません。腹部膨満で、かなり苦しい思いをする筈です。ですから、二、三度苦しめば、自分から『尻尾』を外す事は無くなると思いますわ。」
 「これも楽しい器具ですね。」
 「次に栄養浣腸の方法です。こちらの機械に流動栄養浣腸のユニットを入れます。これは一週間に一本で間に合う筈です。そうしましたら、『尻尾』を挿し込んで頂ければ、自動的に充填します。まず排泄残滓が有ればそれを除去し、それから栄養浣腸が送り込まれます。残滓の中で未消化栄養が有る場合は分離、再使用します。排泄物は濃縮されてタンクに溜まりますので、月に一度程度の廃棄で済みます。殆ど固体ですから、簡単に廃棄出来ます。最初の内はこちらからお送りするユニットをお使い頂きますが、身体が慣れてきましたら、普通食をミキサーで細かくして頂いた物でも消化出来る様に成ります。」
 「へーっ、そう成ればピンクはお尻でも食事が出来る様に成るんだ。」
 「いいえ、『お尻でも』ではなくて『お尻で』です。流動栄養浣腸を使っていると、大腸、小腸での消化吸収が出来る様に成り、胃では精液以外の消化は出来なく成ります。ピンクさんのお口にはお小水と精液以外は入れさせないで下さい。『ダッチワイフ』に成った時に口はオーラルセックス以外には使用しない様に成りますし、その時には歯は無くしてありますので、口でのお食事は不可能なのです。」
 「エッ? 歯を抜いちゃうんですか?」
 「抜く場合も有りますが、消滅してしまう方が多いのです。だって『尺八OK』の『ダッチワイフ』には歯は無いでしょう?」
 「ウホッ、凄いなあ。」
 「簡単でしょう? では着けてみて下さいな。牛の尻尾という訳にはいきませんが、鼻環と尻尾で、家畜らしく成りますから。」

 スコットは機械に栄養浣腸ユニットを取り付け、『尻尾』のバイブ部を外して挿し込んだ。ブーンという唸り音がし、『尻尾』はビクビク揺れながらその太さを少し増した。一週間分の栄養浣腸が入った割りにはそれ程太く成らない。

 「これで一週間分ですか? あまり量が入った様には見えませんね。」
 「濃縮されていますからね。普通食ですと一回分でももう少し大きく成りますが。」

 スコットは尻尾をバイブに取り付け、ピンクの方に歩いて来た。

 (ウッ、先輩が持っているのが尻尾・・・。栄養浣腸の尻尾。ボクはずっとあの尻尾で食事をさせられる・・・。そしてもっと女性化されるホルモンを入れられ続ける。今でも凄い女なのに、それ以上の身体にされてしまう。スコットと先輩の『ダッチワイフ』にされる為だけの栄養・・・。)
 「イヤダッ・ヤメテ。先輩・セックス・イイデス。ダカラ・ソンナ・物・入レナイデ・・・。」
 「キクノさん、ピンクの肛門に入っているパイプを抜いて下さい。」
 「はい。スイッチ切りますよ。」

 キクノが椅子の後ろのスイッチを操作した。ブーンと言う渇いた音がして、ピンクの肛門に入っていたパイプが少しずつ細く成り、ゆっくりと抜け出ていった。ピンクにとって、肛門から異物が無くなる事は快感であった。ハッとした時にはスコットの持っていた尻尾を押し付けられていたのだ。

