リィホワは恨めしそうに真澄を見つめていた。真澄にしても、リィホワが自分から進んでフェラをしてくれているのではなく、術によってさせられているのが分かり、つらそうにしていた。

 「どうして・・・。」
 「リィホワさん、ごめんなさい。ボク、我慢出来なくなってしまって・・・。」
 「シーズ・・・、私には男の精を飲んでしまう事がどういう事になるのかが分からない。お前の国では普通らしいけれど、女が精を飲むという事はどういう事なのだ?」
 「どうって・・・、セックスには色々なバリエーションがあるから・・・、愛があれば・・・。ただ、ボクの周りの男の人の場合だと、オチンチンを大きく丈夫にされる人が多いし、女の人の場合でも、改造される人は精液を飲まされる事で改造がスムーズになるから・・・。」
 「改造? それは淫道で言うところの性奴の事か?」
 「そうかも知れない。精液を飲むと、女の人の場合は精液に対する免疫が強くなるから、妊娠し難くなるんだよ。それに精液に含まれる男性ホルモンの抗体として、女性ホルモンが沢山作られる様になるので、より女性らしく成るの。オッパイは大きくなり、腰は細く、大きなお尻に。そして何よりもセックスが大好きになってしまう。」
 「良く分からないな・・・。しかしシーズの淫智が凄い事だけは分かる。しかしそれだけの淫智があるなら、それに抗する事も出来るのでは? 精を押さえる事は出来ないのか?」

 真澄はまだいきり勃っているペニスを見下ろしながら首を振った。

 「分かっているんだけど・・・。逆に分かっているからかも・・・。」
 「ん? どういう事だ?」
 「ママや大ママが男の子を改造している所を覗いた事があるの。みんなオチンチンを勃ったままにされて・・・。それでお尻や胸を改造されてしまうのに、どうしてもオチンチンは下げられないんだよ。ボクも今インユエさんに淫道をされるのかと思うと、どうしてもその男の子と同じだと思ってしまって・・・。」

 その時、再びインユエが入ってきた。

 「順調の様ですね。」
 「アッ、インユエさん。私の術、やっぱりまだ・・・。」

 インユエは笑っていた。

 「いいえ、やっと今、術がなったのです。」
 「今?」
 「そうですよ。リィホワは既に雲体風身を修得しています。紫子には私が伝心術で雲体風身の芽を植え付けました。まだ成長はしていない様ですが、その素質はあるのです。」
 「それが・・・?」
 「分からないのですか? 『智即可為也、想即可成也』が雲体風身の極意ですよ。リィホワは紫子から新たな性技について知りました。知ったのだから出来るのです。」
 「エッ?」
 「紫子にしてもそうなのです。紫子の母も淫道師の様ですね。全然違う技法ではありますが。そして紫子はその淫道を受ける男について知っています。そしてどう成るかも知っています。知っていればそう成るのです。」
 「まさか・・・。」

 真澄は恐怖で震えた。

 「紫子の一番身近な男性、つまりあなたの父親の様に。」
 「イヤーッ、ボクはイヤッ! よして、ボクは普通の男で居たい!」

 その恐怖はリィホワにも感じ取れた。あれ程萎えなかったペニスがいきなり縮み上がった。そして氣が大きく乱れていた。

 「オホホ・・・、ちょうど良い具合ですね。それでは男根に雲体風身を伝授して貰いましょう。その為にも肛門の処置をしないとね。」
 「ヒーッ、お尻はイヤッ! お尻は・・・!」

 あまりの恐怖の悲鳴にリィホワは戸惑っていた。

 「インユエさん、尻に何を? それにシーズの恐怖は尋常ではない。」
 「紫子の母の淫道師の法では、まず肛門への処置で淫道を始めるらしいですよ。だから肛門に何かされるという事は、身体に淫道を施されるのではという恐れを感じているのです。」

 そしてインユエは微笑みながら、

 「私もその方法をとりましょう。紫子の良く知っている方法で行う事は、『智即可成也』となるでしょう。」
 「イヤーッ、ダメーッ!」

 真澄はただ泣き叫び、枷を大きく揺するのだった。そしてインユエの合図で、女兵士達が小型のベッドの様な物を運び込んできた。裸で拘束されている真澄を、興味深そうに、そして幾分嘲る様な眼で眺めていた。そしてインユエはその女兵士達に指示し、真澄の拘束枷の鎖を外すのだった。

