マオの朝の目覚めはあまり爽快ではなかった。身体の方は充分に満足していたせいか、全く催す気配はないが、いつの間にか始まっていた栄養浣腸の膨満感は相変わらず不快だった。全身がだるく、ゆっくり起き上がったマオの手足の拘束は外されている。

 「ウッ・・・、朝なのかしら? フーッ、昨日はつらかった・・・。先輩? まだ上かしら?」

 マオはベッドに座り、まだマッサージを続けているブラを脱いだ。そしてクリトリスのマッサージ機も外そうとするが、それはしっかり喰い込み、吸い付いていて外せない。マッサージの振動はかなり軽くなっているので、心地良い響きであり、むしろ精神を落ち着かせる。

 「お早よう、マオ。」
 「アッ、お早ようございます。」
 「どう、具合は? 昨日は凄い乱れ方だったわよ。」
 「ひどいですよ、ユリエさん。それでなくても私の身体は変になっているのに。心迄は淫乱に成りたくありません。オッパイのマッサージ機は脱げましたけれど、お豆の方が・・・。」
 「ああ、それは言ってあるでしょう。学校から戻る頃迄は外せないのよ。」
 「そんな・・・、まるでオチンチンみたいで。」
 「いいじゃない。誰に見せる訳でもないし。それに豆吸い出しで引っ張っている以上の効果があるそうだから、学校ではまず発作は起きないそうよ。」

 マオは少しホッとしたが、ユリエがまだニヤニヤしている事に不安を感じた。

 「ユリエさん、このマッサージ機はまだ何か?」
 「そうねえ、いきなりだと可哀想だから教えておいて上げるわね。今はそのマッサージ機は一番弱い動きなの。授業中は弱くなったままだけれど、お昼休みの間はかなり強く刺激する様になっているわよ。そして放課後はすぐここへ戻った方がいいわ。多分放課後すぐに昨日と同じで、最強になる様に設定されているから。」

 マオは真っ青になった。そして慌ててマッサージ機を引っ張ったが、それはクリトリスを引きちぎるかと思える程の痛みを起こすだけだった。

 「ダメよ、外せないわ。今の時間では外し方を知っている私でも外せないの。分かったわね。すぐに戻らないと、周りに誰が居ようと激しく悶える事になるわ。あなたの色情狂をばらしたくなければすぐに戻る事ね。さあ、支度するのよ。」

 ユリエは栄養浣腸のイルリを外し、昨日と同じブラとショーツを渡した。

 「折角お豆を出せるショーツを用意したけれど、今日は使えないわね。そのまま穿いていけばいいわ。」

 マオはユリエの言う通りにするしかなかった。そしてクリトリスマッサージ機を着けていても、授業中には刺激を受けないし、発作が起きないという安心感はあった。しかしきついブラの圧迫感は心地良いものの、衣服を着ける事になぜか違和感と不快感を感じていた。

 (服を着ると気持ちが悪い。裸で居る方が落ち着くわ。これって本当に私の身体が色情狂、露出狂に成ってしまっているからかしら。お豆を揉まれ続けていて、オマンコとお尻にはバイブが挿れられっ放し。それで平気になりつつあるなんて・・・。だけど凄く恥ずかしい。先輩や菊野さんに見られる事ですら恥ずかしい。まして他人に知られてしまうなんて絶対にイヤよ。精神的な色情狂には成っていない様ね。それだけが救い。)



 二日目という事で少しはバイブにも慣れ、クリトリスマッサージも催すという程ではない。授業中は久しぶりに落ち着いていた。しかしお昼休みになり、すぐにクリトリスに激しい刺激が来た。

 「ハヒッ・・・!」

 マオは慌てて立ち上がり、トイレに向かった。級友達は冷や汗を流してふらつきながら歩いて行くマオを心配そうに見ていた。

 (つらい・・・、こんなに激しいなんて・・・。)

 やっとの事でトイレに入り、ショーツを下ろしてみた。

 (クッ、声が出そう。)

 マオはハンカチを喰わえ、必死に声を殺して耐えていた。バイブの隙間から愛液が滲み出し、催している状態が分かった。しかし中途半端の刺激なのでいく事が出来ない。しかしここでいく事は出来ない。アクメの声を上げてしまう事になるからだ。何とかマッサージ機を外そうともがくが、器具はピッタリと陰部に填まり込んでいる。マオはただ高まりの中でジッと耐え続けねばならなかった。三十分位の時間だったが、マオには途轍もなく長い時間で、いけないつらさを厭という程味わうのだった。

 やがてマッサージ機の刺激が治まった時、マオは全身脱力のまま泣き続けていた。そして緊張が解けた為、器具の先端の穴から尿が一筋の糸となって流れ出していた。


 マオの脱力感は級友から見れば病状の悪化であり、午後の授業終了後、すぐに寮に戻っても誰も何も言わずに心配そうに見つめているだけだった。

 急いで部屋に戻り、不快な服を脱ぎ、ベッドに上がった途端、激しい刺激に見舞われた。

 「ヒギーーーッ!! 強い!!」

 マオは器具を引き抜こうと無駄な努力をし、乳房を揉みながら悶えた。バイブを揺すって僅かな抜き挿しをし、その高まりの激しい快感のつらさから逃れる為に達してしまおうとしていた。そしてアクメの悲鳴を上げてやっと絶頂を迎えた。

 暫くの放心状態から覚めたマオのクリトリスには相変わらず止めどない快感の刺激が与えられ続けている。しかし一度達する事が出来たので、興奮状態の中でも理性は保っていられる。

 「ああ、我慢出来ない。こんなに気持ち良過ぎて気が狂いそう。」

 耐えないで良い快感はむしろ好ましい。学校での快感は耐えて隠さねばならなかったので、部屋ではその反動として、快感に身を委ね、発情に逆らわない方が精神的に落ち着き、心地良い快感を得られる。


 「ただいま。」
 「ユリエさん・・・、お願い、つらいのよ。」
 「つらい? 痛むの?」
 「そうじゃないの。気持ちが良過ぎてつらいの。学校では我慢するのが大変だったの。今でも強く揉まれていて、翔んでしまいそう・・・。アフッ・・・。色情狂がひどくなってしまうのよ。」
 「やっと自分が色情狂だと認めたわね。」
 「認めるわ。こんな事されていて、とても気持ちいいのだもの。だけど気持ち良過ぎるの。ヒッ! お願い、外して。」
 「まだダメなのよ。もう少ししないと、私でも外して上げられないの。さあ、オッパイのマッサージ機も着けなさい。外せる様になる迄に栄養浣腸も済ませてしまうわ。」
 「ダメッ、耐えられないの。このままでオッパイ迄揉まれたら・・・。気が狂いそうよ。」
 「アッ、そう。言う事を聞かない訳ね。そうしたらお豆のマッサージ機の設定は最強のままにしてしまうしかないわね。学校には行けないわね。いくら色情狂の身体には精神的に落ち着きを与えるマッサージ機だとしても、二十四時間いきっ放しだったら、精神的にも色情狂に成るわ。そうしたら私はマオを本当のペットか家畜に出来るわ。永久に四つ足のままにして、ずっと飼って上げる。もう一匹ペットを飼うわ。多分大きな雄犬。マオは雌犬。ずっと発情しっ放しで、きっと雄犬も悦んで交尾し続けるでしょうね。」
 「イ、イヤーーーーッ・・・!!!」
 「それとも、もう少し気持ち良くなるけれど、暫く楽しんでいる?」
 「犬となんかさせないで。お願い、言う事を聞きます。だから・・・。」

 マオは泣いてユリエにすがった。そして仕方なしにブラ型マッサージ機を着けるしかなかった。背中のスイッチをユリエが入れた途端、弾ける様にマオはベッドから転げ落ち、床の上で激しく悶えるのだった。そしてすぐにアクメを迎え、痙攣しながらまたもや意識を失っていた。


 激しい高まりで絶頂を迎えて、マオは逆に意識を取り戻した。

 「アヒッ、つらいのよ。先輩、もう止めて下さい。」
 「今回は随分長くのびていたわね。余程の快感なのね。むしろ羨ましいわ。ところでおなかの具合は?」
 「おなか? ウッ、栄養浣腸?」
 「そうよ。今日は今迄よりずっとたくさん達したのだし、愛液で水分も不足気味でしょう。だからいつもより沢山入れたわ。」
 「お願い、気が狂いそうなの。外して下さい。」
 「そうね。充分楽しんだ様だし、散歩を終えたら外して上げる。」
 「散歩? そんな・・・。」
 「いいのよ。私は散歩の後と言ったの。どんな事があっても散歩の後よ。足は自分で着けられるわね。手は私が着けるから。準備が出来たら言いなさいね。」