 「ハグッ・・・。」

 肛門パイプで拡げられていた為に尻尾はすんなりと挿入されてしまったのだ。しかし直腸内部でグッと太く成る感じがした。

 「アフッ・・・。大キイ。イヤッ、オ尻・ノ・中デ・膨レル。アッ、オトイレ・行カセテ・・・。ウンチ・出チャウ・・・。」
 「いきばってもいいわよ。直腸内で膨れたから便意を催しているだけよ。もうピンクちゃんはウンチは出来ないの。直腸も拡がりっ放しだから、何年かすれば、たとえスコットさんが尻尾を外してくれてもウンチが出来ない身体に成っていますよ。」
 「イヤッ。ボクハ・人間ヨ。今ハ・コンナ・姿ダケド・男・ナノヨ。助ケテ。元ニ・戻シテ・迄ハ・言ワナイ。女ノ・ママデモ・構ワナイ。デモ・ダッチワイフ・イヤ。家畜・イヤ。」
 「さすがに抵抗が強いね。ここ迄されてもまだ諦めない。」
 「それは無理ですわよ。どなたでもそうですわ。いくら身体を変えられても、心迄はそうは簡単にはいきませんのよ。ロボトミーとかなら別ですが、それでは本当の家畜に成ってしまい、ご本人の思考能力が無くなってしまいますもの。人間でありながらの家畜、ピンクさんの場合は更に、男であって女、いえ、ダッチワイフですから。」
 「そうですね。人間の形の只の動物ではつまらない。心迄人間の家畜だから面白い。」
 「ゆっくり躾と飼育をなさって下さいな。さて、今日の分の最後は拘束衣です。まだ抵抗が強く、諦めていませんから、どうしても椅子から離すと暴れます。抵抗が無駄だという事を悟らせる為と、スコットさんだけでなく、ピンクちゃん自身の身体に傷をつけない為です。そして家畜らしい行動に規整する為です。椅子から離しますので、ちょっと麻酔を使いましょうね。」

 キクノは麻酔スプレーをピンクに浴びせた。ガクッとするのだが、目は開いたままである。

 「今度は起きていましたから、意識はしっかりしたままでしょうね。スコットさん。椅子から離します。だき抱えて下さい。」
 「はい。」

 スイッチを全て切る事により椅子はその動作を全て停止した。フレキベルトは全て椅子の中に戻り、ピンクは腕の拘束も解けたので、ずり落ちる様に滑る。それをスコットが受け止めた。ピンクはスコットの腕の中で悲しそうな目から涙を溢れさせ、スコットの顔をじっと見つめていた。

 (先輩、本当にボクをダッチワイフにするつもりなんですね。悔しくてつらくて、死んでしまいたい。逃げ出したくても身体が動かない。動いたところで逃げ出せば死んでしまう。ボクのこんな恥ずかしい身体をずっと晒していなくてはならないなんて・・・。)
 「最初は形を整えましょう。仰向けに置いて下さい。」

 ピンクは床の上に仰向けに置かれた。ピンクには自分の巨大なバストで下半身の方が見えない。

 「足を開いて持ち上げて下さい。ブーツの内側に小さな突起が在る筈です。同じ様な突起が紐ブラの脇の部分にも付いている筈ですが、分かりますか?」
 「ああ、在りました。で、これは?」
 「その突起どうしを合わせて下さい。すぐ融着しますから。」
 「本当だ。くっ着きましたよ。」
 「これでピンクちゃんは立てません。その格好で歩くしかないのです。この形ですと、仰向けにすればすぐ性器が開いた状態ですから、簡単に行えるでしょう。歩いている状態では、お尻を突き出していますから、後背位が簡単ですわ。」
 (ウクッ・・・。本当だわ。この形では逃げ出せないし、いつでもあそこが拡げっ放しに成っている。)
 「最初からこの為の衣服だったんですね?」
 「その通りです。結果的には良かったでしょう?」
 「そうですね。でも、俺自身、自分にここ迄の趣味が有るとは気が付きませんでしたよ。」
 「優秀なコンピューターでしょう? 予測、推理能力がとても高いのです。さてお次は腕ですが、まず最初は手袋を着けましょう。これは指を封じておく為ですけれど、物を操作出来ない様にする目的です。」

 二人はピンクの両手にそれぞれ指の無い袋を填めた。

 「そしたら腕を曲げて、肩に付く様にしておいて下さい。ハンドブーツを穿かせますから。」
 「ハンドブーツ?」
 「これですわ。腕を曲げて穿かせる靴ですの。ピンクちゃんには当分肘で歩いて貰うのです。ヒールは最後に外しますのよ。そうなると、トウシューズみたくなって、屈んだままでは歩けません。腕を使って四足で歩くのですが、その時に腕を短くしておけば、お尻をうんと突き上げた姿勢で歩かなくてはならなくなるのです。それに力は弱く成ったとはいえ、元は男の方ですから、パンチの打ち方は知っているでしょうから、それも封じておかないと。そして一番の目的ですが、腕が動かなければ、自分で自分を慰める事が出来ないのです。ピンクさんがどんなに激しく催しても、スコットさんに施して貰わねばならなくなるのです。ですから、スコットさんはそれを条件にして、躾をして下さい。さあ、そろそろ麻酔が切れますわ。」
 「なる程、色々趣向が有って面白い。ピンク、聞こえているだろうけれど、分かったね。」
 「私は今日はこの辺で失礼致します。後はごゆっくりお楽しみ下さい。時々データを整理して、次のステップに入る時にお伺いしますから。」
 「あれっ? もう、お帰りですか? 何か食事・・・、と言っても、何も無いですが、お茶くらいは。」
 「急ぎますから、結構ですわ。私はこういう改造処理のお手伝いが割りと有りますの。メンテも多いので。後でゆっくりと。」
 「そうですか? どうも有り難うございました。」