 「何・・・、何するの? イヤーッ、ダメーッ!」

 真澄は引きずられてベッドに乗せられた。そのベッドには細い溝があり、首と手の枷がピッタリ填まり込む。そしてその枷を釘でベッドに打ち付けるのだった。リィホワはただジッと見つめていた。立ったまま拘束されているのが、寝かせられる格好に変化するだけなのに、真澄の恐怖はますます激しくなるのを訝しそうにしていた。しかしそれも女兵士達の次の行動に、やっと驚きを感じるのだった。

 「イヤーッ、ダメーーーッ!」

 足の枷を持ち上げ、首の枷の上に乗せ、その二つの枷を長い釘で打ち付け始めたのだ。大きく広げさせられた足が手の上に来る。仰向けで尻を少し持ち上げられる格好になり、肛門が斜め上に晒けさせられるのだった。リィホワにも、この体勢は肛門に細工をする為の拘束である事が分かるのだった。しかしまだそれが何の為であるのかは分からないでいた。

 「ご苦労様。」

 女兵士達はインユエにお辞儀をして出て行った。

 「紫子、あなたの国の淫道とは少し方法が違いますし、一番の違いはあなたの知識にある薬が得られない事です。素晴らしい淫智ではありますが、薬の智は無い様ですね。その分、私は雲体風身で補うつもりです。紫子、これから私はどうしようとしていると思います? いいえ、紫子自身はどうされてしまうと思っていますか?」

 真澄はやっとインユエの読心術の意味を悟った。

 「アアッ・・・、インユエさんはボクの心が読めるの? そしたら・・・、ボクが改造されるとしたらどうするかをボクの心から?」
 「そうです。あなたのお母様の淫道法を紫子の心から得ているのですよ。ああ、心を閉ざそうとしても無理ですよ。あなたにはまだ氣の何たるかが分かっていない様ですし、既に読み取っています。ですから、こういう物を作らせました。面白い趣向ですね。」

 インユエは少し大きな木箱を取り出し、蓋を開いた。

 「ヒーーーッ・・・!」

 真澄の恐怖の声にリィホワも立ち上がってその箱を覗いた。中には金色に輝く棒が、1p程の細い物から5、6pの物迄、ずらっと並んでいた。

 「これは金で出来ています。金は氣を通し易いですからね。」
 「それは何に?」
 「分かりませんか? 紫子の肛門の処置をする為ですよ。」
 「エッ? アッ・・・、それではその棒を? だけど何の為に?」
 「イヤーッ、肛門を拡げるつもりでしょ? ダメーッ!」
 「肛門を? だから何の為に?」
 「色々と理由がありますわ。一番の目的は、紫子の食事の為です。」

 リィホワは首をひねっていた。

 「分からないでしょうね。私も知らなかったのですから。全く紫子の淫智には驚かされます。普通であれば、私はこの様な話は戯言と聞き流していたでしょう。しかし紫子は信じています。いいえ、知っているのです。ですからそれは可能なのです。」
 「お尻から食べ物を入れるの? 何の為に? それでは口はどうするのですか?」
 「紫子の父親もそうされているのですよ。食事はお尻から。そして口から入るのは・・・。」
 「イヤーッ、ダメーーッ!」
 「まず尿、そして女人の交合いの液、更に精その物。そしてお乳。精と乳は自分の物も可です。」
 「ヒッ・・・、尿? なぜ? どうしてそんなひどい事を? シーズの父親が? 本当なのか?」