 マオはユリエが散歩の後と言った以上、終える迄は絶対に外してくれない事を悟った。気が狂いそうな程の快感の拷問から逃れるのに、恥ずかしいなどとは言っていられない。震える手で四つ足拘束の足の部分を自分で着けなければならなかった。

 「あ、足は着けました。だから・・・。」

 マオは肘を突き出し、腕の拘束具を催促した。ユリエはニコニコしながら、マオの腕にも拘束具を着ける。

 「素直になるいい機械ね。これからも散歩の時には着けたままにしておけば、素直に雌犬に成るわね。」
 「ダメッ・・・。いつでも素直にします。だから・・・。」

 クリトリスにはマッサージ機が着いているので、クリトリスリングと鎖は着けないまま、ユリエは階段を上がっていく。マオも急いで這い上がるのだった。

 「今日は素直だったから、昨日と同じで林の向こう迄でいいわ。勿論オシッコはするのよ。」

 マオはひたすら四つ足で這い進む。一所懸命這う事で、激しい催しに耐えられる。林の反対側でユリエが待っていた。

 「随分早くなったわね。オシッコしたら戻るわよ。」

 マオはすぐに息み、片足を上げた。

 「アッ、ユリエさん、お股に機械が着いたままじゃ。」
 「大丈夫よ。そのままでいいの。」

 マオはとにかく排尿を済ませたかった。尿道口の異物感がちょっと躊躇させたが、それでも必死の思いで排尿を始めた。シューッという音とともに、器具の先端から勢い良く小便が迸る。まるでペニスからの排尿の様な感覚に涙が溢れるのだった。

 「さあ、戻っていいわ。」

 マオは再び急いで部屋へ向かって這い進む。手足を大きく動かせる様になったせいもあり、スピードは増していたが、乳房が大きく成っていて、更にマッサージ機が着けられているので、先端を地面に擦りながらの這い進みだった。


 「お願い、早く・・・。」
 「はいはい、仰向けになって。」

 マオは仰向けで股間を開いて晒け出す。もう恥ずかしい格好であるとは感じていない。ユリエは弥生の指示の通りにクリトリスマッサージ機のリセットスイッチを入れると、カチッという音がしてコロンと外れ落ちた。マオのつらい快感がやっと終わったのだった。次に乳房のマッサージ機も外されると、やっと大きく息をつき、人間としての心が戻ってくるのだった。

 「汗と泥で汚れたわね。シャワーを浴びなさい。」

 マオはフラフラとシャワーの場所に這い進む。ユリエがお湯を掛けてくれたのと同時に、涙がドッと溢れ出てきた。

 「泣くんじゃないの。恥ずかしい事を沢山しておけばおく程、マオの発作は起きないのよ。」
 「分かっています。だけど・・・。」

 後は言葉にならなかった。


 「さてと・・・、明日の分の設定を・・・。」
 「ユリエさん、お願いですから弱くして下さい。学校ではいけないからつらくて。」
 「そうはいかないわ。学校ではいけないからこそ、ここでいっぱいにいく事が出来るのよ。だけど慣れる為ですから、お昼休みの分は少し時間を短くして上げる。その分、最強を少し入れるわ。」
 「ダメッ、おトイレに逃げたけれど、そんな事されたら声が出てしまう。」
 「はい、いらっしゃい。着けるわよ。」
 「イヤーッ!!」

 マオは逃げ回るのだが、すぐに後ろに回り込まれ、クリトリスを握られてしまった。

 「アヒーッ!!」

 どんなにマッサージ機でいってしまった後でも、ユリエに握られては、たちまち快感に溺れてしまう。いつの間にか仰向けになって足を開いて股間を晒けてしまうのだった。そして愛液を噴き出しながら到達したのだった。その無防備な状況では、ユリエはゆっくりとクリトリスマッサージ機を取り付ける事が出来るのだった。クリトリスが填め込まれ、キュッと絞られ、そして減圧される。クリトリスはマッサージ機の中でいっぱいに肥大し、心地良いマッサージが始まる。アクメの後の余韻に浸っているマオには、まるで後戯の様にいつ迄も快感に翻弄されていた。乳房のマッサージブラを着けられる事にも抵抗はせず、四つ足のままで快感とともにいつの間にか眠りに落ちていた。



 「マオ、もう起きなさい。」

 マオは床の上で毛布にくるまったまま眠ってしまっていた事に気が付いた。そして毛布は愛液でびっしょりに濡れていた。

 「手足のを外して上げるわ。一晩そのままだったから、早く外しておかないと学校に行っても痺れてしまうでしょうからね。」

 確かに手足の拘束を外されても、すぐには真っ直ぐには伸びない。

 「その間に栄養浣腸よ。」

 取り立てての抵抗はしないが、それでも喜んで注腸される訳ではない。

 「ユリエさん、私はいつ迄栄養浣腸を続けるの? たまには普通にお食事したいのよ。」
 「そうねえ、肛門バイブが入っている間は無理ね。ウンチ出来なくて苦しむわよ。」
 「だから・・・、外してくれれば。」
 「それは今週末迄は無理ね。私でもおば様でも出来ないバイブなのよ。でも、それ以上にマオはお食事出来ないのよ。お水ですら飲めなかったのよ。そうね、納得出来ないからそう思うのね。教えて上げるわ。マオは水だけではないのよ。」

 そう言いながらユリエは栄養浣腸に使っている栄養ドリンクの缶を開けた。

 「何の細工もしていないわよ。」

 ユリエはそのドリンクを少し飲んだ。

 「私はあんまり好きじゃないけれど、苺味よ。はい、飲んでみて。」

 マオは怪訝そうに缶を受け取り、少し匂いを嗅いだ。

 (ウッ! 何? この匂い、おかしいわ。)

 マオにはその缶の匂いがまるで腐敗臭の様に感じる。それでも確かに開けたばかりの缶であるし、ユリエも飲んでいたので、思い切って口を付けた。

 「グエーーッ?!!」

 激しい嘔吐をし、マオは缶を放り出した。中身がこぼれ出したが、それをユリエは素早く拾い上げた。

 「変よ。それ、腐ってる。」
 「そんな事ないのよ。ほら。」

 ユリエは残っている栄養ドリンクをゴクゴクと飲み干した。マオは信じられないという顔でユリエを見つめていた。

 「フーッ、まあまあの味よ。マオは色情狂に成っているのよ。色情狂も程度がひどいと、味覚が大きく変化するのよ。マオは知っている? 例えば特にひどいとスカトロジストと言って、ウンチを食べたくて仕方がないそうよ。マオはそこ迄ひどくはないけれどね。だけどオシッコ程度なら飲みたくなっているかもね。」
 「グッ、まさか・・・。私はそんな・・・。アウッ?」

 マオは次の言葉を飲み込んでしまった。ユリエに言われてオシッコを飲む事を想像してしまったのだ。その想像の状況は自分でも驚く程にリアルな映像として頭の中に浮かんだ。それはマオがユリエの股間に吸い付き、いかにも美味しそうにユリエの小便を飲んでいるのだ。そして口の中に唾がジワーッと湧き出てきてしまっていた。

 (違う! 私が先輩にスケベなことをされているから、スケベな事しか考えられなくなっているのよ。それがオシッコを美味しく飲むなんて事は・・・。クーッ、飲みたい? 違うわ。オシッコが美味しくたって、先輩のを飲むなんて・・・。美味しい? 違う。美味しい事なんてないわよ。飲んでもいないのに美味しい事が分かる筈はないのよ。飲まなければ美味しい事は分からないのよ。そうよ。飲まない内からオシッコが美味しいなんて分からないのよ。オシッコの美味しさが分かるのは飲んでからよ。エッ? ダメッ、飲みたくなってしまう。美味しいオシッコを飲んでみたい。)

 マオは混乱していた。頭では必死に抵抗しているのだが、口の中には涎が溢れ、目はマオの股間をジッと見つめ続けていた。しかしそのマオの表情はユリエを慌てさせた。

 「な、何よ。冗談よ。え、栄養浣腸は終わったわよ。さあ、支度しなさい。」
 「ハッ、はい・・・。」

 マオもハッとしてふらふらと立ち上がった。



 授業中のクリトリスマッサージは慣れてきたせいか、気持ちが良いが、マオとしてはマッサージ機やバイブの音が他人に聞かれないかの不安があった。そしてお昼休みになった時、強いマッサージが始まる前にトイレに駆け込むのだった。便器に腰を掛けた時、その強い刺激に仰け反るのだった。

