リナはやっと目を覚まし、再び別のバイブを挿れ直していた。

 「ボクちゃん、私、気が狂いそう。オマンコにサキュッバスが染み込んできているのが分かるの。」
 「ボクも。オチンチンに悪魔が染み込んできている。そのせいか、随分大きく成っている。それにオッパイが・・・。」
 「私達、どうなるのかしら・・・。」
 「さっきボクの中の悪魔が電話していたよ。何だか、誰かが来るらしい。」
 「誰か? まさか・・・。こんな私達、見られてしまう。マンコさん、本当?」
 《そうだよ。しかし俺達の事を良く分かる人だ。》
 〈そうよ。だけど心配は要らないわ。いわばお医者さんね。あなた達はこれから先どうなるか、心配なのでしょう。そしてスケベに成るのは諦めている様だけれど、まともな生活が出来ない事が不安なのよね?〉
 「そうよ。こんなにスケベに成ってしまい、私は表に出られないわ。ボクちゃんだってオチンチンが勃ったままにされていては・・・。」
 〈だからその解決をしてくれるのよ。生活にはお金が必要よ。お金を得るには仕事をしなくてはならないわ。うんとスケベに成っても出来るお仕事をお世話して貰えるの。〉
 「ウッ・・・、まさか・・・売春か何か?」
 〈そうね、それも可能だけれど、マンコは望まないでしょう?〉
 《そうだよ。俺はチンコとセックスしたいんだ。誰か別の男を喰わえる事が仕事だとしても、リナが悦ぶ様な男でなければ快感が減る。俺達は精神的にも満ち足りたセックスがしたいんだ。リナが望むセックスでないと身体も満足出来ない。》
 〈私だってそうよ。翔が納得するセックスでなければ、私だってリナ以外の女に填まり込みたくないわ。〉

 リナとしては何も出来ないし、反抗は更に出来ない。ただ事の成り行きに任すしかないのだ。

 〈あら、来た様よ。〉
 《ヘーッ、何と念の強い人だ。凄い精神力の持ち主だな。》
 「エッ? 誰か来たの? イヤッ、私は裸よ。こんな格好を見られたくない。」
 「ボクも・・・。パンツだけでも・・・。」

 リナと翔は慌てて身に纏う物を探そうとしたが、何も無く、ドアの開く音にシーツにくるまるしかなかった。

 「今日は。」
 「ど、どなたですか? アッ、鍵は掛かっていたのでは? 帰って下さい。」
 「済みませんね。鍵は掛かっていましたが、ちょっと念じれば簡単ですのよ。それに私はこちらからお呼び頂いたのですが。」
 〈菊野さん? まあ、若いのに凄い精神力で。〉
 《チンコ、翔と入れ替わらないと話が出来ないよ。》
 「あら、大丈夫ですわ。相当レベルの高い淫魔さんですわね。ですから、充分にお話は出来ますわ。」
 「エッ、おばさん、悪魔と話が出来るの?」
 「おばさんはひどいわね。まだ三十前なのですから。先程チンコさんとお話ししていた菊野です。皆さん・・・、翔さんとリナさんは勿論ですが、淫魔さん達もお困りの事があるそうですね。ですが共存出来る方法を考える事が私の仕事なのですわ。」
 「共存なんて・・・・。お願い、菊野さん・・・ですね? 私の中の淫魔を追い出して下さい。このままでは私は・・・。」
 「それは難しい・・・、と言うより無理、不可能なのです。形としてはリナさん達の体の中に淫魔の魂が混じっている様に見えますが、本当は逆なのです。あなた達が受精した時、既に淫魔の魂がお母様の胎内に在り、その魂に引かれた卵子と精子が魂を核として結合したのです。リナさん達の性格はその後に産まれたものなのです。」
 《ほう、良く分かりますね。》
 「言い方を変えれば、淫魔はあなた自身、あなた自身が淫魔と言ってもいいのです。」
 「嘘っ!! 私は・・・、私は淫魔じゃありません。」
 「更に言い方を変えれば、精神病理学的には発現している多重人格でしょうか。」
 「ボク達は一体・・・?」
 「そうですよね。それが一番不安な事でしょう。翔ちゃんは長い間淫魔と付き合っていますから分かるわね? 離れられないという事は。問題はどう付き合うかという事よ。ただ、残念ながらリナさん達の望む様な解決方法はありません。」
 《まだリナは誤解している。まあ、仕方ないかも知れないが。二十年以上も自分の身体だと思っていたのだからね。本当はこの身体は俺の物で、私の邪魔にならない限り使わせているという事が分かっていない。それで菊野さん、飼育、調教を始めているのですが、改造がなかなか進まない。俺もずっとインキュバスだったものだから、女性器その物の知識が少ないのです。どの様に訓練し、育てれば効果的かが分からない。これはチンコの方も同じだが。ある程度育て上げれば、直接結びついて意思と感覚の共有が出来れば互いの事も分かるのですが。》
 〈そうなんです。そうなれば改造もマンコの手助けを受け易いのです。〉
 「イヤよっ!! 私の身体は私の物。改造? 一体、私の身体をどうしようと言うの?」
 《うるさいなあ。菊野さん、リナのわめき声が邪魔でなければ、俺との話はし易いですが。》
 〈そうね、ちょっと二人は話の外に居て貰いましょう。〉
 「ヒッ! ヒギーーーッ!!」

 リナと翔は床の上でもがき転がり始めた。淫魔達が性器を中から刺激を始めたのだった。

 「やめてーーーっ!!」

 翔はリナの口を求めてペニスを押し付けようとするのだが、リナももがき暴れているので口の中に填まらない。自分でも何とかいってしまおうと手でしごきもするのだが、淫魔は二人を絶対に到達させない様にしていた。