 スコットはキクノを送りに出て行った。
 その間にピンクは麻酔が切れた。身体が動く様に成ったので、身体を揺すりながら起き上がろうとした。

 (アウッ、なかなか立てない。変な格好にされちゃったみたいだわ。あれ? 手が、伸びない。お尻の尻尾も苦しい。ウンチしたいのにいきばっても出ない。)

 ジタバタしているところへスコットが戻って来た。

 「ああ、麻酔が切れたのか。どうだい? 身体の具合は。」
 「セ・先輩。オ願イ。助ケテ・下サイ。ドンナ・事デモ・シマス。ダカラ・コレ・解イテ。」
 「ああ、俺の思うとおり、どんな事でもして貰う。いや、どんな事でもさせるけどな。そして俺はお前をそのままにしたいと思っている。しかしピンク、実にいい格好だ。オッパイもオマンコも剥き出しのまま蠢いている。最高だよ。」
 「ソンナ・事・言ワナイデ・下サイ。ボク・恥ズカシクテ・ツライ。何デモ・シマス。セックスモ・シマス。コノ身体ノ・ママデ・イイデス。ダカラ・解イテ・下サイ。シッポ・苦シイ。ウンチ・出ソウ。」
 「そんなにセックスしたいか? なる程、オマンコがパクパクしているね。汁が流れ出ている。」
 (エッ? そんな・・・。それ程まだ・・・。アッ、いけない。セックスの事を考え過ぎたのかしら。ダメッ、本当に催して来ちゃった。)

 乳首がピンと突き立っているのが見えた。不随意筋なので膣の動きは制御出来ないのだが、プシュップシュッと愛液を噴き出しているのが自分でも分かったのだ。

 「まあいいよ。俺もしたくなっているから。さあ、誰に気兼ねする訳でもないから、本当のセックスをしような。」

 スコットはこれ見よがしにピンクの前で衣服を脱ぎ始めた。前にも見た事があるスコットの裸体だが、ピンクの目には複雑に映った。まだ男としてのリョーの意識の中では逞しいがあまり近寄りたくない身体であった。しかしピンクとしての一部の意識の中では、スコットのまだパンツの中の隆起が、涎が出そうな程に嬉しいのだ。ピンクはその心の葛藤の中で悶えていた。

 「ほれ、お前の大好きなオチンチンだ。」

 パンツを脱いだスコットはわざとペニスをピンクに見せつけたのだ。自分自身の物でもそれ程良く見た事は無かった。まして他人のペニスが目の前に晒され、ピンクは顔を赤くして焦った。

 「イヤッ、先輩・向コウニ・向ケテ。」

 目の前に突きつけられたペニスは怒張し切っていて、赤黒いグロテスクな亀頭は正に凶器であった。

 「何イヤがっているんだよ。お前はこのオチンチンでセックスして悦んでいたんだぞ。うん? ほら、その証拠に、ますますオマンコがピクついている。」
 「ソ、ソンナ・・・。嘘・デス。」

 スコットは笑いながら仰向けに足を広げられているピンクの間に入って来た。

 「ダメ、ダメ・・・。」

 頭ではイヤがっているのだが、身体はそうではなかった。手足をバタつかせてはいるのだが、ピンクが思っている程の力が入らないのだ。スコットはピンクのバストに胸を押し付けた。

 「アウーーーーッ!」

 スコットの少し有る胸毛で乳首の先を擦られた時、ピンクは抵抗をやめてしまった。全身に快感が走ったのだ。初めての肌の触れ合い、全身裸同士での触れ合いはピンクに限りない至福感を与えた。スコットがそのまま腰をずらし、ペニスの先をピンクの膣口に宛てがった時、むしろピンクの方から腰を突き出し、ペニスを喰わえ込む様に動いたのだった。
 ズニューーッ、ズプズプ・・・。愛液を押し出しながらペニスが入り込んでくる。