 「カフッ・・・!!」

 マオはハンカチを喰わえて歯を食いしばって耐える。便器に愛液が滴り落ちる音がする。そしてユリエの設定の最強の瞬間にはやはり声が出てしまう。

 (キヒーッ!! きつい・・・、つらい。どうしてこんなに・・・気持ちいいの・・・。)

 いけない事は分かっているのだが、連結バイブを強く抜き挿しするしかなかった。そして中途半端の高まりが長く続くのだが、あと少しというところ迄で、達する事が出来ない。マオはただひたすらアクメの事しか考えていなかった。それは精神的には完全な色情狂と同じ状態であった。ただ震えながらジッと耐えていると、最強にも関わらず、マオ自身にもかなり耐えられる様になっている事が分かった。そしてその最強の設定が終えたらしく、いきなり刺激が弱くなった。「中」の状態なのだが、マオには少し残念に思える強さだった。しかしホッとして、「弱」になる迄に息を整えるのだった。

 (フーッ、随分我慢出来る様になったわ。以前だったら、多分激しく悶えている程度の強さなのよ。それだけスケベに成ってしまったという事かしら・・・。)

 そしてやがて「弱」に戻った時、その刺激の弱さから、まるでマッサージ機が停止したかの様な錯覚をさせた。

 (止まった? ウッ、引っ張っても抜けない。止まった訳ではないのね。お豆は相変わらず強く吸い込んでいるし、確かにマッサージはされている。あまり今迄が強かったからなのね。フーッ、軽く揉まれているけれど、やっと落ち着いたわ。)

 ちょっと寂しさを感じる弱さなのだが、午後の授業の為にはやむを得ない。刺激が弱ければ弱いで、マオはやはりクリトリスマッサージに精神が集まっていた。マッサージよりも吸引が強く、クリトリスと尿道口の下部が強く吸い込まれていても、心地良く感じていた。内部ではその部分がかなり成長しているのだが、マオ自身の感覚はないし、暫く自分で見る事も触る事もなかったので、全く変化に気が付いていなかった。



 やっと土曜日になり、マオのつらい登校が一段落した。ユリエにはクラブがあり、マオ一人だけで部屋に居た。不快感を伴う衣服を脱ぎ去り、裸でベッドに横たわっていた。

 「今日はだいぶ楽だったわ。慣れてきたせいね。お豆の刺激は随分強かった筈だけれど、声は出さないで済んだわ。マッサージ機に填まっていて見えないけれど、何だかかなり大きく成ってしまっている様に感じる。オッパイもちょっとの間に随分大きく成っているわ。このブラは最初もきつかったけれど、今日は一段ときつかった。どこ迄大きく成ってしまうのかしら・・・。ああ、早く先輩戻ってこないかなあ。どんなに気持ち良くても、マッサージ機ではいけない。散歩はつらいけれど、その恥ずかしさも減ってきたわ。でもその後に揉んで貰えるから・・・。」

 マオは乳房を揉み、バイブを動かしていた。それは気持ちは良いが、高まるという程の事はなく、ただの暇つぶし程度であった。



 〈ああ、ここだ。〉
 〈座標が動いていたからな。ここが新たな常置場所らしい。〉
 〈一人だ。このままで良いのだな?〉
 〈OK。精神抑制。〉

 未来人達は亜空間の中からガスを放出させた。マオはそのままの姿勢で硬直していた。未来人達は影の様に亜空間を出、ベッドの上のマオを見回した。

 〈この体勢は自慰をしていたらしいな。〉
 〈今回は薬剤の補充だけだ。早く済ませよう。〉
 〈ウム? 陰核にカバーがしてある。〉
 〈ええと・・・。この時代の陰核マッサージ機らしい。原始的ではあるが、効果はある。〉

 (誰? あなた達・・・。私、夢を見ているの? 覗かないで。)

 マオはぼんやりと未来人を見ていた。

 〈どうする、外すか?〉
 〈ちょっと待て、構造をサーチする。フーム、陰核を絞っている部分を広げねばらないな。簡単な構造だ。外した後で再装着しておけばよい。〉

 未来人は小さな箱をマッサージ機に近付けた。するとパチンと音がしてマッサージ機がマオの股間から外れた。

 〈ほう、順調に成長している。はて・・・?〉
 〈どうした? 何か問題でも?〉
 〈陰核マッサージをされていたのだが、尿道口の周りを吸引されている。その為に僅かだが肥大を始めている。〉
 〈それで?〉
 〈まさかとは思うが、これを取り付けた現時人は我々の目論見を理解しているのだろうか? 単なる急性色情狂とは思えぬかも知れぬが、ペニス移植をする為にはその母台を作らねばならぬと言う事を。〉
 〈それは考え過ぎだろう。〉
 〈いや、我々がこれからしようとしている母台準備には全く適切な処置なのだ。マザーコンピューターの指示でもかなりの準備が為されるという事になっている。しかし、これ程適切な処置とは・・・。〉
 〈マザーコンピューターだからこその予想ではないのか? 適切であるなら結構な事だ。〉
 〈そうだな。すぐ済む。〉

 未来人は広がったままのマオの股間で何かゴソゴソ動かしている。

 (アアッ? 誰? 何をしているの? ウッ、お股・・・、お豆に何かするの?)
 〈よし、完了。〉
 〈次は?〉
 〈母台剤の浸透と発現を確認する。指示では一時間は誰も来ないという事になっている。確認には十五分で良いから、時間的な余裕はある。〉
 〈十五分か・・・。再転移は面倒だな。このまま待機しよう。〉
 〈了解。それで次回の処置は?〉
 〈やはり一週間後、陰核と乳房のホルモン剤の追加だが、精嚢や前立腺位置の確保処置だ。〉
 〈そうだろうな。女の身体には無い器官の移植だ。おや、発現し始めたか?〉
 〈どれどれ? フム、確かに尿道口下部の膨らみが増してきた。もう少し肥大する筈だ。これなら現時人の陰核カバーの取り付けは可能だ。はて・・・? やはり不可思議。この陰核カバーはこの肥大部分をきちんと絞れる構造になっている。〉
 〈マザーコンピューターがそれを予想して指示を出しているのではないのか?〉
 〈そうか、そうだな。まさか現時人が我々やコンピューターの予想を先に想定していると考えるのはおかしい。充分に肥大した。尿道も通っている。〉
 〈まだまだだが、これでこの女もペニス構造を持った事になる。更に成長は続くが。〉

 (何をしているの? ペニス? オチンチンの事? ハッ、ダメッ、折角外したのに、また被せるの? ヒーッ、スイッチが入った。お豆が引っ張られる。)

 未来人達が亜空間に戻り、マオは精神サプレスされたままで意識が無くなっていた。暫くしてマオの意識が戻った時、それはユリエによる設定の「最強」モードでのマッサージが始まった。

 「アヒーッ、強い!! キャーッ、強過ぎる!!」

 大きく肥大したクリトリスには激しい刺激だった。マオはもんどりうってマッサージ機を外そうとするが、大きいクリトリスなので、マッサージ機はしっかりと食いついている。

 マオの悲鳴の大きさに、帰ってきたユリエはちょっと不思議に感じた。

 「どうしたの、マオ?」
 「せ、先輩ーーっ!! 強い、強過ぎる!! 助けてーーっ!!」

 マオの激しい悲鳴にただならぬものを感じたユリエはすぐにマッサージ機のリセットをした。やっと外れた股間に手を当てたマオは、ホッとしたのだったが、すぐに股間の突起の違和感に気付き、ソーッと覗き込んだ。そして大きな悲鳴が上がった。

 「な、何ーーっ、これーーっ?!!」

 肥大とは言い難い程の大きな肉塊が陰唇からはみ出ていた。

 「何? どうしたの?」

 ユリエもマオの下腹部を覗き込み、ハッとして硬直した。そして輝いた喜びの顔になった。

 「凄い!! まるでオチンチンみたい。」

 ユリエは震える指でマオのクリトリスを摘んだ。

 「ギヒーーーーッ!!」

 激しい快感がマオを襲う。マオは仰向けになり、大きく足を広げてただユリエのクリトリス愛撫に身を任せていた。激しい高まりはユリエにも良く分かり、マオに快感を与えながらも変化したクリトリスをジッと見つめていた。

 (凄いわ。本当にオチンチンみたいわ。そうよ、オシッコの穴を囲んで膨れている。親指よりも太い。ひょっとすると・・・。)