 《うるさいでしょうが、これなら俺達と菊野さんだけで話が出来る。》
 「そうですね。ところで容器の性器の生育方法についてですが、ある程度の大きさのペニスに成れば可能との事でしたが。」
 〈菊野さんは既に看破されている様ですが、私達は今は淫霊の状態です。つまり二人に取り憑いている状態ですから、性器にメインが在るとはいっても、霊状態で全身に、或いはその周りにも存在しています。ですから霊能力の強い菊野さんとのコンタクトも出来るのです。しかし私達が成長すると、私達の霊は実体と成ります。〉
 《そう、俺は膣として、チンコはペニスその物に成るのです。肉体的には人間の二人の中の器官ですが、全く別の人格、霊としての存在です。》
 「大体は分かります。性器その物は淫魔のお二人ですが、器官としては人間の二人の肉体の一部という事ですね?」
 〈その通りです。ですから私達が快感を感じれば、当然、翔達も激しい快感を感じます。私達は淫魔ですから、かなり激しい快感でも快感のままですが、人間には精神破壊を起こす程の刺激になります。ある程度は訓練によって限界を高めなくてはなりませんが。しかしそれもこのペニスを大きくし、マンコの方も膣を強くしないと・・・。〉
 「分かりました。今はいいホルモンが在りますから、それを注射しましょう。しかしそれはあくまでもお手伝い、効率化の為ですから、実際に成長させるのは淫魔のあなた達でないと。その為にお道具も用意してありますわ。」
 〈さすがですね。で、どうやって?〉
 「簡単な事なのですよ。まずマンコさんの場合、膣を大きく、長くする必要があるのですね? そして勿論強く。ペニスを引き入れたら、簡単には抜けない様に、そして強く絞り込む様に。」
 《そうです。》
 「ですから、幾つかの張り型を用意してきました。」
 そう言って弥生は鞄の中から黒く輝く張り型を取り出して並べた。それは普通の張り型と違い、リアルさに欠けるし、誇張してある様に見える。そしてどれも亀頭部の太さに対し、付け根の方が細い形であった。
 「ご覧の様に、付け根部分を細くしてあります。これでリナさんに訓練して頂きます。」
 《ヘーッ、なる程。リナのオマンコをこの張り型に合う形にすれば、抜け難くなるね。》
 〈それじゃ、翔のペニスもこういう形に?〉
 「そうですよ。いい形でしょう?」
 《細いのから順に挿れていくのか。しかしオマンコを改造していくのはかなり面倒だね。》
 「ただ挿れて、そのまま膣を合わせるのは確かに面倒ですよ。それにリナさんの膣はそれだけの素質がありますでしょ? まず膣を拡げるには、膣口より少し太い張り型を挿れさせます。その時引きつれて痛む部分を観察し、その部分の細胞を増殖させて緩みを作るのです。お分かりでしょうが、単なる膣筋ではなく、伸縮性の強い筋肉組織にするのです。そしてただ拡げるだけでなく、次には細い張り型で内部を訓練します。細い張り型を締め付け、抜けなくさせるのです。その時も、どの部分の膣筋を強化させれば良いかを観察し、補強していくのです。その繰り返しを続ければ、マンコさんの処置は効果的になる筈です。マンコさんは内部の空洞を拡げる処置ですから、翔さんのペニスを大きくするよりは早く進む筈ですね。ですから特に膣の自律神経を強化し、リナさんの意志に従わない、内部引き込み型の筋肉組織にすればいいのですわ。最終的にはマンコさんの強い意志がないとペニスが抜けない様にすればいいのです。」
 《ヘーッ、そうか・・・。なる程ね。》

 その時リナは激しく暴れ始めた。時々ではあるが弥生達の話が聞こえていたので、それに激しく反発していたのだ。そして金切り声の悲鳴を上げ、大きく口を開いた時、翔はギンギンのペニスを押し込んだのだ。

 「ヘベーーーッ!!」
 (ダメッ、ボクちゃん、私達、とんでもない身体にされるのよっ!!)

 しかし翔には聞こえていない。ただひたすらリナの口でピストンを続けるのだ。

 「キヒーッ、出ない。つらい。お姉さん、もっと吸って・・・。ヒーッ・・・。」
 《ダメだな、やはりうるさい。》
 〈いかせて静めましょう。〉
 《そうだね。》

 淫魔達は激しく喘いでいる二人の精神のたがをちょっと緩めた。

 「ハヒーーーーッ!」
 「ゲボーーーッ!!」

 翔はペニスをいっぱいに突き込み。リナの口の中に迸らせた。リナも同時に噎せながらも精液を飲み込み、絶頂を迎えた。弥生は少し苦笑しながら、唇を歪めた笑いを漏らしていた。

 「折角二人とも凄い快感を得ているのに、霊状態の淫魔さん達には感じられないのですね。」
 《そうなんですよ。だから特殊能力を出せなくても早く性器その物に成りたい。》
 「それでは折角大人しくなっている間に注射をしておきましょうか。」
 〈注射・・・ですか?〉
 「ええ、お二人が進める改造をより早く進める為です。特に翔さんの場合、ペニスもそうなのですが、乳房も大きくする必要がありますが、どんなにチンコさんが頑張っても、それ程には女性ホルモンの増加はしませんからね。ペニスを大きくしようとするのですから、それでなくても女性ホルモンは少なくなりますから。」
 そう言いながら弥生は薬瓶とピストル型の注射器を準備した。

 《それは?》
 「超音波注射器です。普通の注射器と違い、組織全体に浸潤させ易いのです。あまり血管に入らない方が、ホルモンがその部位に留置しますから。マンコさん、リナさんの乳房に注射しますよ。」
 《お願いします。翔のオッパイを大きくするのに、女のリナが小さくてはね。》
 「これは当然ですが、筋肉質の細胞増加をさせますから、丸くて張りのある、弾力性の強い乳房に成りますわ。永久に垂れ下がらない乳房ですよ。それと神経細胞も増加しますので、増感効果が高まります。確認しておきますが、リナさんも翔さんもブラは出来ませんわよ。特に翔さんの場合、乳房の組織が全て増感細胞ですから、ご要望通りですが、一種の露出狂ですから、乳房を隠す事も出来ませんのよ。」
 〈いいわよね? リナには働いて貰わなくては生活出来ないけれど、翔はいわばリナのセックスの為の道具です。どうせペニスを隠せない身体にするのだし、ただリナに突き込んでいるだけの存在に成るのですから。〉
 《そう、望むところです。それにすっ裸でもリナには稼ぐ事が出来るし、菊野さんにはその方法があるのも知ってますから。》
 「そうですわ。以前にも母がお世話・・・、いいえ、逆に随分『春日』様にお手伝い頂いておりましたね。今は更に需要が増えていますのよ。組織も随分と大きくなっていますから。それでは参ります。」

 弥生は超音波注射器をリナの乳房に宛てがった。僅かな刺激があり、リナはピクッとしたが、そのまま失神状態であった。

 《これで終わり? 簡単なんですね。ヘーッ、これがホルモンか・・・。》
 「分かりますの?」
 《そりゃ、長い事淫魔ですから、性器をどの様に育てるかは知っています。今は凄い薬が出来ているのですね。》
 〈マンコ、そうなの?〉
 《ああ、劇的な効果で持続する薬だ。フーム、これなら体内にも微量に在る。この身体でも合成出来そうだよ。》
 「やっぱり・・・。母も言っていましたが、少ない量で効果的に働く要因として、淫魔さんが取り憑いている場合、ホルモン剤であれば合成能力を高める事が出来るという事でした。そうなのですね。この身体に最も合うのは自分自身で作り出すホルモンですわ。注入したホルモンが消費されれば成長を終わりますし、歳をとれば肉体が活力を失います。それでも自分自身で沢山のホルモンを作り出していれば、いつ迄も若い肉体、若い性器で居られますから。ただ、翔さんの場合、ずっと子供で居る事になりますけれどね。」
 〈それはそれでいいですよ。私はサキュッバスでしたから、あまり男っぽいのは・・・。〉
 「それでは翔さんの方も注射をしますが、ちょっと段取りを。」
 〈段取り? どうせ意識を失っているし、暴れても私が押さえ付けられますが?〉
 「いいえ、精神的な効果の為です。一応拘束しておいて、意識のある状態で注射をします。」
 〈どうしてそんな面倒な事を? 注射その物は簡単なのでしょう?〉
 「そうですわ。ただ、このままでは翔さんは改造されるという事が分かりません。すぐに乳房もペニスも大きく成りますが、それはチンコさんの力だと思い込みます。それは確かに事実なのですが、私が、あくまでチンコさんでなく私が翔さんを改造してしまうという風にするのです。そうすれば変態肉体にされる恨みは私に向けられますからね。チンコさんは改造されて悔しい翔さんに、快感を与えて慰めるという立場になりますから。」
 〈なる程。その方が私にも良さそう。〉
 《俺の方はどうします?》
 「勿論リナさんの改造も私がメインという事にします。ちょっとタイミングが重要ですから。」