 (アクーーーッ。凄い。とてもいい。アッ、ダメッ。ボクはこのままだと『ダッチワイフ』にされちゃうのよ。ボクはこんなにスケベじゃない筈よ。アハッ・・・、ボクは男に戻れなくなってしまうのよ。こんな気持ちのいい事・・・、アア・・・、家畜よ。『ダッチワイフ』よ。ああ、スコット。もっと・・・。ハーーーーッ)

 スコットが大きなピストンを始め、全身でピンクに圧力を掛け始めると、ピンクもひたすら身体を揺すり、腰を押し付けるのだった。

 (アッ・・・、いっちゃう・・・。こんな、凄い・・・。ボクは『ダッチワイフ』に成っちゃうのよ。アアーーーッ ボク、『ダッチワイフ』に成るのよ。ピンクという名前の『ダッチワイフ』よーーーっ・・・・・。)

 スコットの射精で、ピンクは全身を硬直させた。ピンクの意識の中には手足が無かった。膣と子宮と巨乳だけしか存在感が無かった。そして精液は膣に洩れ出す事なく、子宮に全部吸い込まれていったのだった。そしてピンクの意識は子宮だけとなった。



 ピンクが意識を取り戻した時、部屋の隅に置いてある小さなマットの上だった。身体を窮屈そうに折り曲げ、眠っていたのだ。

 (あれ? ボクは何をしていたんだろう。)

 リョーとしての意識も戻っていた。だからかえって状況を良く掴めないでいた。しかし鼻環を取り付けられ、尻に尻尾を着けられ、手足が拘束されていて、身体が動かないのに気付けば、すぐに思い出した。

 (アッ、そうだ。ボクは先輩の『ダッチワイフ』にされているんだ。その為に家畜扱いを・・・。)

 慌てて起き上がろうとしたが、なかなか起きられない。それでもマットの少しの段差を利用し、少しずつ体勢を変えていった。

 「アウッ・・・。アッ、ソウダ。口モ・喋リ・難ク・ナッテイル。」
 (よいしょ。オッパイが大きいから、身体のバランスがうまくとれない。アッ、足の先は随分細い靴になってる。こんな靴では爪先立ちでないと・・・。)

 やっとの事でうつ伏せの形に成れたのだが、膝が体側に固定されているので、座り込んでしまうだけで、立てないのだ。どうしても動こうとするには、曲げられている腕の肘の部分で四足歩行しなければならない。

 (グスン・・・。ボクは本当に家畜並みだ。こんなみっともない格好でないと歩けない。鼻環をぶら下げ、お尻には尻尾を入れられ、ガニ股であそこを突き上げ、晒したままでないと歩けない。ウッ、それでもまだオッパイの先が擦れてしまう。もっと腕を突き出して、お尻も高くしないとダメなのか。)

 難しい体勢でピンクは部屋の中を歩き回った。逃げ出すと言うより、何とか助かる方法を探してみようとしていたのだ。このままの格好では何とも出来ない。簡単に外せそうもない事は分かっているからだ。
 しかしその努力も全く無駄であった。スコットが戻って来たのである。

 「おや、起きてたのかい。どうだい家畜に成った気分は。ありゃ、まずいな。ピンク、お前の歩いて来た所を見ろよ。オマンコの汁でベタベタだ。」

 ピンクは振り向いて見た。確かに、点々と愛液が滴っていたのだ。

 「ウンチは出ない様にしてあるが、オシッコはダメだ。それにこんなに流されていてはたまらんな。やっぱり付けるか。」

 スコットはロープを持って来た。それをピンクの鼻環に通そうとしたのだ。

 「アッ、イヤッ。紐で・縛ラレタラ・本当に・家畜・・・。」
 「本当も何も、お前はもう家畜なんだよ。それっ。」

 グイッと鼻環を曳かれ、その中にロープを通した。そして縛ってから、部屋の隅に引っ張って行ったのだ。

 「アクッ、ダメッ・・・。」

 転びそうになりながら、ズルズルと曳かれて行く。そしてマットの近くの壁の金具にロープの反対側を縛り付けた。

 「この程度でいいだろう。ピンク、お前の移動範囲はこのロープの長さだけだ。大人しくしていればこのロープを取ってやるかも知れない。いいか、家畜なんだぞ。それとこいつを使え。」