 マオの喘ぎ声もまたユリエにはとても嬉しいものだった。


 マオが意識を取り戻したときには四つ足拘束具を着けられていた。まだボーっとした快感の余韻に浸っていたマオの理性は薄れている。

 「随分翔んでいたわね。さあ、今日は早目に散歩に行くわよ。薄暗い程度だけれど、土曜日ですから、まず見られないわね。戻ってきたら、今晩から明日に掛けて、いっぱい楽しませて上げるわね。」

 ユリエについてマオは嬉しそうに階段を上がっていった。

 「あら、ユリエちゃん、マオさんの散歩?」

 ちょうど弥生が上の部屋に訪れたところだった。

 「ええ、今晩はうんと楽しませるから、早目なのよ。」
 「そう。大人しく従っているのね。じゃあ、私も一緒に拝見するわよ。」

 マオとしては弥生に迄犬の散歩を見られるのは恥ずかしかったが、拒絶は出来ない。早く済ませてしまう事が恥ずかしさの解消と、次の楽しみにつながるのだ。マオは一所懸命に這い進み、ユリエの後に着いていった。

 「ヘーッ、進み方が早いわね。私の見込み違いだったのね。マオさんがこんなにいいペットに成るなんて。」
 「でしょう。私も予想外だったわ。さあ、マオ、オシッコよ。おば様の前でもちゃんとするのよ。もっとも、しないと部屋へ戻れない事は分かっているものね。」

 マオはいつもの様に片足を上げて排尿を始めた。しかしその途中で股間の違和感に気付いて声の出ない悲鳴を上げた。ニヤニヤしながらユリエは弥生にマオの股間を指し示した。弥生も小便の出方の変化と股間の具合に驚き、しゃがみ込んで覗き込んだ。

 「先輩・・・、変よ。オシッコが・・・。」

 止めようとしても止まらず、涙を流しながら震えている。

 「オシッコが・・・、お豆の中から出ている。アアーッ、お豆が大きく成って・・・?」

 マオは小便が済むと同時に走る様に部屋へと向かった。


 マオは地下室のベッドの脇で、正座した形で自分の股間を見つめながら泣いていた。

 「マオさん、クリトリスが変形したみたいわね。どんな具合か診断するわよ。」
 「菊野さん、あのマッサージ機を使っていたから、こんなに大きく成ったの?」
 「違うわよ。マオさんの色情狂が進んだからなの。マッサージ機を使っていたからこそ、進行が遅れているのよ。それに肉体の症状は進んでも、精神の方は殆ど進んでいないでしょう?」
 「私、このままだと、一体どんな風に?」
 「ハッキリとは分からないけれど、まず診断から。そのままでいいから仰向けに寝なさい。」

 マオはゴロンと仰向けになった。恥ずかしいのだが、そんな事は言っていられない。

 「ほんの一週間で、随分肥大したわね。やはりホルモン分化異常らしいわ。」
 「おば様、マオはこの先どうなるの?」
 「乳房もかなり膨らんでいるわね。やはり進行を遅らせる以外には・・・。」
 「菊野さん、もっとお豆が大きく成ってしまうのですか?」
 「ごめんなさいね。今の医学では元に戻す方法はないのよ。はっきり言うと、マオさんの身体はクリトリスの男性化が進み、それ以外は、特に乳房は女性化が進んでしまうの。」
 「それって・・・。」

 マオは震えながら恐ろしい考えを口に出せないでいた。

 「そうなの。稀にだけれど、いわゆる『ふたなり』の症状なのよ。普通の『ふたなり』とは違いますけれどね。」
 「おば様、普通のって?」
 「普通は先天的に遺伝子異常で発症するのだけれど、遺伝子異常ですから、男性器も女性器も発育が阻害されるの。男性器に女性ホルモンが働き、女性器には男性ホルモンが働くのですから。それに大体は精神異常を起こしてしまうの。マオさんの場合は遺伝子異常はなさそう。だから精神異常は起こし難いけれど、強いストレスによる心神耗弱は起きる可能性はあるわ。それにこのままだとちゃんとした男性器が形成される可能性もあるのよ。」
 「ヒーッ、イヤッ!! オチンチンが出来てしまうなんて。」
 「大きく成るの?」
 「これ、ユリエちゃん。マオさんはつらく悲しいのよ。いくらユリエちゃんの趣味に合うからって、喜んだりしては可哀想よ。」
 「菊野さん、どうすれば・・・。」
 「あくまでも対処療法で進行を遅らせるしかないわ。ホルモン分化を押さえるには、ホルモンが集中する部分のマッサージによる血行促進。それと・・・。」

 弥生は少し言い淀んでいた。

 「おば様、それから?」
 「やはりホルモン処置なのだけれど、ちょっとこれがね・・・。」
 「菊野さん、教えて下さい。何でもします。」

 弥生は暫く考えていたが、意を決した様に口を開いた。

 「他に方法は無い事だし・・・。これにはユリエちゃんの協力が必要なのだけれど、無理強いは出来ないわ。」
 「いいわ。私に出来る事なら。」
 「まずは私の処置方法だけれど、ホルモン剤はどんなに注射で入れても、すぐに分解してしまうの。比率は変えられないのよ。でも、ホルモンの材料を注入すれば体内でホルモン製造がされるの。そして男性ホルモンに対しては、マオさんの肉体からみれば余分な異物。男性ホルモン材料に対しての抗体が出来、女性ホルモン材料については栄養素と同じだから良く吸収するわ。そうして体内の男性ホルモンを減少させるの。」
 「分かりました。すぐ注射して下さい。」
 「ちょっと待って。それぞれのホルモン材料は人間の身体の中でしか合成出来ないのよ。そして変質が早いの。ユリエちゃん、男性ホルモン及びその材料を含んでいて、男性の身体の中で合成される物って分かる?」
 「エエーッ? まさか・・・。」
 「そう。その、まさかなのよ。実際の治療では良く使うのよ。だって患者さんは精神的にも色情狂だから、むしろ喜んで受け入れるわ。だけどマオさんの場合は肉体だけ。精神的にはむしろ正常だから困るのよ。」
 「な、何ですか?」
 「見当はつくわね。」
 「だって・・・、まさか、精・・・液?」
 「そうなの。それも出来るだけ新鮮な物を直接身体に吸収させないとならないの。」
 「それで治るなら・・・、いいです。セックスして治るなら。」
 「少し違うのよ。セックスでも少しは効果はあるわ。ただ、子宮や膣からの吸収は少ないのよ。体質によってはかなりの吸収も出来るけれど。直接消化器官に入れないとならないのよ。だから直接飲むの。」
 「ヒーッ、それって・・・。」
 「そうよ。フェラチオ、尺八とも言うわ。だけどお尻から入れても、かなり効果は落ちるけれど、セックスよりはずっといいわ。」
 「菊野さん、セックスで吸収出来ないのですか?」
 「マオはそんなにセックスしたいの?」
 「違う!! 飲んだり、お尻からはイヤなのよ。」
 「セックスで吸収するのにも、かなりの精液を飲んで、消化出来る様になってからでないと、酵素が出来ないの。それよりもっと大切な事を忘れていない? マオさんが男の人のオチンチンを直接喰わえるのよ。誰に来て貰う?」
 「アーッ、そんなのイヤーーッ!!」
 「でしょう。それはよほど症状が進んでからにしましょう。もう一つの方法は、女性ホルモン及び材料を飲む事よ。」
 「おば様、女の人から出る物?」
 「そう。はっきり言いましょうね。女性から出る愛液とオシッコなの。ユリエさん、あなたはマオさんに飲ませられる? 直接なのよ。いくらマオさんの為とはいえ、あなたのあそこをマオさんに吸わせるのよ。マオさんは嬉しいし、美味しいから飲みたいでしょうけれど、ユリエちゃんにそんな事を頼める?」
 「ゲッ、私の協力って・・・av
 「待ってよ。どうして私が先輩のオシッコを飲みたいだなんて・・・。」

 弥生は不振そうな顔でマオを見つめた。

 「どうしたの、マオさん? いいのよ、マオさんにストレスはダメ。ユリエちゃんに遠慮する事はないわ。」
 「どうして・・・。オシッコが美味しいなんて・・・。」

 弥生は首を傾げていたが、ハッと気が付いた様に話し出した。

 「ごめんなさい。忘れていたわ。マオさんは肉体だけの色情狂だったのよね。精神的には正常だから、心の抵抗があるのを忘れていたの。マオさん、色情狂は尿嗜好があるのよ。精神的にも色情狂だったら、身体の求めるままにオシッコを欲しがるのよ。」
 「そんな・・・。」