 チンコは翔を操り、ベッドに仰向けに寝せた。以前の様にスムーズな動きではなくなっている。

 〈かなり翔に染み込んでいますから、私の操り能力は弱くなっていますよ。〉
 《それだけ実体に近くなったという事だ。》
 「はい、縛ります。」

 弥生は翔を大の字にベッドに固定した。ペニスが突き勃ち、Aカップにも満たない乳房が可愛らしい。

 「それではマンコさん、バイブを挿れ替えます。宜しいですか?」
 《いいですよ。膣を緩めます。》

 マンコはリナの性器にしか力を及ぼせないので、失神しているので弥生に抜いて貰うしかない。弥生はリナの膣からバイブを引き出す。その後に用意してある張り型に太い鎖を繋いで膣に宛てがうのだった。今迄のバイブに比べて、最大径は随分と太い物だった。

 《ウッ、太いなあ・・・。》
 「マンコさん、いっぱいに緩めて、拡げて下さい。私が押し込みますから、引っ掛かる所に集まって、筋肉組織を増加して下さい。はい、そうそう。そんな具合に。」

 弥生は太い張り型を捻りながらリナの膣に押し込んでいく。太い所が膣に強い抵抗を受けると、そのまま回しているとスッと緩くなる。淫魔が膣の筋肉を細工しているのだ。

 《俺の場合もかなりリナに染み込んでいるよ。膣筋を作り出すという事は、その細胞は俺自身なのですから。どうかな? 半分程は入った様ですね?》
 「いい具合ですね。私のお客様もこういう具合にいけばお仕事も楽なのですが。はい、填まりました。太い所が通り過ぎれば簡単ですね。」

 弥生はスッポリ填まり込んだ張り型からの鎖の先に砲丸投げの球の様な鉄球を繋いだ。

 《おやおや、これではリナは動き難い。》
 「マンコさんは暫くの間、膣筋の収縮を訓練していて下さい。リナさんが鎖を引っ張った場合、途中迄抜けても、すぐに中に引き入れてしまう様な膣に成る様に。」
 《分かりました。俺の力でなく、リナの膣その物がそういう力を持てば、セックスしていても抜けないオマンコに成る訳だ。》
 「それではそろそろ始めましょうか。お二人とも出来るだけ二人を発情させないでおいて下さい。マンコさんはリナさんが暴れたり、私の作業を邪魔する時だけ躾けをして下さい。」
 《分かりました。菊野さんの仕事を楽しみに見せて貰います。》
 「それでは・・・、チンコさん、翔さんを目覚めさせて下さい。」

 チンコは翔の体内に潜り込み、心に刺激を与えた。

 「ウッ・・・。あれっ?」

 翔はベッドの上で縛られている事に気付いた。そしてペニスを晒け出したまま、弥生に見られている事に悲鳴を上げた。

 「キャーッ、誰? 見ないでーーっ!!」
 「静かにしなさい。手術が出来ないでしょう?」
 「手術?」
 「そうよ。坊やは病気なのよ。急いで手術をしないと大変なのよ。」
 「病気? 一体おばさんは? アッ、お姉さん・・・?」
 「自分で病気なのに気が付かないの?」
 「だって・・・、ボクの中に悪魔が居て・・・、オチンチンは悪魔が・・・。」
 「自分でも分かるでしょう? 坊やはオチンチンとオッパイが病気なのよ。それを治さないと、大変な事になってしまうのよ。」
 「アッ、ウッ・・・、オッパイが・・・。オチンチンも・・・。」
 「そうよ。分かってはいるのね。精神迄は犯されていなかった様ね。」

 弥生が医者用の白衣とマスクを着けたので、翔にも少し安心感が戻った。

 「おばさん、お医者さんだったんだ。良かった。このままだとボクもお姉さんも悪魔に身体を変えられてしまうところだったんです。早く戻して下さい。」
 「分かっているわ。その為に私が来たのですから。」

 その時二人の会話にリナも目を覚ました。

 「エッ? 誰?」
 「アッ、お姉さん、気が付いた? この人、お医者さんなんだよ。ボク達が悪魔に身体を変えられてしまうのを治してくれるんだって。」
 「お医者さん? アッ、私・・・。」
 「リナさんでしたね? あなたも病気ですが、坊やの方から先に処置をします。あなたはその後になりますが、心を落ち着けていて下さい。精神的にもかなりのダメージを受けている様ですね。」

 リナは立ち上がろうとして膣から伸びている鎖と重りに驚いた。しかし声には出せずにただオロオロするだけだった。

 「先生、早く治して。ボク、このままだと凄い身体にされてしまう。悪魔がボクのオチンチンを大きくし、オッパイも大きくするって言っているんだよ。」
 「エッ? 坊や、意識が戻ったばかりだから混乱しているのね? 心を落ち着けなさいね。」
 「・・・? だから、もうオッパイを大きくされ始めているし、オチンチンもずっと虐められていて、大きくされているんだよ。勃ったままにされているから・・・。」
 「ウーン、困ったわね。精神錯乱? オッパイが大きい? どこが? まるで逆よ。オチンチンが大きい? 坊や、何を言っているの?」
 「・・・・? 何か変だよ。お姉さん、ボク、変?」

 リナは困っている翔と弥生の顔を見比べた。

 「リナさん、坊やに言って上げて下さい。ちゃんと落ち着く様にって。精神的な不具合は手術にも悪影響がありますから。」
 「あのう・・・、私も混乱しているのか、先生の言葉の意味が・・・。」
 「困ったわね。仕方がないのかしら? 坊やのオチンチン、こんなに小さい代物ではどうしようもないでしょう? それにこんなオッパイを大きいだなんて・・・。だから私は治療でオチンチンをうんと大きく、オッパイもずっと大きくしなくてはならないのですよ。」
 「エエーッ?」

 弥生は超音波注射器を翔の胸に宛てがい、スイッチを入れた。

 「イテッ・・・a@アッ、何?」
 「オッパイを大きくするお薬よ。もう大丈夫よ。これはとても強いホルモンなの。今の注射だけで、普通の女の人の百倍程度の女性ホルモンなのよ。すぐに効き始めますから、ちゃんとしたオッパイに成りますからね。大体リナさんだってオッパイが小さ過ぎるのですよ。これと同じお薬は既にリナさんにも注射してありますから、間もなく効果が出てきますよ。」
 「私に? オッパイを大きく? まさか・・・、先生、一体・・・?」
 「淫魔さんの力ではせいぜいFカップ程度にしか出来ません。ですから濃いホルモンで治療するのです。取り合えずはJカップ程度迄にはすぐに成りますから安心して。その後も成長を続けますから、最低でもLカップ、おそらくはOカップは確実よ。」
 「ま、まさか・・・。それをボクちゃんにも?」
 「そうですよ。ただ、この子は男の子ですから、効き目が強く出ます。リナさんの乳房は全体の半分程度はご自身の乳房の組織と治療の結果増える組織で、残りが淫魔さんの組織で形成されます。坊やの場合は全部が淫魔さんの組織の乳房ですからね。完全露出狂組織の乳房ですよ。ほら、リナさんの乳房が少し効き目が出てきたみたいですね。」
 「エッ? アアーッ!!」