 スコットはオブジェの様なガラスの壷を持って来た。花瓶の様な、しかし口が斜めになった透明な壷である。大きさの割りには重そうであった。

 「これがお前の便所だ。小便はここにしろ。使い方は分かるだろう。尻を持ち上げてオマンコをその瓶の口に合わせればいい。」
 「こんな・所・で? ボク・いやだ。オシッコ・丸・見え。」
 「家畜が小便を恥ずかしがるか? 周りに漏らしたら、それ相応に罰を与える。催乳剤は用意してある。いつでも注射して、オッパイの出を早める事が出来るんだぞ。まあ、素直にしていてもいつかは出る様に成るが、いきなり乳搾りの牝牛にしてしまう。」
 「ああ、ごめん・なさい。乳搾り・イヤ。言う・通りに・します。だから・オッパイ・虐めないで。」

 ピンクはマットの上で縮込まって震えていた。犬が伏せをしている様な形である。しかし乳房が邪魔をして、這いつくばった形ではない。涙と鼻水が流れ出るのだが、ピンクには拭う事が出来なかった。口の前に在る鼻環にはロープが縛り付けられている。腕では勿論、口でも解く事は出来ない。それを見つめながらピンクはいつ迄も泣き伏していた。



 最初の内はピンクはスコットにセックスを迫られる事をイヤがっていた。実際には始めてしまうとピンクの方が積極的にはなるのだが。拘束されて、家畜にされた事を恨んでいた。足を開脚固定された事。腕を折り曲げられ、自由を奪われた事。変則の四足歩行しか出来ない様にされた事。鼻環を着けられ、ロープで縛られている事。うまく喋れなくされている事。肛門に栄養浣腸、排泄コントロールの尻尾を着けられた事。そして疑似妊娠細胞を入れられ、その内母乳が出る様にされている事。どれ一つとってもピンクには不愉快で、つらく悲しく恥ずかしい事であった。それがつい不満な叫び声になる。そしてそれがスコットをイライラさせていたのだ。
 しかしピンクのその様な生活が馴染んできて、拘束体勢による身体の痛みが減ってきた頃、ピンクには諦めの気持ちも湧いてきたのだ。もっとも全ての条件がピンクには不利な事ばかりであったので、何か一つの条件が消滅したところで、どうしようも無く罠が掛けられている事を悟ったのである。致命的なのは、ピンクの身体が極端な巨乳であるという事であった。その身体に合う宇宙服が作れない以上、この辺鄙な星の研究所の外へは絶対に出られないのである。
 生死与奪権は完全にスコットに握られているのである。そう思う様になってからは、ピンクはスコットに逆らう事が減ってきた。そうなればスコットもピンクを可愛い『ペット』として扱う様になるのであった。

 ピンクは部屋の隅で眠っていた。動ける範囲も少なく、セックス以外には取り立てて何も出来ないので、思考能力が減退しているせいでもある。最初の頃は抵抗があったが、一番楽な姿勢は仰向けなのである。慣れてきてもまだ恥ずかしいので、眠りにつく時にはうつ伏せに近い格好なのだが、いつの間にか寝返りで仰向けになってしまうのである。そうなると乳房をあらわにし、開いて上げさせられる足の間に秘部が露骨に晒される格好になってしまう。ホルモン剤の影響で発情寸前になっている女芯は常に液を溢れ出させている。そして陰唇が常に震える様に細かく開閉しているのである。ピンクにはそれがまだたまらなく恥ずかしい事であった。
 スコットは休暇届を出していたが、まだ期限は切れていない。研究所に居てもまだ休暇中なので仕事をする必要は無いのだが、先々のスケジュールの事を考え、少し早目に仕事を開始していた。

 「さて、こんなところか。のんびりやっていい筈なのに、思ったより早く進んでしまうな。これもピンクのお陰かな? このところ良く眠れるし、頭も冴えているからな。」

 椅子で伸びをし、クルッと回ってピンクの方を見た。

 「あれあれ、また仰向けで晒け出している。」

 スコットはピンクの所へ歩み寄った。

 「だいぶ大人しくはなってきたな。諦めと、身体の欲求によるものだろうが・・・。そろそろいいかな?」

 そう呟きながら、スコットはズボンを脱ぎ始めた。眠っているピンクの鼻環を静かに持ち上げると、ピンクはだらしなく口を開けている。鼻が上に引かれる分、口は大きく開くのだ。そこへスコットはペニスを喰わえさせる様に身体を前屈させた。

 「ハム・・・。」

 口にペニスを入れられた時、ピンクは少し顔をしかめた。しかしまだ眠ったままであった。その時ピンクは不快な夢を見ていた。女の木に捕まり、蔦の樹液を飲んでいた夢である。その夢の為に、口に太い物が入ってきたので、チューチュー吸い始めたのだ。