 真澄は首を振らなかった。それだけで事実である事をリィホワに示していた。リィホワはポカンと口を開けて真澄を見つめていた。

 「私も尿を飲ませるという意味が分かりませんでした。しかしちゃんと理由があるのですね。本当に驚かされます。ただ拷問の為に飲ませるのではないのですね。若い女性の尿、それと妊婦の尿が最も良いらしい。男らしい男、女らしい女、或いはそうでない場合、人間には色々な人が居ます。それが何で決まるかというのは、体内に男の元、女の元が作られているのだそうです。特に女の場合、その女の元が尿にしみ出てくるそうなので、それを紫子の体内に入れると、紫子は女っぽい身体に成るのです。しかし本来、尿は身体には毒物。一度に沢山は飲ませられません。ですから、お尻からも入れ易い様に肛門を拡げるのです。それにリィホワもイヤでしょう。紫子がリィホワ以外の女性から直接尿を飲むというのは。」
 「エッ? どういう意味? それではまるで私がシーズにオシッコを飲ませるという事?」
 「そうですよ。あなたは奴隷なのですよ。しかも私付きの奴隷ですから、私が紫子に淫道を施すのに、リィホワの尿は必要なのですから。」
 「そ・・・、そんな・・・。」
 「口から入る物は、私達の場合でも不味い物、嫌悪を感じる物は体に良くはありません。しかし尻からなら、どんな物でも巧く吸収しますからね。それに肛門を拡げるもう一つの意味として、先程言った様に、男の精を飲むには、やはりある程度の期間、精を尻から入れて身体を慣らさねばなりません。ですから男達に直接尻に精を出して貰います。」
 「男に? 尻に?」
 「それを鶏姦と言います。紫子はその意味が分かる様ですが、リィホワには分からないでしょう。私だって分からなかったのですから。」
 「シーズの淫智を読んで、という事ですか?」
 「そうです。女の元は尿で紫子の体内に入れます。それで身体は女の元により、女っぽく成ります。しかしそれだけでは男根迄弱くなってしまいます。男根には男の元が必要なのですから。しかし人間の身体は巧く出来ていて、男根は入れられた女の元に負けない様にと強い男の元を作ろうとします。強い男の元は強い男根、そして丈夫で大きな男根で作られますから、雲体風身で強い男根に成る様に補助します。そしてリィホワはその手助けをして貰います。何度も精を搾り出して貰いましたが、それを更に数多くします。精を沢山出すという事は、男根の訓練になるのですから。しかしそれにも限度があります。精の元となる栄養が少なくては、男根が疲れ果ててしまい、逆効果です。ですから尻から精を入れ、紫子の精の元とするのです。それに男の精には男の元が沢山含まれています。さっきの逆ですが、男の元が沢山入れられると、身体の中の男の元が多くなり過ぎます。そのままでは本来の男の元を作る男根がその働きを怠けてしまうのですが、リィホワがひたすら搾り出していればそうは成りません。女の場合ですと男の元が増えた場合、女の元を沢山作ろうとします。女の元は子宮と乳房で作られますが、男に子宮はありません。ですから小さいながらも乳房の元のある男では、乳房を大きくして男の元に対峙しようとします。それで乳房が大きく成るのだそうです。」
 「シーズをそういう身体に?」
 「イヤダーッ!ボクはパパみたく成りたくないよーっ!」

 真澄は尻を振ってイヤがっていた。

 「だけど・・・、それは可哀想。どんなに女っぽい男でも、やはり男でいたいと願う筈。」
 「リィホワ、紫子にはまだ死罪の恐れがあるのですよ。後宮で女官達を孕ませる可能性がある限りは。ですからそれを無くすのは慈悲ではありませんか?」
 「だけど・・・、オチンチンが在る限りは・・・。」
 「交合いの出来る男根であればね。私は紫子も女官の一人に成れる様にして上げたいのです。踊り子としてなら、生きる道もあるでしょう。雲体風身を身に付ければ、踊り手としても一流の者と成れるでしょう。その為には、外見は女としても見事な女でなければ・・・。男根は在っても、交合える男根でなければ良いのです。」
 「それでは・・・、交合いの出来ない様な可哀想な・・・。」
 「いいえ、逆です。普通の女官には挿れる事の出来ぬ程の男根にするのです。大きくて太い逸物にすれば宜しい。」
 「それも可哀想・・・。折角大きくても、一生交合いの出来ぬのでは・・・。」

 インユエは微笑んでいた。

 「普通の女官には不可能でも、雲体風身を会得している女性なら・・・。それも淫道も会得した女性であれば、並みの物ではない逸物で、凄さまじい悦びの交合いとなるでしょう。」
 「雲体風身で・・・? インユエさん、それは私を意味しているのか?」
 「そうですよ。慈照老師から雲体風身を得ていて、私が女陰に淫道を施し、女陰が雲体風身の力を発揮出来れば、素晴らしい交合いとなるのです。」
 「そんな・・・、私が紫子と?」
 「イヤなのですか? 私はてっきりリィホワは喜ぶと思っていましたが・・・。私としては紫子もリィホワも助けて上げたいと思っていますが、リィホワがイヤだと言うのであれば、私が紫子を頂きますよ。私としてはその方が嬉しいのですから。何分にも素晴らしい淫智の持ち主であり、しかも素晴らしい身体に成れる可能性のある子供ですからね。」
 「インユエさん、本心?」