 リナは慌てて自分の乳房に両手を当てた。確かに一ランク近く乳房が大きく成ってしまっているのが分かった。その慌て具合は翔にも自分の事として分かる。

 「お姉さん、オッパイが大きく?」
 「ええ・・・。こんなに急に・・・。」
 「そしたら・・・、ボクのオッパイも大きく?」
 「坊やのは時間が掛かるわよ。だけど安心なさい。ちゃんと大きく成りますよ。大きくと言っても、せいぜい西瓜程度よ。」
 「ギャーーーーッ!!!」

 翔は泣き叫んで暴れるのだが、縛っている紐にはさ程に力が掛からない。チンコがそれとなく押さえているからなのだ。

 「さあ、オチンチンもちゃんと治療しないとね。このままでは大変よ。」
 「イヤだーっ! 何が大変なんだよーっ!!」
 「大きくしないと、お姉さんとセックス出来ないのよ。オチンチンにも注射しますが、痛くはないわ。」

 弥生は別の薬瓶を差し込んだ超音波注射器でペニスに注入した。

 「ヒギッ・・・!」

 ちょっとした熱さは感じるが、痛みはなかった。

 「菊野さん、ボクちゃんのオチンチンはどの位の大きさに?」
 「どの位? そこにリナさんの訓練用の張り型が在るでしょう? それで分かるのではないですか?」

 リナは床に置いてある何本かの恐怖の凶器を見つめた。そして一番大きな張り型に視線が釘付けになった。

 「まさか・・・、その一番大きな?」
 「そうですわ。それが最終的にはリナさんの膣に填まり込むのですから、当然坊やのオチンチンもその大きさに・・・。正確には、同じ大きさでは圧入感が少ないですから、それより一周りか二周り太い物にしますよ。」
 「グッ・・・。」

 リナには想像出来なかった。まず自分の膣がそれ程大きい物を挿れられる様にされるとは考えられなかった。そしてそれ程に翔のペニスが大きくされるとはなおさら考えられなかった。

 「嘘よ。オチンチンがそんなに大きく出来る筈がないわ。大きなオッパイに大きなオチンチンじゃ、まるでお化けよ。」

 翔も同じ考えだった。ある程度はペニスを大きくされるかも知れないとは考えたが、しかしオッパイが出来る方が恐ろしかった。

 「場合によってはもっと強いホルモン剤も用意してあるのよ。あなた達が暴れたり、逆らう様ならもっと凄い事も出来るわよ。」
 「もっと・・・凄い事?」
 「あなた達はセックスをする為の身体に成るのよ。本当にセックスの為だけであるなら、その手足は必要ないわ。喋る必要もないわね。手足を切り落とし、舌を引き抜いて、オッパイとオチンチンだけの身体にしてしまうわ。出来ないと思う?」

 リナも翔も震え上がった。可能性は考えられないのだが、弥生の言葉には重い真実性が感じられる圧迫感を含んでいる。

 「そう、大人しくしていなさいね。すぐにしなくてはならない事は坊やのオチンチンを大きくする事なのよ。そうしないとお姉さんとのセックスが出来ませんもの。セックスをすれば、互いの淫魔の力で成長が進みますから。そして本当のセックスの悦びが分かれば、オッパイとオチンチンを大きくされた事を感謝するかもね。」

 弥生は震えていてもペニスを突き勃てている翔の側に寄り、ペニスを観察した。そして亀頭を摘み上げ、グイッと引き延ばした。

 「ギヒッ、痛いっ!!」

 弥生は意思を念としてペニスに宿っているチンコに送った。

 (チンコさん、今引っ張って翔さんは痛がっているわ。ペニスの細胞を観察し、特に引き延ばされてストレスを受けている細胞を増殖させて下さい。)
 〈分かりました。新しく産まれる細胞には私が染み込みますから、ますます同化する事になります。実体化が進みますから、翔を操るのが少しずつ難しくなりますよ。〉
 (大丈夫でしょう。ペニスの巨根化は決定していますから、完全にチンコさんがペニスに成っていても、翔さんとしてはあなたの性感からは逃れられませんから。)
 〈有り難うございます。ウーム、こんな具合でいいですか?〉

 ペニスは引き延ばされているが、翔には痛みが少なくなってきた様だった。

 「ほら、坊や、少しオチンチンが伸びたと思わない?」
 「違うっ!! おばさんが引っ張っているからだ。」
 「そうね、まだこの程度ではね。それっ!!」

 弥生は更にペニスを引っ張った。

 「ギーーーッ!! 痛いっ!! やめてーーっ!!」
 「菊野さん、やめて下さい。」
 「リナさん、あなたは膣を鍛えるというのが今のお仕事よ。」
 「お願いです。私のも外して下さい。」
 「それはご自分でどうぞ。」

 弥生はペニスを引く手の力を緩めないでいる。するとペニスは少しずつ伸び上がってくるのだ。それは翔にも分かる感覚だった。

 「アアーッ、オチンチンが伸びる。ウッ、オチンチンに悪魔が染み込んでくるよ。」
 「エッ? アッ、伸びてる・・・。じゃあ、私のオマンコにも淫魔が染み込むの? ウッ、感じる。私も・・・。」

 リナは慌てて鎖を引き、張り型を引き抜こうとした。少しは引き出せるのだが、途中から太い部分が膣口に当たり、引き抜けない。そして力を緩めると張り型が膣内に戻ってしまうのだった。

 「どちらも順調ね。いきなり大きくするといい性器に成らないわ。硬くて弾力性のある性器にするには、じっくりと細胞を強化しないと。その為にもしっかり栄養を摂らないとダメよ。リナさん、坊やに栄養浣腸をさせて上げなさい。あなたのは私がセットしますから。」
 「イヤッ、どうして私がそんな事を?」
 「イヤなの? それでは坊やのオッパイを大きくしましょうね。」
 「ダメーッ、やめてーっ!!」
 「お姉さんが言う事を聞かないからよ。オチンチンがそうなのと同じで、良く揉めば淫魔が良く染み込むのよ。オッパイはうんと大きくしないとならないので、揉んで上げる。」
 「イヤだーっ、揉まないで。栄養浣腸、お姉さん、ボクにしてーっ!!」
 「だけどボクちゃん、栄養浣腸をすると・・・、オッパイやオチンチンの栄養になってしまうのよ。」
 「それでもいい。言う事を聞かないと、本当にオッパイが大きくされてしまう。このおばさんの言葉、本気だよ。」

 弥生はニッコリと微笑んで栄養浣腸の器具をリナに渡した。

 「使い方は簡単よ。この管の先の棒を肛門に挿れれば中で膨らむわ。膨らんだら抜き難くなるけれど、あまり強く引っ張らないでね。あなた達は肛門性交の訓練をしないから、大きくはしないわ。だけど緩んでしまったら、もっと太い物を挿れなくてはならないの。肛門が大きく拡がる様に成るわよ。それはそれでいいですけれどね。」

 リナは涙を拭いながら栄養浣腸器具を翔の肛門に宛てがった。そしてプスッと挿し込む時、自分も翔の改造を手伝う様な気持ちになり、ますます涙が溢れた。

 (ああ、ボクちゃんのオチンチン、すっかり大人のオチンチンに成っているわ。小さい皮被りだったのに、赤剥けでヌメヌメ光っている。それにオッパイ・・・。本当に男の子で大きなオッパイに成るのかしら・・・。)
 「フグッ・・・!」