 しかしマオの心の底にユリエの股間を吸いたいという欲望が沸き起こってしまい、それを振り払おうとするのだが、頭の中で渦を巻いてしまう。

 「おば様、直接でなくてもいいでしょう? コップに受けるとか・・・。」
 「ダメなのよ。合成でない女性ホルモンは凄く不安定で、空気に触れるとすぐに酸化してしまうの。秒単位で効果が無くなるわ。特にホルモン原材ではもっと早いの。」
 「分かったわ。出来るだけ協力したいと思うけれど、少しは時間を。決心には時間が掛かるのよ。」
 「そうね。マオさんの精神はかなり不安定よ。ユリエちゃんには悪いけれど、今晩はマオさんを休ませなさい。」
 「はあい。」

 ユリエは渋々ながらマオの手足の拘束を解いた。

 「マッサージ機も着けないの?」
 「クリトリスマッサージ機は着けられないわ。大きく成ってしまっていて、空洞に余裕がないから。乳房マッサージ機の方はどうしようかな。マオさんが楽な方がいいけれど。」

 マオは首を振って、着けない意思を示した。

 「じゃあ、ユリエちゃん。私はホルモン治療薬を用意します。効き目が薄いとは言っても、全然効果が無い訳ではないから、治療を続けましょう。明日の朝来ます。マオさんは精神をリラックスさせる様にね。出来るなら、何も考えない方がいいわよ。身体が何かを求めたら、それを素直に受け入れるの。無理な我慢は悪化の原因ですからね。ユリエちゃんもマオさんの状況を良く見ておいて上げてね。」
 「分かったわ。せっかくの土曜日だったのに、残念。じゃあ、マオ。私は上に居ますからね。何かあったら言って頂戴。」

 ユリエはベッドの上のマオに毛布を掛けた。マオは縮込まってまだ嗚咽を上げている。ユリエと弥生は静かに上がって行った。


 「ねえ、おば様。せっかくのチャンスなのに、治療しちゃうの?」
 「当たり前でしょ。マオさんは精神的にはノーマルに属す人なのよ。どういう訳か、確かに肉体的には変態だわ。最初からリストに乗っている様な娘だったら、私も喜んで改造処置をするわよ。」
 「残念だなあ・・・。折角クリトリスもいい格好に成ってきたのに。」
 「残念なのは分かるわよ。私だって残念なのよ。折角いい素材なのに、それをいかせないのだから。」

 ユリエも弥生の言葉に頷いた。

 「そしてもっと残念のは、折角治療をしても、殆ど効果が無い事なのよね。」
 「はあ?」
 「普通の症状だったら、例えば女性ホルモン過多の部分には男性ホルモンで、逆の部分は逆に、混合させて比率を戻すのよ。だけどマオさんの場合はそうは働かないのよ。どうしてって言われても巧く説明出来ないのだけれど、私には分かるの。」
 「そうよね。おば様の勘と言うか予知能力は凄いわ。」
 「男性ホルモンを注射すると、その抗体が出来てしまい、更に強い女性ホルモンを作り出してしまうの。だからこのままにしておけばホルモン分化がどんどん進んでしまうのだけれど、治療をすれば、一時的には進行を押さえた様に見えるのだけれど、潜在的に、より強力なホルモン分化が進んでしまうの。」
 「エッ? どういう事?」
 「私は治療するけれど、それは一時的効果しかないわ。そしてそれは何もしない時よりもずっと症状を進める事になるの。」

 ユリエはパッと顔を輝かせた。

 「エヘッ、分かったわ。じゃあ、おば様。マオの為に、一所懸命治療してよ。」
 「そのつもりよ。だって通常のホルモン処置程度の変態化と違うのよ。こんなに楽しい改造って、滅多にないわ。だけど、色々道具や器具が必要だから大変。それに、すぐ学校へは行けない身体に成ってしまうわ。『養護学級』への転入の手続きも準備しておかないと。」
 「『養護学級』? そこ迄進むの?」
 「違うでしょ。そこ迄進ませるのよね。だけど・・・。」
 「だけど?」
 「マオさんを診察していると感じるのだけれど、どうしてもペニスの念を受けるのよ。あの娘は色情狂とはいえ、完全な女性よ。改造によってはペニス型クリトリスは可能。でもペニス型であって、ペニスではないわ。機能は持たせられないのよ。それがどういう訳か、将来のペニスを感じてしまうの。」
 「おば様の予知? だったら凄い可能性があるじゃない。まあ、弄ぶのには面白いわ。」

 ユリエはちょっと残念そうな顔だった。

 「ユリエちゃんがレズに走った原因は分かるけれど、ペニスが在ればそれを改造は可能よ。」
 「ウフフ・・・。だって、それじゃ可哀想よ。だって私に合うとしたら・・・、おじ様のだって凄い代物だけれど、あの程度じゃまだ不足なのよ。」
 「確かにね。いくら何でも女の子にアキちゃん以上の物ではね。それにもしそうするにしても、ある程度ちゃんとした物でないと。」
 「そうよね。だけど玩具としては楽しめるから。」
 「私は明日の朝来ますよ。多分明日にはバイブの電池が切れる筈ね。もし早目に切れたら、内診台に固定しておいてね。」
 「アッ、そうか。バイブが止まったら膨れるんだったわね。」
 「そうよ。マオさんはまだ拡張はしていないから、ちょっとした膨らみでも耐えられないと思うの。裂けたりはしないけれど、脅かせば、すぐにでも台に乗るわよ。」
 「アッ、換えの電池がないわ。」
 「持ってきますよ。でも、マオさんに色情狂を認識させるには、鍵で外したら、暫くそのままにしておくのもいいわよ。一週間、バイブで責められ続けていた膣と肛門から、いきなり抜いたままにしておくとどうなります? 肉体的な色情狂で、内診台に着けられていたらオナニーも出来ないわ。」
 「そうね。私が強引に挿入するのではなく、マオ自身が挿れて欲しいと思う迄待てばいいのね。」
 「そうよ。自分の意志でバイブを挿入させたという事は、ユリエちゃんのペットである事の証ですから。それと、出来るだけ早くオシッコを飲ませる様にしないと。精神的な隷属をさせる事なのだけれど、いつ迄も栄養浣腸だけで水分を摂らせている訳にはいかないわ。」
 「ウーン、かなり恥ずかしいけれど、頑張ります。だけど直接というのは・・・。」
 「あら、何言っているのよ。あれはマオさんに言い聞かせただけよ。確かに女性の尿には僅かなホルモンは存在するけれど、そんな程度で改善なんかしないわよ。どういう訳か、マオさんには大量のホルモンが入れられているわ。オシッコを飲ませるのは本当のペットにする自覚の為よ。」
 「なーんだ、そうなの。だけど最初は難しそう。それに私のあそこ・・・。」
 「いいじゃないの。マオさんだって無毛症に成っているのだから。」
 「私は最初からだもの。ずっと成長が遅いからだと思っていたのよ。だから早く大人に成りたいと思って・・・。」
 「あそこの中だけは凄い大人なのにね。」
 「おば様、意地悪!! 私の劣等感なんだから。」
 「はいはい、その劣等感のはけ口にちょうどマオさんが成ったのね。楽しいペットにして上げるわよ。ひょっとすると・・・、アッ、これはまだ良く分からないから・・・。じゃあ、お休みなさい。」
 「はい、お休みなさい。明日も宜しく。」

 弥生は笑顔で帰って行った。



 明け方、マオは下腹部の違和感で目を覚ました。

 「ウッ? バイブが止まってる?」

 電池が切れたのだった。バイブを挿れられてから初めての停止だが、それはただの異物としか感じられない。動いていてこそ、色情狂の発作を押さえるものだと言われ、そう信じていたマオにはただの固い異物が押し込まれているだけの不快な感じだった。停止した事でマオの理性が少しは戻ってきていた。

 「早く抜きたい。グッ、引っ張っても抜けないわ。鍵でないとダメだったわ。」

 バイブの停止による欲求不満に、クリトリスを摘んでオナニーで解消しようとするのだが、どうしても停止しているバイブの不快感に減殺される。そしてその不快感が少しずつ痛みに変化してきた。