 リィホワは疑わしそうにインユエを見上げた。

 「本心ですよ。私の所に遣わされた紫子、これも天命でしょう。それに紫子の淫智には、特に女性に対する激しい責めや、その為の道具の知識が数多くありました。全て試してみたいのですが、その為には私付きの性奴であるリィホワで試す事となるでしょう。辱めという言葉では言い切れない程の、凄さまじい責めです。紫子の父親ですら信じられない程の事でしょう。紫子の母親が愛する夫に施した淫道なのですよ。まして他人への淫道となると・・・、信じろと言う方が無理です。私は読心の術で紫子の淫智を得ました。そしてそれが事実であるという確信もあります。しかしそれでいてもまだ信じられないのです。リィホワ、結論は決まっていますよね?」

 リィホワはただ頷くしかなかった。

 「リィホワ、それでもかなりつらい事となるでしょうね。紫子はイヤがっています。それをリィホワが進めるのですから。ただ、私の得た新しい淫智には淫道の結果を予見するという能力も含まれていました。それによると、紫子もリィホワも素晴らしい快感と、素晴らしい幸せを手に入れる事となります。但し、少し時間が掛かるのですが・・・。そして二人から私が感謝されるという事も・・・。」
 「感謝? 私が? そしてシーズも?」
 「そんな事ないよ! 外して! やめてーーーっ!!」

 インユエは金製のブージー棒をリィホワに握らせた。

 「リィホワは雲体風身が使えます。紫子は強い氣にも関わらず、まだ氣の何たるかを知りません。ですから、この棒で肛門を拡げながら、リィホワの氣を注入するのです。そして紫子の氣を導いてやれば、紫子はその成るべき身体に成るのです。リィホワも雲体風身の方を会得するにはかなりつらく苦しかった筈です。慈照老師は外側から雲体風身の法を会得させましたね。リィホワは紫子の体内から会得させるのです。」

 リィホワはやっと力強く頷くのだった。

 「リィホワさん、ダメッ、やめて・・・。」

 真澄は涙を流しながら尻を揺すっている。

 「リィホワ、無理はしない様に。時間を掛けて、確実に拡げるのです。それとこの油を着けて、滑りを良くするのです。」

 リィホワはブージーを油瓶に浸して、それを真澄の肛門に宛てがった。

 「イヤッ、ダメッ・・・、やめてーーっ! グァッ・・・!」

 ヌプッと冷たい金属が肛門に填まり込んだ。真澄は尻を揺すって逃れようとしたのだが、ハッと気が付いた時には、直腸の奥壁に金ブージーが届いていた。それはまだ僅かではあるが、雲体風身の効果もあり、真澄は肉体的には改造の始まった事を悟っていたのだ。

 「リィホワ、氣を。肛門を緩くする様に。そして男根へ流れる様に。」
 「はい。」

 リィホワは自分の氣を練り、握っているブージーに送り込んだ。

 「ギヒーーーッ・・・!」

 ブージーは挿れられたまま動かされていない。しかしリィホワが氣を送り込んだ途端、まるで激しいバイブの様な振動を感じ、ブージーの先端から強いエネルギーがペニスに突き込まれた。恐怖と屈辱で萎えていたペニスが、一気にその力を取り戻し、グンと伸び上がったのだ。

 「ヘーッ!」

 リィホワは自分の氣の力に驚くのだった。

 「なる程・・・。分かってはいたのですが、実際に見るとやはり驚きですね。氣を知らないとはいえ、強い氣の紫子、流れを導けば、その結果は素晴らしい。」

 インユエは二段階程太いブージーを取り、リィホワに渡した。

 「これはまだ・・・。もっと緩く成ってからでしょう?」
 「これは準備用。金は氣を通すだけでなく、氣を溜めて留めておく事も出来るのですよ。あなたの女陰に挿れておき、女陰の氣を溜めておくのです。」
 「エッ、私の・・・?」
 「それはあなたの女陰の氣を高める事にもなるのです。氣の強い女陰と男根の出会いは、私の淫道ですら及びも付かない交合いとなる筈です。」