 直腸を膨らまされる感覚がペニスに響いてしまう。快感と感じてしまい、ペニスが更に勃起するのだが、目立たなかった事に翔はホッとしていた。

 「さあ、リナさん、今度はあなたよ。」
 「アッ、ウッ・・・。今のなら、自分でします。」
 「それでもいいわ。」

 リナとしては選択の余地はない。鎖の重りで立ち上がる事が出来ず、ガニ股の格好で肛門に挿し込む。自虐の行為に更に涙が溢れる。

 「リナさん、この機械にそれぞれのチューブを繋ぐのよ。自動的に栄養浣腸が送り込まれますから。」

 大きな容器に結合部が二つ付いている。リナとしては進んで取り付ける気にはなれないが、弥生の微笑みには有無を言わさぬ圧力があった。

 「そう、素直な事はいい事よ。芸術的には逆さになって貰って、一升瓶を突き立てる方が綺麗なのですけれど、取り合えずは観賞する人も居ませんからね。いいですか? 今晩はこのままで居るのよ。明朝伺いますが、このままでね。逆らおうとすれば淫魔さんがきっとひどい事をするわ。そして私も明日、いきなり翔ちゃんのオチンチンとオッパイをお化けにしてしまう事も出来る。私としてはその方が簡単なのよ。それでは仲良くね。」

 弥生は相変わらず優しい微笑みのまま、後片付けをして部屋を出て行った。リナ達はただ涙のまま見送っていた。



 「お姉さん、ボク達どう成るの? 悪魔がオチンチンに染み込んでいるのが分かるよ。」
 「私も・・・。オマンコに染み込んでいるのよ。自分のオマンコなのに、まるで別の生き物の様な気がするわ。」

 翔は少しモジモジしていた。

 「紐を解いて上げたいけれど、菊野さんがダメって言っていたし、淫魔もさせてはくれないと思う。」
 「うん、ボクにも分かる。だけど、そうじゃなくて・・・。」

 翔は顔を赤らめていた。そしてペニスをチラチラと見つめていた。

 「ああ、ごめんなさいね。そう言えば、ずっと搾って上げなかったのね。」

 リナはベッドの脇に座り、勃起した翔のペニスをさすり始めた。

 「ああ、お姉さん、気持ちいいよ・・・。」
 (大きく成ってる? 固さも・・・。)
 〈どう、翔? オチンチンが大きく成り、亀頭が膨れているから、気持ち良さが違うでしょ?〉
 「フーッ、お姉さん、出そう。」

 リナは大きく成った亀頭を喰わえた。今迄と違い、口を大きく拡げないと亀頭を喰わえ込めない。

 「フグッ・・・!」
 (ワーッ、随分大きい。それに・・・。いい香りだわ。)

 翔は腰を上下し、リナも顔を揺らしてオーラルセックスを助ける。そして最後に翔はグッと突き上げ、リナの口内に勢い良く迸らせるのだった。

 「ブボッ・・・!」

 大量の精液が、リナの容量を超え、飲み込む間もなく溢れ出てしまう。それでもリナは必死に飲み続けた。



 「フーッ、ボクちゃん、随分出たわね。それに凄く美味しくなっているわ。」

 慣れたとはいえ、あれ程嫌悪の対象だった精液が、不思議と美味しく感じるのだった。

 「お姉さん、有り難う。今迄で一番気持ち良かったよ。」
 「元気なオチンチンね。・・・あらっ・・・?」
 「エッ、どうしたの?」
 「ボクちゃんのオチンチン、大きく成ってる。」
 「だって変な注射されてしまったからじゃ?」
 「ううん、そういう意味じゃないのよ。私が揉んで上げて、口の中に入れた時、プクッと膨らんだわ。それから射精したのよ。だけど今のボクちゃんのオチンチンはそのままの大きさよ。」
 〈リナ、良く分かったわね。その通りよ。翔のオチンチンが大きく成っている間に私が細工したの。本当のオチンチンの勃起は海面体に血液を集中させて膨らむの。だから射精して醒めると血液が戻って萎えるのよ。私はこの子のオチンチンの成長には海面体細胞の増加以外にも色々施しているの。海面体が血液を集めて膨張した時、引き延ばされている海面体細胞を増加させるの。だから射精した後に海面体が収縮しないのよ。更にその隙間に新しい海面体細胞を発生させているわ。だから射精する度に翔のオチンチンは海面体が増えるのよ。〉
 「グッ・・・、そしたら・・・。」
 〈そう。だから沢山射精させて上げなさい。リナが拒んでも無理なのは分かるわね? それはただ翔を苦しめるだけ。どうせ結果は同じなのよ。それなら気持ち良くして上げた方がいいわよ。〉
 《リナだって同じだよ。膣に太い張り型を挿れれば、それに合う形の膣にする。そして普通の女とは比べ物にならない程に強くて弾力性のある膣に成る。だからリナも張り型を抜く努力をするといいよ。そうすればする程、しっかりとペニスを喰わえ込むいい膣に成る。》
 「私は・・・、私・・・。」

 リナは両手で顔を覆い、泣き伏すしかなかった。



 「お、お姉さん・・・。」

 リナは翔の泣き声で目を覚ました。

 「ボクちゃん?」
 「お姉さん、ボクのオッパイが・・・。」

 ハッとしてリナは横たわっている翔の胸を見た。

 「アウッ・・・!」

 翔の胸はハッキリとした乳房が、と言うよりも完全な乳房が揺れているのだった。おそらくCカップを越えているだろう。小柄の翔の胸にあっては、それ以上の乳房に見える。しかも仰向けで寝ている時の乳房は自重で扁平に成る筈であるのに、それがこんもりとした球状のいい形であった。そして慌てて自分の乳房に手を宛てがった。

 「私も・・・、こんなに・・・。」

 もう乳房は片手では包み切れない大きさに成っていた。

 「お姉さん、助けて。ボクのオッパイがこれ以上に成ったら・・・。解いて。どんなに恥ずかしくてもいいよ。ボクはここから出る。」

 翔は真剣な顔でリナに頼む。そしてリナも意を決して翔の手のロープを解こうとした。

 〈ダメって言われていたわね?〉
 《チンコ、まだその子供は可能性を信じているんだ。逃げ出せない身体に成れば諦めるよ。》
 〈そうね。ちょっとつらいわよ。〉
 「ダメだっ!! ボクはオッパイのお化けなんかに・・・a@ギッ・・・、痛いーーーっ!!!」
 「ボクちゃん、どうしたの?」
 「オ、オッパイがーーーっ!!」
 「淫魔さん、ボクちゃんに何をしたの?」
 〈リナでも翔でも私達に逆らえば翔のオッパイを大きくするって言ったあったわね。あなたもオッパイが大きく成り始めた頃には少し痛んだでしょう。翔の場合はそれが急激に起きるのよ。〉
 《リナ、お前にも責任はある。少し喘いでいて貰おうね。》
 「アヒーーッ・・・!!」

 マンコはリナのクリトリスを捻り上げた。膣に強い圧力が掛かり、張り型をギューッと絞り上げる。リナは激しく責められながら、膣の訓練と淫魔の吸収を進められてしまうのだった。