 「クッ、痛い。アッ、膨れてくる?」

 膣内の圧迫感が増し、肛門もひきつれる様に痛む。

 「は、早く外して貰わないと・・・。お尻が裂けちゃう。オマンコがガバガバに成っちゃう。」

 マオは慌てて上の階に上がった。歩いている間にもバイブは少しずつ太くなり、マオの焦燥感を増す。

 「先輩、起きて下さい。」

 ユリエは眠そうに目を擦った。

 「何よ。こんなに早く。」
 「先輩、お願いです。バイブを・・・。止まったんです。」
 「止まった? ああ、そうね。一週間経ったのね。ウフフ、マオはオマンコの中でバイブが動いていないとつらいのでしょう。」
 「違うのよ。止まると膨れるんでしよう? お尻が裂けそう。痛いんです。」
 「ああ、そうだったわね。いいわよ、新しい電池と入れ替えなくちゃならないのね。」
 「ウッ、まだ挿れ続けるんですか?」
 「そうよ。それが発作を押さえるのだし、マオも挿れたいと思っている筈よ。」
 「そんな事ありません。お願い、早く。」
 「いいわ。電池はおば様に持ってきて貰わなくてはならないの。それ迄の間は外しておいて上げる。下に行きなさい。内診台に乗って。」
 「アッ、あれはイヤッ。大人しくしますから、このままで外して下さい。」
 「私は『内診台に乗れ』って言ったのよ。いいわ。それ程痛くはない様ね。ああ、眠い。もう少し寝ますよ。」
 「ダメーッ、オマンコが拡がっちゃう。お願い、内診台に乗ります。だからすぐに・・・。」

 マオは慌ててユリエの手を引いて地下室へ向かった。そして自分から内診台に上がった。ユリエはあくびをしながらマオの手足と胴へ革ベルトを巻き付けて拘束する。

 「そうね。折角暫くぶりにここに縛り付けたのだから、やる事はやってしまいましょうか。どうせなら私もその方が思い切れていいわ。」

 マオはユリエがなかなかバイブを外してくれないので、焦りながらユリエの方を見た。ところがユリエはネグリジェをたくし上げ、なぜかショーツを脱ぎ始めていた。

 「先輩、早く。本当に痛いのよ。何をしてるんですか?」

 ユリエは少し顔を赤らめながら、マオの内診台のハンドルで角度を変えた。殆ど水平になり、かなり高さを低くするのだ。

 「マオは私のオシッコを飲まないとダメだという事は分かっているわね。」

 その時点でマオはやっとユリエの意図が理解出来た。高さを低くしたのは、ユリエがマオの顔を跨ぐ為なのだ。

 「イヤーッ、ダメッ!! そんなのイヤーーッ!!」
 「何だ、バイブを抜きたいのかと思っていたのに。」
 「エッ? 早く、外して。裂けそうなんです。」

 肛門も膣もズキズキと痛みが大きくなってきていた。

 「抜きたい? だったら私のオシッコを飲むわね?」

 マオはただ悲鳴を上げるだけだった。それでもユリエが言った以上、ユリエの小便を飲まない限り、バイブを外して貰えない事は分かった。

 「飲みます。だから、すぐ外して下さい。」
 「これからもずっと飲むのよ。いいわね?」
 「飲みます。だからーーっ!!!」
 「分かったわ。約束よ。」

 マオはすぐにユリエがバイブを外してくれると思ったのだが、ユリエはいきなりマオの顔を跨いできたのだ。

 「グッ、先に外して下さい。オシッコは必ず飲みますから。痛いっ!!」
 「ダメよ。本当に飲んでから。飲んだらすぐに外しますからね。」

 マオに選択の余地はない。精神的な激しい抵抗はあるのだが、なぜか口はすんなりと開き、ユリエの下腹部がスッポリと填まり込んだ。さすがにユリエはマオの口への排尿をすぐには出来ない。恥ずかしさが尿道括約筋を緊張させている。しかしマオは痛みの為に後先を考えていられず、震える舌が尿道口を擦り上げた。

 「アヒッ・・・。」

 ユリエは途端に失禁し、続いて尿が流れ出し、アッと思った時には心とは裏腹に止めようがなくなっていた。マオはひたすら喉を鳴らしながら飲み込んでいた。それはマオが完全にユリエのペットに成った事を示し、ユリエには感動と嬉しさが広がっていた。

 マオは人間としての自尊心を飲み込んでしまう様な苦い味の尿・・・、の筈であったが、意外とと言うより、むしろ美味しさに驚いた。そして精神の激しいジレンマの中でバイブの鍵が外され、あれ程痛んでいた股間から強い圧迫感が消えた。マオは心がバラバラになってしまい、ただ涙を流し続けるだけであった。


 「マオ、おば様が来る迄はそのままよ。またバイブを着ける時にイヤがると面倒だからね。」
 「イヤッ、外して下さい。こんな格好で晒け出したままなのは。一人で居ても恥ずかしいのよ。」
 「恥ずかしいのは大いに結構。うんと恥ずかしがるのは精神的色情狂に成らないで済むのよ。それに恥ずかしいと感じる事は、マオが精神異常に成っていないという事の確認になるものね。」

 ユリエが行ってしまっても、裸で内診台で股間を広げて固定されているのは、いかにも卑猥で汚辱であった。そして久しぶりにバイブの挿れられていない状態では、理性が戻ってきていた。クリトリスに刺激が与えられていないので、欲求不満気味ではあるが、精神的には羞恥心が激しく渦巻いており、それは理性の為せる技である。

 (どうして私はこんなに恥ずかしい事をされているんだろう。裸でお股を晒け出しているのよ。自分では見えないけれど、お豆はとんでもなく大きく成っているわ。オッパイも随分大きいわ。それに一週間バイブを挿れられていたから、あそこもお尻も拡がったままになっているみたい。力を入れても絞れないし、痒くて仕方がない。)

 暫く悶えていたところに、支度を済ませたユリエが戻ってきた。素早く支度が出来るユリエを羨ましく思うのだった。

 (私には無理ね。あんなに簡単に着替えが出来ないし、それどころか裸で動けなくされているのよ。)

 「あーあ、まだ眠いわよ。まだ、おば様は来ないから、バイブを挿れて上げられないのよ。だけどマオはその間も楽しんでいて貰わないとね。」

 ユリエはビデオを持っていたのだ。

 「キャッ!! もうイヤッ、撮らないで。」

 しかしユリエはマオの股間に三脚を立て、ビデオをセットした。そしてマオの脇にモニターを置いた。

 「イヤーーーーーッ!!!」

 モニターには惨たらしい程、露骨にマオの秘部が映し出されていた。マオは固く目を瞑って足を閉じようと暴れるのだが、殆ど動かない。

 「マオ、見ておいた方がいいわよ。自分のあそこをこんな風に見られる事なんか、普通はないのだし、どういう具合に変わっているのかは自分がペットに成った事を良く認識する材料になるから。それに、ひょっとすると、もっと変わるかも知れないのだから、今の状態を思い出にしておくのもいいわよ。」
 「ダメーッ!! こんなのしまって!!」
 「さあ、もう少し寝てくるわ。おば様がバイブの電池を持って来てくれる迄ね。」

 ユリエは軽い足音とともに上へ行ってしまった。マオは涙を流しながら悔しさと恥ずかしさで震えているだけだった。恥ずかしさを確認するモニターを見たくはないという気持ちと、かなり大きく成ってしまっているクリトリスを確認したいという気持ちが交差していた。

 「ヒッ・・・?!」

 薄目を開けてモニターを見てしまったマオは悲鳴を上げた。画面はグロテスクな肉色の映像が大きく映し出されていた。慌てて目を閉じたマオだが、それでも自分の異常な状態を確認したいという心で、涙を振り払ってモニターを見るのだった。

 (大きい・・・メ@私のお豆? 親指よりも太い・・・。触っただけの感触でも随分大きかったけれど、こうして見るとずっと大きい。もう、襞では覆えない。剥き出しにしておかないと気持ちが悪いのだけれど、もう剥き出しにしかならない。クッ・・・、オマンコとお尻の穴も拡がったまま・・・。一週間バイブを挿れたままだったから・・・。クーッ、ムズムズするわ。私のあそこ、とんでもない事になっていたのね。ウッ、お汁が垂れている。)

 マオは自分のグロテスクな股間を見つめていると、何も着けていず、何も挿れられていない状態に不思議な空虚感を感じてしまう。

 (ダメッ、バイブを挿れて欲しいと思っては。変態な身体だからかも知れないけれど、ずっと刺激を受けていたのに、急に外されたからなのよ。)

 見ずに意識をそらせばいいと思っていても、視線はモニターに釘付けになっている。それなら細かい部分の観察で、変態化の状態を認識するという事で催しを押さえようと考えた。

 (お豆は太くて大きい。オシッコの穴がお豆の中になっているわ。まるで小さいオチンチンだわ。これだとショーツはやっぱり無理なのかしら。オマンコの穴が拡がっているからなのかしら、お豆の位置が少し上に来ている様な気がするけれど・・・。ウーッ、ムズ痒い。グッ、マン汁が流れ出している。やっぱりダメッ、見ていると・・・。)