 リィホワは少し照れながら頷いた。

 「まあ、確かに初めての事で恥ずかしいでしょうから、私は次の準備の為に退去します。その間にリィホワの尿を飲ませる事が出来れば・・・。まあ、焦らずにゆっくりとね。本当なら、こんなに楽しい事はリィホワに任せず、私自身が処したいのですけれどね。」

 顔を赤らめているリィホワに微笑みで頷きながらインユエは出て行くのだった。

 「リィホワさん、ダメッ・・・、やめて・・・。」

 二人だけになった地下牢で、真澄は肛門に金の棒を突き立てられ、嗚咽を漏らしていた。

 「そうはいかないわよ。シーズは命を長らえる為、私も奴隷から近衛に戻る為。ジッとしていていいわよ。私がシーズのチンチンにドンドン氣を送り込むから。」

 「イヤーッ、お願い・・・。」
 「確かにつらそうね。」
 「つらいよ。本当だよ。」
 「こんなにオチンチンを突き勃てて。抜いて上げよう。」
 「違う! オチンチンじゃない!」

 リィホワはブージーの抜き挿しをしながらペニスを搾り始めた。

 「ヒーン・・・。」

 ブージーで肛門を責められていると射精の我慢が難しい。肛門に力が入らないからだ。リィホワも覚悟はしていたが、やはり心の抵抗があるにも関わらず、寸前で口がペニスを喰わえ込んでしまっていた。そして元気な熱い迸りの粘液を口で受けてしまうのだった。

 「ウーッ、どうしてもしゃぶってしまう・・・。本当にこれを私が望んでいるの? シーズ、本当にお前の父親の精を母親が飲んでいるの?」
 「飲まないよ! ママはそんな事しない。」
 「だけどさっきの話では・・・。」
 「パパはママに改造されたんだ。だけどママは別の人も改造している。その人達は・・・。」
 「飲むのか?」

 真澄は答えなかったが、それは肯定を意味していた。

 「どうもシーズの親は母親が上位らしいな。だとすると、母は父親にオシッコを飲ませているのだね?」

 それに対しても真澄は答えなかった。

 「フーン、そういう夫婦なのか・・・。シーズ、お前は私の尿を飲むか?」
 「イヤッ、冗談じゃないよ。そんな事したら・・・、ボクはパパと同じに成っちゃう!」
 (本当なのか・・・。しかし私がするとしても、あそこを晒してシーズに吸わせるなどという事が・・・。確かに恥ずかしいけれど、面白そう。)

 最初のブージーでの抜き挿しはすぐに抵抗が無くなってきた。

 「次の太さにするのか・・・。」

 リィホワはインユエに言われた様に、ブージーを自分の膣内に挿れる決意をしていた。まず次のブージーを試しに自分の膣内に填め込む為、後ろを向いて、衣服の隙間から膣口に宛てがう。性的な興奮がずっと続いていたので、リィホワ自身が気が付かない内に愛液で満たされていた。しかしまだ男性経験の無いリィホワは、ブージーでの処女喪失を心配していた。

 (こんな物で私の処女膜が・・・。だけどこの細い棒でなら。指より細いから大丈夫かも・・・。雲体風身を使えば、ここも緩く成ると言っていたし・・・。)

 リィホワの心配は実は無用だった。元々が近衛兵の訓練を受け、雲体風身の修行による開脚訓練の影響で、処女膜はとうの昔に消失していたのだった。静かに金のブージーを宛てがい、恐る恐る挿し込む。

 (金は冷たい。どうせ挿れるなら、本物の方が・・・。)

 リィホワは真澄のペニスをちょっと羨ましそうに見つめた。

 (しかしまだまだ子供。勃ってはいるけれど、確かにとても交合いをしようとする気にはなれないな。折角美味しい精を出すのだけれど・・・。エッ? 美味しい? そんな筈はない。何で一瞬でもそんな事を? それより氣を込めないと。)