 「お姉さん・・・、助けて・・・。」

 翔の呟く様な力の無い泣き声にリナはやっと目覚めた。既に陽は高く昇っていた。

 「アッ、ボクちゃん・・・a@アウッ・・・。」

 ベッドに横になっている翔の身体を見た時、リナはすくみ、声を失った。

 「お姉さん、もうダメ・・・。ボクはもうお化けだ・・・。」

 翔の嘆きの声に暫くリナは呆然としていた。翔の乳房は既に翔の頭部程に成っていた。女性であったとしてもかなりの巨乳であり、それが小柄な翔の胸の上に在るのだ。途轍もない巨乳だった。そしてリナも自分の体のバランスの違いに気付いた時、声の出ない悲鳴を上げ、目覚めたままで意識を無くしていた。



 「お姉さん、大丈夫?」
 「エッ、ボクちゃん?」

 リナの身体を翔がさすっていたのだ。

 「どうやって? 紐は? 解いたらまた淫魔に・・・。」

 翔は口元を歪めた笑いを浮かべていた。

 「ボクの身体はこんな風にされてしまった。これじゃ、もう逃げられないよ。逃げられないから悪魔がボクが紐を解く事を許したみたいだよ。」
 「ボクちゃん・・・。」
 「お姉さんも凄く大きなオッパイにされているけれど、ボクと違って女の人だからまだいいよ。背の低いボクだと、どうしようもないよ。女の格好も出来ないし。こんなに大きなオチンチンが突き勃ったままじゃ・・・。」
 「大丈夫よ。ボクちゃん、可愛いから。」
 「ううん、ボクはもう諦めたの。このオチンチンもただ大きいだけじゃないんだよ。グッ・・・。」

 翔はペニスを掴んで上下に動かそうとした。しかし突き勃ったままのペニスはまるで硬い骨が在るかの様にその角度が変わらないのだ。

 「ネッ、これじゃパンツも穿けないし、ズボンを穿いてもオチンチンは出ちゃう。スカートだってダメだよ。」
 「そんな・・・、ひどい・・・。ボクちゃんの中の淫魔さん、どうしてこんな・・・?」

 しかし淫魔は答えなかった。いや、答えているのだが、リナには感じられなかった。

 《もう無理かな? チンコはかなりの部分がペニスに染み込んでしまった。実体化したという事だ。その分、霊的な存在が減ったから、意思が伝わり難くなっている。》
 「ボクちゃん、そうなの?」
 「エッ、何が?」
 「ボクちゃんには私の中の淫魔の声が届かなかったの?」
 「うん。ボクの中の悪魔の声も小さくなっているよ。お姉さんには分からなかったの?」
 「ええ・・・。とうとう淫魔が完全に染み込んでいくのね。ボクちゃんのオチンチン、そして私のオマンコが淫魔に成ってしまうのね。」
 《少し違う。俺の意志の強いオマンコに成るのだ。つまりリナのオマンコはリナの意思以上にスケベに成るのだ。》
 「分からない・・・。私に分かるのは、私のオマンコだけが凄くスケベに成ってしまうという事だけ。」



 二人とも自分の身体の変化にジッとして涙を堪えていると、いきなりドアのノックとともに弥生が入って来た。

 「今日は。」

 二人は弥生をキッと睨み付けた。それは弥生の思惑通りであった。淫魔への憎しみをそっくり弥生が引き継いだのである。

 「あら、そんな恐い顔しないでよ。今日はお目出たい日なのだから。」
 「お目出たい? 何がですか。私もそうだけれど、ボクちゃんの身体、とんでもない事になってしまっているのですよ。淫魔に取り憑かれた時からそうなる運命だったかも知れないけれど、あなたがそれをこんなに早くしてしまったのよ。」
 「あら、むしろ感謝して欲しいのに。リナさんも分かっている様ですが、私が手を加えなくてもいずれはこう成るのは分かっていましたよね。長い時間苦しみ続けてこの身体に成るなら、短時間で済ませた方が楽な筈よ。それにもし淫魔さん達だけだとしたら、身体が変態化する迄の長い時間、そしてこれからの生活。不可能だったでしょう?」
 「それは・・・。」
 「だけど私はこれからのあなた達の生活を面倒見て上げられる。ううん、あなた達の生活を自立させられるのよ。」
 「自立?」
 《そうだよ。俺達も以前の身体だった時、菊野さんの母親に色々助力して貰っていた。ちゃんとした・・・、リナの考えでは少し異常だったかも知れないが、チンコと幸せな生活をおくれた。》
 「そうですわ。私は幼かったから詳しくは知りませんが、母の話では確かに『春日』さんは仲睦まじい、幸せなご夫婦だったそうですよ。」
 「エッ? 菊野さんは淫魔の声が聞こえるの?」
 「ええ。でも、随分弱くなりましたね。」
 「それで自立とか、お目出たいとか・・・。私には一体何の事か。」
 「ウフフ・・・。リナさんには分かっていていい筈だけれど。」

 リナは喉を鳴らして唾を飲み込んだ。翔の方は意味が分からず、ポカンとしていた。

 「やっぱりお姉さんね。翔ちゃんの身体の状態から、分からない筈はないわ。」
 「お姉さん、何の事?」
 「ボ、ボクちゃん・・・。」
 「栄養浣腸器はそのままにしておくのよ。当分外さない方がいいわ。絶対に必要ですからね。そうねえ・・・、まず、一週間は必要ね。心配しないでいいですよ。その間は、時々私が補充に伺いますから。」
 「一週間? それって、まさか・・・。私達を?」
 「ううん、少し違うわ。『私達を』ではなく『私達が』ですよ。」
 「ねえ、お姉さん、何の事?」

 翔は不安そうにリナを見つめていた。

 「ボクちゃん、菊野さんは私達にセックスさせるつもりなのよ。」
 「セックス? ボクのオチンチンをお姉さんが吸ってくれる事?」
 「違うの! ボクちゃんのオチンチンを私のオマンコに挿れさせられるのよ。」

 翔は驚いていたが、やがてニッコリ微笑んだ。

 「いいの? ボク、お姉さんとオマンコ出来るの?」
 「ボクちゃん・・・!!」
 「そうね。これからリナさんと翔ちゃんの結婚式を始めるのよ。私は、ううん、私は何もしないわ。淫魔さんがリナさんの張り型を外せばいいのよ。」

 そう言って弥生はリナの膣から伸びていた鎖をグイッと引っ張った。あれ程しっかりと喰い込んでいた張り型が愛液を噴き出しながら抜け落ちた。

 「アウッ・・・。」

 リナはやっと膣の異物が抜き去られた事にホッとしたが、すぐに恐ろしい程の空虚感に襲われた。

 「ヒッ・・・! そんな・・・。」

 リナの股間からは愛液が糸を引いて流れ落ちていたが、すぐにまるで霧を噴く様に噴き出してきた。その匂いに翔は一気に高まってしまい、カウパー腺液がまるで小便の様に流れ出た。

 「ワーッ、お姉さん。」

 翔はリナに飛びかかってきた。

 「アッ、ダメッ、ボクちゃん、セックスしたら私達・・・。」
 「我慢出来ない!!」
 「アッ、ダメーーッ!!」

 翔は強引にリナを押し倒し、足の間に腰を捻入れた。そしてリナの意思とは違い、足がパカッと開いてしまった。

 《おいで。》
 〈ダーリン・・・。〉

 別の生き物としての翔のペニスがパックリ開いて誘っているリナの膣に吸い込まれていった。

 「アアーーーッ!」
 「お姉さーん!」
 「ヒーーーーッпE・!!」

 翔には初めてのセックス、リナには初めてではなかったが、しかし全く別のセックスだった。淫魔達は数十年ぶりの愛の交歓であった。肉体的には二人だが、四つの魂の凄さまじい爆発のセックスだった。