 「ヘッ? 吸ってるよ。この可愛い顔で吸われると、気持ちいいもんだなあ。」

 ペニスは段々と固く成り、カウパー腺液が出始まった。その青臭い味と匂いでピンクは夢を破られた。

 (アン・・・? 何? 何を喰わえているのかしら?)
 「ンガ・・・? ハガーーーーッ!!!」

 ピンクはスコットがペニスを自分の口の中に挿れていたのに気付き、顔を振り、泣き叫んだ。吐き出そうとしたのだが、スコットは腰を押し付け、股でピンクの顔を挟み付ける。

 (先輩がオチンチンを挿れてる・・・。ヤダッ、やめて・・・。気持ち悪い、助けてーーーーっ!!!)
 「大人しくしろ。お前は俺のセックス処理の道具だぞ。イヤがってもダメだ。お前は俺を満足させていなければ存在価値が無いんだ。」

 ピンクは焦りながらもスコットのペニスに歯を立てようとした。しかしその時、スコットはピンクの乳房を揉み始めてきた。

 (ハフッ・・・。アッ、ずるい。ダメッ、感じちゃう。ハアーーーッ。)

 ピンクは喘ぎ始めてしまった。口には力が入らず、自分自身の意志ではないのに、ペニスを強く吸い始めたのだ。

 「ヘッ、調子いいよ。ピンク、尺八は初めてだろうけど、うまいもんだ。クッ・・・、出るよ・・・。」
 (ハウッ・・・)

 スコットのペニスがピクピクッとした時、ピンクにはそれが射精の前兆である事が分かった。リョーとしての意識がそれに抵抗し、吐き出そうとするのだが、ピンクとしての肉体は亀頭に舌を強く絡ませ、射精を促進していた。

 「ウグ・・・。」

 ドピュッと苦く生臭い粘液がピンクの口蓋に勢い良くへばり付いてきた。

 「ハガーーーッ!!!」

 ピンクは口内射精をされてしまった。栗の花の匂いの気持ちの悪い粘液が口の中に溢れる程に注入されてしまった。

 「ハガ・・・・、ラバガ・・・。」

 スコットはペニスをそのまま押し込んでいた。ピンクの頬はペニスを挿れられただけの時よりも更に膨らんでいる。必死で飲まない様に頑張っているのだ。

 「ピンク、飲めよ。」
 (いやだっ!! 精液なんか飲みたくない。ボクの口迄セックス処理に使うなんて・・・。気持ち悪い。吐き出させて。)

 ピンクは涙を溢れさせ、ひたすら飲み込まない様にしていた。

 「ダメだなあ。しかしピンクはこうすれば言う事を聞く様になる。」

 スコットはもう一度ピンクの胸を揉み始めた。乳首をコリコリと摘む。

 (アッ、ダメッ・・・。オッパイを揉まれると、ボクがボクでなくなっちゃう。アウッ・・・、抵抗出来なくなっちゃうのよーーーっ!! アーーーーッ・・・。)
 「ゲグ・・・、ゴブ・・・。」

 ピンクはついに口の中の精液を飲み込んでしまった。粘り気のある嫌悪の塊の様な物が食道をゆっくりと下がって行くのが分かるのであった。そしてそれが胃の中に到達した時、それ迄の間、食物らしい食物を摂らず、肛門からの栄養浣腸で恒常的な空腹感を耐えていた胃が急激に動き出した。忘れていた空腹感が呼び覚まされ、胃に入って来た水分を含む蛋白質に対し、消化液が一斉に働き出した。

 (アウッ・・・。精液が・・・、ボクの身体に吸収されてしまう。)

 胃はカーッと熱くなり、まず水分が体内に吸収されてしまう事が分かる。

 「ヘッ、ピンク。お前の尺八はうまいよ。どうだい。美味しいか?」

 スコットはピンクがやっと全量を飲み込んだ事を確認してからペニスを口から抜いた。

 「ゲホッ・・・、オエッ・・・。」

 ピンクは飲み込んでしまって精液を吐き出そうとするのだが、手が自由にならず、指を封じられているのが悔しく、空しいものであった。

 「精液はお前の栄養に成るんだよ。これからも度々飲ませてやるからな。」
 「先輩・・・。ひどい。ボク・こんな事・したく・なかった・のに・・・。」
 「そりゃ、したいやつなんか居ないだろうな。で、旨かったかい?」
 「そんな・・・。美味しい・事・なんか・・・。」
 「そうか? 不味いか? 身体が俺の精液を欲しがっている筈だそうだったが、良く感じてみろよ。本当に不味いのか?」
 「そりゃ、不味いに・・・・・・・・。」