 見ても見なくても発情してしまう。そして愛液の滴り落ちる音は、目を瞑っていても股間を意識させてしまい、ただジッと拘束されているつらさに身悶えするのだった。


 暫くしてユリエが弥生とともに下りてきた。

 「お早よう。おやおや、またユリエちゃんに恥ずかしい事をされていたのね。」

 弥生はカメラとモニターを覗き込みながらニコニコしていた。

 「菊野さん、恥ずかしくてつらいんです・・・。」
 「恥ずかしいという事はとてもいい事よ。だけどいつ迄もただ晒されているというのは、ストレスが溜まってしまうわね。」
 「そうです。だから・・・。」
 「はいはい、分かりましたよ。」

 マオはやっと内診台から外して貰えると思った。そうなると益々陰部を晒け出している事が恥ずかしく感じる。しかし弥生は大きな豆吸い出しを用意していた。

 「ヒッ? 下ろしてくれるのでは?」
 「違うでしょ。マオさんは何も着けずにいたのよ。それがストレスの原因になるという事。」
 「おば様、その豆吸い出し凄いわね。随分大きいわ。」
 「ウフフ・・・。これをクリトリスの吸い出しに使うのは久しぶりね。」
 「ヘーッ、じゃあ、いつもは何に使うの? アッ、乳首ね?」
 「そうよ、殆どはね。」
 「殆ど? それ以外は?」
 「マオさんと同じよ。但し、滅多に使わないし、なかなか使う事は難しいの。これは小さなオチンチンを吸い出す時に使うの。」
 「嘘ーーっ。だってこんな小さなオチンチンなんて。」
 「あり得るのよ。だってマオさんみたいなふたなり予備軍だったり、本当に小さなオチンチンの時、これだと乳幼児用ですけれどね。」
 「乳幼児?」
 「そうよ。場合によっては産まれたばかりの男の子を最初からセックスペットにする目的で、大きなオチンチンにしてしまうの。勿論、可愛らしさを保つ為に、大量の女性ホルモンで女性化しておいての巨根にするのよ。」
 「ウワーッ、凄い。だけど・・・。」
 「そうね。私としてはまだ数例しかしていないけれど。」
 「数例? じゃあ・・・。」
 「ペットではないけれど、家畜や道具にされた女の人の産んだ子は最初から日陰の子よ。戸籍はないのだから。そのまま成長しても不幸せなままだから、母親と一緒に家畜に成るの。」
 「ヘーッ・・・。」

 ユリエはその様な改造される少年を想像し、ちょっとした高まりを感じた。そして妄想はマオの産んだ子をそのまま改造したいとさえ思うのだった。そして何気なく聞く。

 「女の子でもいい訳ね。産まれた時からクリトリスを吸い出し続けていれば、相当大きなお豆に成るものね。」
 「まあ、可能性としてはあるけれど、・・・・。」
 「ん? おば様、何?」
 「エッ、ああ、何でもないわ。可能性はあるという事よ。あくまでも可能性なんだけれど・・・。」

 弥生は『可能性』という言葉に少し引っ掛かりを感じていた。『可能性』という言葉の中に、強い『必然性』というニュアンスを感じてしまう事に不思議な予感として感じていた。

 「アヒッ、ギーーーッ!!」

 マオの肥大したクリトリスが豆吸い出しで引っぱり出された。

 「ワーッ、凄い。」

 豆吸い出しの筒は三p程の物であったが、その筒の中は肉塊で埋め尽くされており、更にクリトリスの先端はゴム球の中に入り込んでいる。

 「成長が早いわね。」
 「早い? お豆がそんなに大きく?」
 「ちょっとの間だけでしたけれど、クリトリスの引き出しをしていなかったでしょう。その為にクリトリスが少し体内に引き込まれていたのよ。クリトリスの成長は内部で進みますから、内部に戻る部分が大きければ大きい程、成長するのよ。」
 「マオ、凄いわね。あなたのお豆は常に引っぱり出しておかないとダメらしいわよ。」
 「そんな・・・。」
 「だけどおば様、マオのお豆のマッサージ機は、随分大きな物でないとダメじゃない? 恥ずかしいのは構わないけれど、学校に行けなくなるのは困るし・・・。」

 弥生はバッグの中を掻き回しながら、ニッコリと微笑んだ。

 「やっとイメージに合うマッサージ機を用意出来たわ。はい、これ。」
 「エーーッ?」

 ユリエは驚きの歓喜の声を上げ、マオは悲鳴を上げた。弥生の取り出した物は、どう見てもペニスその物であった。ただ、まるで子供のペニスの様に小さいが、その揺れ具合から、柔らかい素材で出来ている。

 「何、それ、おば様? まるで・・・。」
 「どう? 本物みたいでしょう。」
 「それでマッサージ機なの?」
 「そうよ。外部は性器生育不全の人の為の器具ですけれど、内部にはクリトリスのマッサージ機が仕込んであるの。普通の使い道はレズのタチの人の玩具よ。使い方によっては、小さなマッサージ機を仕込んだ責め具にもなるの。」
 「アハッ、面白いわね。そうか、女の子にオチンチンを着けてしまうのだから、結構恥ずかしい責めね。」
 「そう。SM道具としては面白い物よ。但し、あくまでも拘束した状態でないとダメなのよ。小さいクリトリスでは、ちょっと引っ張れば外れてしまうから。アッ、これはいつものマッサージ機ですから、マオさんには外せないわよ。」

 マオは震えたままそのペニスそっくりのマッサージ機を見つめていた。

 「イ・・・、イヤッ・・・。まさか・・・、そんな物を・・・。」
 「その通りよ。マオさんのオチンチンよ。これなら立ち小便も出来るわよ。ユリエちゃん、これも電池は一日だから、毎日取り付けして上げてね。それとこの玉袋、良く出来ているでしょう。今迄の物と違って、モーターがこの中に入っているの。だからずっと強力よ。しっかりと吸い上げてくれるわ。マオさんも男に成った気分で楽しんでね。」

 ユリエは嬉しそうにそのマッサージ機ペニスを受け取り、撫で回して楽しんでいた。

 「ヘーッ、いい感触。まるで本物みたい。だけど見掛けと違って重いわね。」
 「肉質でも、中身は金属部が多いからよ。それに着けられた人からみれば、意外と重量感を股間に感じるから、ずっと着けられといるという意識になるわ。それに今の内から慣れておいた方が・・・。」
 「慣れる?」
 「アッ、いいわ。何でもない。着け方は簡単よ。」
 「ヒーッ、やめて!! そんな物を着けたらーーーっ!!」

 ユリエは左手にペニス型マッサージ機を構え、右手で豆吸い出しを握った。そして引っ張る様にしながらゴム球を握り、シュポッという音とともに豆吸い出しが外されると、すぐにマッサージ機の穴に伸びたままのクリトリスを押し込んだ。

 「キャーッ!!」

 クリトリスは内部の減圧により、ズポッと吸い込まれた。更に続く減圧で、マッサージ機が膣口に強く押し当てられ、更にクリトリスが内部に引っ張られる様に填まり込む。

 「ダメッ、痛いーーーっ!!」

 そしてキュッ、キュッとクリトリスの付け根が数本のリングで絞られる。一つ一つのリングの締め付けはそれ程強くはないのだが、全体としてはしっかりと喰わえ込まれていた。そして減圧が落ち着くと、別のモーターが振動を与える様に始動し始める。更に低周波が加えられる。

 「アヒッ、強いっ!!」

 快感も強過ぎると苦痛なのだ。激しい刺激が肥大したクリトリス全体に与えられ、マオはどんどん高められていく。苦痛ではあるが、パックリと拡がった膣口からは愛液が連続して滴り始め、やがて繋がった糸となる。

 「クーッ、痛いのよ。お豆が引っ張られ続けている様に痛いのよ。」
 「そうよ。今度のマッサージ機はずっと吸引を続けたままの物なの。」
 「エエーッ? そうしたら、もっと大きく成ってしまう!」
 「それは残念ながら大丈夫よ。クリトリスの体内部分を引き出したままにする為なの。それにそのマッサージ機の内部部分よりは大きく成れないもの。」

 ユリエは笑いを堪えていた。それでも声が漏れてしまう。マオはキッと睨み付けるが、ユリエは肩をすくめるだけだった。しかしマオ自身は拘束されているので、自分の股間を覗けない。ただ、ユリエの言った通りに、秘部にかなりの重量感を感じるのだ。