 「アヒーーーッп@ウワッ!」

 翔はリナの乳房に手を当てて身体の支えにした。そしてリナも翔の乳房を掴む。それは翔は勿論、リナにも信じられない程の快感だった。翔はたちまちの内に達し、大量の精液を放出したが、それでも高まりは治まらなかった。それどころではなく、更に激しい高まりを呼び起こされていた。リナは精液の塊を子宮に受け、更に強くペニスを絞り上げ、強く引っぱり込む。それはペニスを引き延ばし、それに応じて淫魔がペニスの細胞を増殖させて染み込んでいく。翔の精液が膣に染み渡り、リナの膣は更に弾力と伸縮力を増すのだった。強く成った膣は更にペニスを引き延ばし、ペニスは太さと長さを増し、更に硬さも増すのだった。翔は激しくピストンをする。どんなに腰を引いてもペニスは抜けない。物理的に大きく成っている亀頭はリナの膣口よりも大きい。そして膣その物がペニスを中の引っぱり込んでしまうのだ。

 「お姉さん・・・。」
 「ボクちゃん・・・。もっと・・・。」
 「オチンチンも、オッパイも凄い!!」

 二人はピストンを続け、互いに乳房を擦り合わせながら激しいセックスを続けていた。

 「もういいわね。」

 弥生は微笑みながら変態セックスを見つめていた。

 《菊野さん・・・有り難う。》
 〈お別れですね。〉
 「ええ、もう、意志がかなり弱くなりました。ずっとお幸せに。」
 《お前・・・。》
 〈あなた・・・。〉
 《ずっと一緒だよ。》
 〈嬉しい・・・、幸せよ。〉

 そして淫魔の意思は弥生の霊感から消えた。しかし実体化した淫魔の存在はリナと翔の結合部から強く感じられる。淫魔達の幸せとリナと翔の絶頂とが眩しく感じられるのだった。

 「淫魔さん達、お幸せに。リナさんと翔ちゃんもずっと幸せになれるのね。」

 弥生はそっと部屋を出て行くのだが、セックスの虜の二人は気が付かない。激しいアクメの喘ぎ声だけが弥生を見送っていた。


 「お・・・姉さん・・・。」
 「ボク・・・ちゃん・・・。」

 何度達したか分からない二人は、それでも息たえだえのまま、ひたすらセックスを続けていた。大きなストロークのピストンでもペニスの大部分がリナの膣の中に在る。下腹部どうしがパンパンと激しい音を立ててぶつかり合い、大量の精液がリナの子宮と膣の中を行ったり来たりしていた。そして肉体的疲労の限界を超えた翔が射精と同時にガクッと肩を落とし、リナの乳房の間に顔を埋めた。

 「あら、ボクちゃん?」

 翔はリナの乳房を抱いたまま寝息を立てていた。

 「眠っちゃったのね。随分出してくれたもの、疲れちゃうわよね。フーン、動かないオチンチンも気持ちいいわ。だけどオチンチンが私の中に入っていると、まるで巨乳の女の子ね。とても可愛い。私の子宮の中はボクちゃんの精液でいっぱいだわ。おなかいっぱいで満足。とても美味しいのね。子宮で美味しさが分かるというのも変だけれど、確かに美味しく感じる。私も眠いわ。こんなに何度もいかされたんですもの。」

 リナもちょっと欠伸をしたかと思うと、たちまちの内に眠りに落ちていた。



 「アフン・・・。」

 リナは心地良い快感の中で目を覚ました。

 「あら? ボクちゃん?」
 「エヘッ。お姉さん、お早よう。」

 翔は先に目覚めていて、長いゆっくりとしたストロークでピストンをしていた。

 「まあ、好きねえ・・・。だけど、とても気持ちいいわ。」
 「本当は抜こうと思ったの。だけど、お姉さんのオマンコが離してくれないんだよ。アハッ。」
 「フーッ、ボクちゃんのオッパイ・・・?」
 「うん、まだ大きく成っている・・・。お姉さんもだけど・・・。アハーーーッ!」

 ゆっくりだったピストンの周期がドンドン早くなり、下腹部同士のぶつかり合う音が激しくなる。そして最後に大きく突き込んで翔は仰け反る様に達した。

 「凄いわ・・・。ボクちゃんのオチンチン、いつ迄も脈を打っていて、硬くて気持ちいい。私の中で大きいままよ。」
 「うん、抜けないから良く分からないけれど、オッパイだけでなく、オチンチンも随分大きく成っているみたい。」

 しかし翔の表情には悲壮さはなかった。

 「ボクちゃん? オッパイもオチンチンも大きくされたのよ。悲しくないの?」
 「うーん、最初はね。だけどこれからどんなに大きく成ってしまっても、もうダメだよ。オッパイがこの半分で、オチンチンが昨日程度でも、もうボクは服を着られないよ。隠しようがないもの。だからこの大きさでも同じ事だよ。だけど大きく成った分、気持ち良さが全然違うの。気持ちがいい最中はこの身体を悦んでしまって・・・。」
 「そうねえ・・・。私の方はまだ大丈夫・・・、だと思うけれど・・・。オッパイが大き過ぎる気もするけれど、服でカバー出来るわね。だけどボクちゃんはどうしよう。このままでは学校には行けないわ。」
 「学校なんか行かないでも・・・。」
 「そうも言っていられないわ。一生・・・、何十年も生きるのよ。生活出来る様にしないと。一般常識だって・・・。」
 「いいもん、だってこうすれば・・・。」

 そう言いながら翔は再びピストンを始めた。

 「アッ、ダメよ、ボクちゃん。始めちゃうと、私、何にも考えられなくなる。アハーン!」

 リナが良がり始め、翔を両足でギュッと絞めた時、

 「オホン・・・。」

 二人はビックリして咳払いの方を見た。そこには少し呆れ顔の弥生が椅子に座ったまま二人を見つめていた。

 「アッ、菊野さん!!」

 リナ達は慌ててシーツを纏った。

 「い、いつから?」
 「あなた達が起きる前からですよ。栄養浣腸の補充をして、すっきりとして目覚めるのを待っていたのよ。そしたら翔ちゃんが始めてしまったので、それが終える迄はと思っていた。やっと終えたから、色々とお話をしようと思ったら、また始まってしまって。どうせ今度のが終わっても、また続けてしまうでしょうからね。」

 リナはセックスを見られていた事に顔を真っ赤にしていた。シーツの中で翔のペニスを外そうとしていたが、しっかり喰わえ込んでいて、あまり動かすと再び催してしまいそうだった。そして翔も顔を真っ赤にしていたが、なぜかつらそうに震えていた。

 「ダメよ、ボクちゃん。いくら淫魔に取り憑かれてしまっていても、私達は人間なのよ。人前でセックスするなんて恥ずかしい事なのよ。」
 「ウッ、そうじゃないの。つらくて・・・、気持ち悪い。」