 ピンクは言葉に詰まった。まだ口の中に残っている精液の苦くて青臭い味、栗の花の様な香り。リョーとして、かつて自慰した時のティッシュに付いたいやな粘液のイメージがあり、無条件に嫌悪していたのだが、スコットに念押しされ、ハッと気付いた。イメージとは違う、何となく懐かしい様な、けして不味い物という感じはしないのだ。

 「そ、そんな・・・。気持ち悪くて・・・、アアッ・・・・。」

 不味いどころか、味わいがあって身体がもっと欲しがる様な美味しさが出てきていたのだ。その様子から、スコットはピンクが心から不味いと思っているのではない事が分かった。キクノに聞かされた時には半信半疑であったのだが、ピンクの態度を見て、疑いないものである事を知った。

 「そうだろう。お前の様に大量の女性ホルモンを入れられた身体には、精液に含まれる男性ホルモンが必要なのだそうだ。身体が求めているんだよ。旨く感じるんだ。」

 ピンクは胃の中で勢い良く消化され、吸収されて行くのを感じていた。そして一部が十二指腸に送り込まれ、僅かであるが、空腹感が減った。しかし、逆に空腹感が減ったという事は、空腹であった事を思い出させられてしまったのである。そうなると今の程度の精液の量ではとても足りない。腹がグーッと鳴り、まるで催促している様であった。

 「ほら、身体は正直だ。もっと欲しいって言ってる。でも我慢してくれよ。そんなに続けては出せないし、そうそう口ばっかりっていう訳にもいかない。俺としてもオマンコに入れたいしな。ピンクだってオマンコの分も欲しいだろう?」
 「イヤッ・・。そんな・事・言わないで。ボクが・オマンコ・したいんじゃ・ない。この・身体が・・・。」
 「そうだよ。お前の身体が求めているんだ。お前の身体だぞ。お前自身だぞ。」

 ピンクはセックスの事に付いて考えてしまった。出来るだけ考えない様にしていたのだが、一度考えてしまうと、身体が求め始めてしまうのである。そうなるとセックスを済ます迄高まりっ放しになってしまうのだ。自分の手である程度の解消が出来るかも知れないのに、それを封じられている。或いは足を擦り合わせて我慢する事が出来るかも知れない。しかしそれも出来ない。足を開いたままにされているという事は身体はいつでもセックスOKという状態にされているのである。マットに擦り付ける程度では、かえって興奮を高めてしまうのであった。顔は上気し、息も荒くなる。ピンクはひたすら耐えようとしている。しかし乳首はいっぱいに突き出し、愛液で股間がびっしょりに成り、自分自身が発情してしまっている事を知るのだった。発情してしまったら、もうセックス以外に解消方法は無い。

 「何だい、発情しちゃったのか。どうする? セックスして欲しいか?」
 「ア・・・、ウクッ・・・・。」
 「どっちだ? オマンコしたいならしたいって言えよ。」
 「アフッ・・・、先輩、ずるい。ボクを・こんな風に・しちゃって・・・。」
 「ちゃんと言え。『オマンコして下さい。』ってな。」
 「して・・・、下さい・・・。」
 「何をだ? ちゃんと言わないとダメだぞ。」
 「お願い、します。・・・・・オマンコ・して・下さい。」
 「そうか、してやろう。但し、条件がある。お前がして欲しいと頼むのだからな。こっちを向け。俺のペニスをもう一度喰わえろ。」
 「エッ?」
 「さっきは精液を飲ませた。今度はオシッコを飲んで貰う。」
 「イヤーーーーッ!!!・・・・ゲフッ・・・。」

 ピンクは首のリボンに絞め上げられ、噎せかえった。

 「いやならいやでいいよ。俺は今一発出したから、もう少ししないでもいられる。もっともしたくなれば勝手にお前の中に放り込めるけどな。そうなればお前も楽になるけどね。」
 「そ、そんな・・・。ボク・つらい。お願い・・・。」
 「いやーっ、まだピンクはセックスしたくないんだよ。セックスしたければ俺のオシッコを飲んでもいいと思う筈だ。俺はオシッコを飲まない限りしてやらないつもりだからな。」