 「そうか、マオには見えないのね。見せて上げるわ。」

 そう言ってユリエはビデオカメラをセットし直した。

 「イヤーーーーッ・・・!!」

 モニターに映し出されたマオの下腹部には、本物のペニスの様なマッサージ機がピッタリと填まり込んでいた。睾丸の部分が膣口を半分程隠している。マッサージ機とは分かっているが、それでもまるで本物のペニスが生えた様にしか見えないのだ。その嫌悪感にマオは思わず失禁をしたが、ペニス部の先端からチョロチョロと流れ出たのだ。

 「アハハハ・・・!!」

 ユリエは思わず大声で笑い出した。

 「これいい・・・。まるで本物。」

 暫く笑い続け、その間、マオはただジッと歯を食いしばって嗚咽を続けていた。

 「うーん、こうなると、もっと贅沢な注文をしたくなるわね。」
 「ユリエちゃんの言う事は分かるけれど、この手の偽ペニスではバイブ機能は持たせられないのよ。」
 「機械部を大きくしないとダメだから?」
 「これですらかなりの重さなのよ。ベルトでの固定式なら、かなりの重量をまかなえるけれど、それでは重さが殆ど腰に集まってしまい、クリトリスへの重量感が減ってしまうの。随分大きく成ったとはいえ、今のマオさんのクリトリスでは耐えられないわ。」
 「そうなの・・・。じゃあ、もっと大きく、丈夫にならないとダメ?」
 「ユリエちゃんの使いたいバイブでは、どんなに大きく成っても無理ね。まあ、外見だけの玩具程度迄よ。」
 「外見? どんな?」

 弥生はクスクス笑いをしていた。

 「これはマッサージ機能だけよ。だから垂れ下がったままでしょ。多分ユリエちゃんの趣味からすれば、これが起き上がった方が嬉しいでしょ? 何とか作ってみたいと思っているのだけれど、角度の変わるマッサージ機を考えているの。」
 「ヘッ? それって、勃起の事?」
 「そうよ。楽しいでしょ?」
 「そうよね。このオチンチンはショーツで隠れるけれど、もし勃起出来たら、ショーツ越しにでも分かるわね。」

 マオはただ悔しさと恥ずかしさに目を固く閉じていた。マオにしてみれば、股間のペニスが勃起していようが垂れ下がったままであろうが、股間にペニスが着けられているという事にはかわりがなかったのだ。

 「ねえ、おば様、すぐに作ってよ。」
 「すぐと言ってもねえ・・・。いいところ、後一週間ね。来週迄にはね。」
 「分かったわ。楽しみに待っている。アッ、そうだ。おば様、マオのブリーフも用意出来ない?」
 「ブリーフ?」
 「だって、折角オチンチンが在る様に見えるのに、ショーツじゃ。男みたいな立ち小便をさせるのにもね。」
 「そうね。女の子用のブリーフなんていうのも、案外面白いわ。」

 弥生はマオの膣口を覗き込み、充分に発情している事を確認した。胸用のマッサージ機はずっと大きい物を用意してあり、発情促進と同時に乳房のマッサージによる生育促進、実際には豊胸剤ホルモンの効果を高めるのだった。マオはただジッと辱めに耐えていたが、乳房とクリトリスへの刺激はやっと落ち着く心地良さであった。

 (フーッ、困るわ。恥ずかしいのに気持ち良くなってしまって。気持ちいいだなんて言えないもの。ああ、オマンコが寂しい。お汁が流れ出しているのが分かるわ。だけどオマンコにバイブを挿れてなんて事も言えない。一時の気持ち良さに負けて、一週間も抜けなくなってしまうバイブなんて。だけどつらい、切ない。私の身体は本当にスケベに成ってしまっているわ。)

 マオの嗚咽が段々と荒い鼻息に変わっていく。

 「マオ、つらいんでしょう。」

 ユリエのニヤニヤした顔にマオはビクッとした。心を悟られてしまったと思った。

 「分かっているでしょうけれど、挿れて上げるのは連結バイブよ。オマンコとお尻で、挿れたら一週間外せないからね。」
 「イヤッ、もう挿れないで。あんな恥ずかしい物。」

 弥生はマオの強がりに対し、新たな連結バイブをこれ見よがしにモニターの上に置いた。

 「あら? このバイブは前のより大きいわね。」
 「そうよ。充分にこなれましたから、少し大き目にしないと漏れてしまうもの。大きい分、バイブレーションも少し強く出来ますしね。それと子宮が少し奥の上に成るとすれば、膣も深くしないとね。」

 マオもユリエも弥生の言葉の深い意味には気が付かない。マオはモニターに映っている恥ずかしい映像と、その上のバイブから視線が外せないでいた。精神的には拒絶するのだが、肉体的に興味と欲求が視線を釘付けにしていた。膣口は痙攣している様に蠢き、愛液は太い糸の様に便受け容器に流れ続けている。そしてマオの息はどんどん荒くなっていく。

 「マオさん、我慢はストレスなのよ。あまりストレスが溜まり過ぎると、精神の崩壊を招くのよ。」

 マオは焦っていた。確かに肉体と精神の葛藤に苦しんでいた。無理にバイブを挿れられてしまえばストレスが解消するのだが、二人はただニヤニヤしているだけである。愛液の流失は体液の濃度を高め、水分不足になってくる。喉の渇きや目眩としての自覚症状が出てくる。

 「精神崩壊の前駆症状としては肉体的苦痛が現れるわ。頭痛や目眩が起きるの。意識混濁が起きたらすぐに悪化してしまうわ。マオさん、まだそんな事にはならないでしょうが、精神状態の安定に努めるのよ。」

 そう言われるとマオは催眠術に掛けられた様に、目眩や頭痛を感じ始めた。

 「じゃあ、後でまた来ますからね。マオさんもゆっくり静養しているのよ。」
 「ダメッ、菊野さん。このままじゃ、私は・・・。お願い、外して。」
 「ダメよ。マオは恥ずかしいままにしておくの。」
 「イヤッ、私、気違いに成りたくない。このままではすぐに精神異常に成ってしまう。お願い・・・。」
 「大丈夫よ。すぐには起きないでしょうから。」

 弥生は挨拶をして階段を上がって行こうとした。その時、マオの肉体が精神を討ち負かした。

 「ダメーッ、お願い!! バイブを・・・!!」
 「エッ?」

 弥生はいかにも驚いた様な素振りでマオを見つめた。マオは泣きじゃくりながらもがいている。

 「お願い。我慢出来ないのよ。このままでは本当に気が狂ってしまいそう。お願いです。そのバイブを・・・。」
 「いいの? このバイブはマオさんの大嫌いな連結バイブよ。そしてまた一週間填め続けになるのよ。」
 「いいんです。気が狂うより。それに・・・、バイブを抜かれてから分かったんです。私のオマンコはバイブが入っていないと苦しいの。バイブを挿れないでいるつらさがこんなにひどいなんて・・・。」

 マオは強く哀願していた。弥生はユリエにウインクをすると、ユリエは指でVサインを示した。

 「じゃあ、挿れて上げる。」

 ユリエは後ろ用のバイブを持ち、マオの肛門に宛てがった。

 「先輩、そっちじゃなくて・・・。」
 「順番よ。すぐに挿れて上げるから。」

 少し太目のバイブに肛門が押し拡げられる。愛液が潤滑油になり、ズボッと填まった。

 「ハフーッ・・・。」

 肛門を通り抜ける快感に心が弾けそうになる程の嬉しさを感じながら、前用のバイブを心待ちにしていた。

 「お願い、早く挿れて。」

 見せびらかしながらマオの待ち望むバイブが膣口に宛てがわれると、更に激しい愛液が迸る。

 ズブッ、ヌボッ・・・。

 「アハーンпE。」

 全身が性器に成った様な快感の嵐にマオは放り込まれた。太いバイブなのだが、激しく噴き出る愛液でスムーズに抜き挿しが出来るのだ。ユリエとしてはマオの激しい良がりに呆れはしていたが、それでもマオを悦楽に送り出す喜びを感じていた。そして全身を痙攣させ、悲鳴の様なアクメの声とともに絶頂に達した。ユリエは手際良く前後のバイブを連結させてスイッチを入れた。バイブは奥深くに潜り込み、やや太さを増してピッタリと填まり込むのだった。

 「ウフフ、とうとうマオからバイブを挿れてって言わせたわ。」
 「一週間でしたからね。空虚感が消えるのにはあと数時間だったでしょうけれど。これでもう一週間入れていれば、二、三日抜いておかないと中毒症は消えないわ。マオさんの場合はどんなに頑張っても数時間。だからもう一生バイブを使わないでは居られないのよ。」
 「じゃあ、本当に色情狂ね。」
 「肉体的にはね。どの程度迄出来るかはハッキリしないけれど、せいぜい弄ぶのね。」





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