 弥生はニコニコしていた。

 「リナさん、あなたは大人で自制心が強いわ。それにある程度はセックス経験がありましたから、勿論今のとは全然違うでしょうけれどね。翔ちゃんは初めてで、しかも最高の快感でしょう。それに乳房は遥かに大きな比率ですから。淫魔の乳房よ。色情狂の乳房よ。隠しておく事はとてもつらい筈なの。ペニスもそうよ。リナさんの場合は体内の部分。だけど翔ちゃんは抜けば良く見えるのよ。セックスでリナさんの中に収まっていない限り、当然自己主張をするわ。だけどそれだけではないわね。セックスそのものも凄く自慢したいのよ。見せたくて仕方がないのよ。」
 「そんな・・・、例え肉体的に色情狂でも、心はまともです。だから、菊野さんに見られていた事が凄く恥ずかしくて・・・。」
 「そうよ。恥ずかしがるのはいい事よ。心が正常だという事ですからね。だけどリナさんの言った通り、肉体は色情狂なの。特に翔ちゃんはそうよ。翔ちゃんはオチンチンもオッパイも淫魔その物ですからね。」

 リナはちょっとムッとした。

 「それはそうかも知れないわ。だけど、あなたが変な注射で私達の身体を変えたのよ。」
 「そうね。確かにそうだわ。だけどあなた達の生活を保証する為の処置なの。翔ちゃん、あなたのオチンチンがどう成っているか確認出来る?」
 「ううん、大きく成っているのは分かるけど、本当の大きさはまだ・・・。」
 「抜かないと分からないわね。」
 「菊野さん、私達はこれからどう成るのですか? ボクちゃんはとても表に出られないわ。」
 「そうでした。そのお話の為に伺っているのですから。まず最初に、翔ちゃんの身体は凄く変態よね?」
 「だからそれは菊野さんが・・・。」
 「翔ちゃんみたいな子は居ないと思う?」
 「当たり前でしょ? こんなに大きなオチンチンで、しかも縮まないのよ。その上、女だってこんなに大きなオッパイの人は居ないわ。まして男の子なのよ。」

 弥生はニコニコしながら、バッグから厚手のファイルを取り出した。それをリナに手渡す。リナは不審そうに開いたが、悲鳴を上げて放り出した。

 「何、これ? 厭らしい・・・。」
 「そうね、確かにスケベな写真集よ。だけどあなたに見て貰いたいのは、これが実写だという事。」
 「実写? それが何なんですか。」
 「良く見て。翔ちゃんと同じ様な子が何人も映っているのよ。このファイルは参考用なの。これはごく軽い物なの。とても持ち出せない様な写真だって存在するのよ。それを良く知って見てご覧なさい。」

 リナは恐る恐るファイルを開いた。しかし激しいセックス写真集に手が震える。翔もそっと覗き込み、リナと同様に生唾を飲み込んだ。

 「エッ? この人・・・。」
 「でしょ? 下の女の人のオマンコにオチンチンを填め込んでいるわね。翔ちゃんと同じ様に太いでしょう。そしてオッパイだって凄いでしょう?」
 「こっちの写真も・・・。」
 「そうよ。良く見て。別の人でしょう。女の人は皆オッパイが大きいし、スタイルも抜群よ。だけど相手の男もみんな翔ちゃんと同じ様に大きなオッパイと太いオチンチンなのよ。」
 「菊野さん・・・、これは・・・?」

 弥生は相変わらず微笑みながら椅子に座った。

 「それは実写なのよ。という事はそこに映っている人は全て実在する人達。そしてもっと良く見て欲しいのだけれど、顔の表情を見て。写真によっては器具や拘束衣で動けなくされている人も居るわね。だけど皆さん、凄い幸せそうに見えない? 快感の顔と言うよりも、幸せの表情でしょう?」

 リナはジッと写真の顔を見た。どの写真も、絶頂の瞬間ではなく、アクメに達した後の余韻に浸っている様な、満足そうな写真であった。猥褻写真であるにも関わらず、淫猥さよりも不思議と微笑ましさを感じるのだ。

 「菊野さん・・・。」
 「分かります? 皆さん、こういう幸せな生活をしているのよ。勿論立場は全然違いますが、ちゃんとした生活をした上での楽しいセックスライフなのです。むしろリナさん達はこの写真の人達よりも恵まれているのよ。」
 「恵まれている? どういう事ですか?」

 リナは自分達だけが不幸な身の上でない事に安心感を得ていた。そして弥生の笑顔が本当にリナ達の身の上を考えての事であると言う事を分かり始めたのだ。

 「この写真の方達は殆どがセックスの為の道具とか家畜に堕ちた人なのよ。つまり本当に『活きたバイブ』とか、『活きたダッチワイフ』なの。誘拐されたり騙されたりして連れ込まれ、私達でそういう身体に改造したの。稀にはあなた達の妖に淫魔や妖精、淫霊という事もありますけれど、つまり誰かの所有物という事なの。でもあなた達は誰の所有物でもないわ。」
 「所有物・・・って、人間でしょ?」
 「いいえ、この人達は全て表の社会から抹殺されています。元々存在しなかったとか、偽の死亡届で戸籍を抹消されているとか、その様にされているの。だから人権も無いわ。それに逃げ出せない様にされているし、逃げ出せないわね。リナさんの場合には何とか表に出られますけれど、翔ちゃんは無理でしょう? 表に出る勇気はある?」

 翔は悲しそうに首を振った。

 「リナさんも逃げ出せないの。だってあなたのオマンコは途轍もなくスケベなのよ。いつもチンコさんを填め込んでいないといられないわ。二人で繋がったままで逃げ出したら、それこそ色情狂として隔離されるわね。それこそ社会から隔離、抹殺されるわ。だから互いに相手を所有しているという事になるのね。奴隷ではないという事よ。つまり自由だという事。」
 「自由・・・って言っても・・・。」
 「その写真の人達も幸せに暮らしているのよ。さあ、出掛ける支度をなさい。」
 「出掛ける?」
 「そうよ。あなた達みたいに、セックスしたままの人達の施設が在るのよ。だからこそ、その写真の人達も幸せなのよ。」

 リナは涙を振り払う。

 「イヤッ、私達と同じだとしても、私はこんな・・・。」
 「それではこのまま、ここに居ます? 出来る訳がないでしょう? ウーン、チンコさんもマンコさんも完全にあなた達の性器に成ってしまったから、話は出来ないわね。淫魔さん達なら分かるのだけれど・・・。」

 その時翔がブルッと震えた。

 「アハッ・・・? これは・・・?」

 そしてリナもブルッと震える。

 「ヒッ・・・? これ・・・、オマンコの意思?」
 「どうしたのです?」
 「セックスの・・・感じと違う・・・。気持ちがいいのだけれど、暖かい・・・。」
 「お姉さん。これ・・・、淫魔の心?」
 「ああ・・・、安らぎの感じなの? 菊野さんの言う通りにしなさいって事?」
 「そうみたい・・・。声は聞こえないけれど、淫魔さん、チンコさん・・・、そうなの・・・? ハーーッ・・・。」
 「そうよね。ここに居たら・・・。分かりました。」

 キクノはニッコリ頷いた。

 「そうよ。あなた達の幸せは保証されているのよ。だって、マンコさんもチンコさんも幸せを願っているのよ。勿論セックスの幸せですけれど。あなた達が幸せなセックスが出来ないと、マンコさん達だって幸せになれないのよ。」
 「お姉さん、行こう。」
 「分かったわ。」

 繋がったままの二人にはもう涙はなかった。



 軽井沢に向かう車の後部座席では性器の蠢きがいつ迄も続いていた。


・・・・・完・・・・・




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