 ピンクは泣き出してしまった。身体が求め続けていて、自分では全く対処出来ないのだ。

 「いつでもいいぞ。飲みたくなったら言えよ。」

 スコットは椅子の向きを変えて机に向かった。そしてちょっと振り返り、

 「精液だって思ったより旨かったろう? 身体に必要な物は旨く感じるものなのさ。オシッコだってそうだぜ。ピンクは飲んだ事がないからいやなんだろうけど、お前の身体には必要物だ。きっと旨いよ。お前の身体の欲求と好き嫌いとどっちが強いかだけだ。」

 ピンクはうつ伏せでうずくまり、身体をモゾモゾさせていた。乳房とマットの擦れ合いは気持ちいいのだが、興奮は少しも解消されない。よけいスコットの愛撫が欲しくなってしまうのだった。

 (つらい・・・。セックスしない事がこんなにつらいの? ああ、先輩のオチンチンで掻き回して欲しい・・・。だけど、それってボクが自分から家畜だって認める事よ。オシッコを飲まないとしてくれない・・・。さっきは精液を飲まされてしまったのよ。この上オシッコ迄なんて・・・。あの精液はボクのオマンコに入れて欲しかった。勿体ない・・・。エッ、勿体ない? ウッ、それはこの身体を鎮める為に必要な事だったのよ。決して心迄家畜に成ってしまったからではないわ。オシッコだったら勿体ないって思わないのだから。ああ、そうよ。良く考えれば、オチンチンを喰わえさせられるのは、精液を飲まされると思ったからなのよ。オシッコならいいのよ・・・。違う! オシッコを飲まされたら、ボクはトイレよ。先輩には言えないけれど、精液があんなに美味しいなんて知らなかったわ。だけどオシッコは・・・。精液程には美味しくない筈よ。ウッ・・・、違う! 美味しい、不味いの問題じゃないのよ。こんなに精神状態がおかしくなっているのは、きっと身体が激しい欲求不満だからだわ。このままだと本当に心迄家畜に成ってしまう。)

 精神異常を起こしかねない程のつらさから逃れるには、尿を飲む事を一度我慢すればいいのだ。

 「先輩・お願い・・・。」
 「ん? 何だ?」
 「オシッコ・飲ませて・下さい。」

 スコットはニタッとしてズボンからペニスを引き出した。

 (アーッ、、美味しそう・・・。ワッ? そんな事感じちゃダメッ! これはボクの身体のせいなのよ。セックスペットにされてしまった身体のせいなのよ。決して精神迄冒されてはいないわ。)

 ピンクの比較的まともな「理性」が戻ったのは喉をスコットの尿が通り過ぎた時だった。

 (ハーッ、美味しい・・・? エッ、美味しい? いつの間に?)

 そしてスコットが仰向けにしたピンクにそのペニスを填め込んだ時、肉体だけでなく、精神的にも自分がセックスペットに成ってしまっていた事を自覚させられるのだった。

 「ハアーーーッ。いい・・・。」

 スコットも少し驚く程のピンクの乱れ方だった。そしてその膣圧ですぐに放出させられてしまったのだが、それでもピンクはスコットのペニスを強く絞り込んだままで、いつ迄も離そうとしなかった。



 一度自分からスコットのペニスを要求してしまうと、セックスされていない時のピンクはすぐに欲求不満解消の為、すぐに求めてしまうのだった。

 「ピンク、お前はよっぽど俺のオチンチンが好きなんだな?」
 「違います。ボクの身体・セックスペットに・改造されて・しまった。だけど・心迄は・改造・されていない。身体が・苦しいと・精神異常を・起こしそう。だから・ボクが・先輩にセックス・して貰うのは・心迄・セックスペットに・成らない為。」
 「アハハ・・・、身体がセックスペットだという事は認めたんだな? まあ、それでいいよ。俺としては、こんな素晴らしいセックスペットを持てたという事で満足だよ。お陰で仕事に張りがある。たった一人でここの仕事をずっと続けなくてはならないかと思っていたのに、むしろ一人で楽しめるのだからな。」

 ピンクはスコットの尿を飲んだ後もずっとペニスをしゃぶり続けていて、スコットを催させていた。そしてスコットがペニスを填め込もうとすると、ピンクの方から下腹部を開いて誘うのだった。




デーモンスーツ第二部3へ          メニューに戻る
inserted by FC2 system