 慣れない挿入は途中でやめ、真澄のブージーと取り替えるのだった。真澄にとり、初めてのブージーを抜き取られるのは汚辱からの解放だったが、リィホワの手には少し太いブージーが握られていた。

 「ダメーッ、本当にイヤダーッ・・・。」

 リィホワはまだひくついている肛門に次のブージーを挿し込むのだった。

 「グーッ・・・。」

 再びの挿入に嫌悪を感じる真澄だったが、最初の挿入と感覚が少し違う事に気が付いた。当然太くなっているので、抵抗は僅かに強い。肛門襞が巻き込まれる痛みはあるのだが、金から受ける冷たさがないのだ。リィホワが膣に挿れた事による少しの温度上昇はあるかも知れないが、それ以上に精神的な暖かさを感じるのだった。そう思うと、肛門に力を入れて抵抗しようとする意識が薄れてしまう。

 (ウッ、ダメッ、そんな事を感じちゃ。インユエさんの術で、ボクの知っている事に従って改造されてしまう。だけど・・・、この暖かさが氣? ブージーから滲み出してくるのが分かる。流れている・・・。ウッ、氣がオチンチンに集まる。アッ、ボクのオチンチンの氣ってこれか? 氣がオチンチンに集まっていく・・・。)

 真澄は初めて体内の氣という意識が分かった。生体エネルギーの流れという物を悟ったのだ。

 「シーズ、分かったのか?」
 「エッ?」
 「オチンチンの氣の流れが変わった。」
 「これが・・・氣?」
 「そうだろうなあ・・・。淫氣とはいえ、これだけの氣を発している子供が分からない筈はないのだから。今迄はオチンチンから色々な方向に勝手に流れていたけれど、先端に向かった流れになっている。うん、それだけじゃない。オチンチンの中に凝縮しているみたい。」

 そう言われてみると、枷で拘束されていて、自分では見えないペニスの存在がハッキリと分かる。目を瞑ると、まるで自分の存在が、ペニスと肛門だけになってしまう様にさえ感じるのだ。

 「ん?」

 氣の存在に気付いた真澄だが、それは不思議な感覚だった。自分の肉体から溢れている氣は、ペニスと肛門、それと胸の部分からが強いのだが、それ以外の部分からも出ている。強さが違うのだが、ガスの様に漂うのではなく、光が漏れ出る様に輝きとして感じられるのだ。それは目を瞑っていても分かる。むしろ物を見ない方が、目から入る形に惑わされないかも知れない。真澄はリィホワには知られたくないブージー挿入の気持ち良さも感じていたが、氣の動きや形が快感を示してしまう事もリィホワの笑い顔で分かった。

 「ヘーッ、シーズ、お前は尻の穴にこんな棒を挿れて掻き回されるのが気持ちいいの?」
 「アッ、違う! やめてよ。」
 「チンチンは嬉しそうに元気だよ。」
 「イヤッ、それは・・・、リィホワさんが氣を入れているから・・・。」

 リィホワは笑っていたが、それはバカにした笑いでなく、優しさをもった微笑みである。

 「強い氣を持っているのに、知らなかったから、素直だね。どうだ? 氣が分かる様になったのなら、自分で氣の流れを動かしてご覧。」

 それは真澄にはまだ分からない。それに氣を変化させるよりも、リィホワが抜き挿ししながら動かしているブージーの刺激の方が真澄の精神を揺さぶっているのだ。

 「グフッ・・・。リィホワさん、つらい・・・。オチンチンもお尻も・・・。クーッ、インユエさん、やめさせてよーっ!」

 ハッとしたリィホワは振り返った。驚いた様子のインユエが居た。

 「どうして?」

 インユエは明らかに動揺していた。そして真澄の方を見つめていた。

 「シーズ、どうしてインユエさんの居るのが分かった? インユエさんは気殺していた筈だ。だけどインユエさん、なぜ気殺を?」
 「お二人が楽しそうでしたから、邪魔をしない様にと・・・。紫子は私を見たの? いいえ、気殺していましたから、見ても見えない筈・・・。」
 「ヒーン、やめさせてよーっ! お爺さんも笑っていないで、このスケベな女の人達にやめさせて・・・。」

 泣き叫んでいる真澄以外に緊張が走った。

 「どうした事じゃ?」
 「老師・・・!」
 「儂の気殺は完璧な筈じゃったが・・・。」

 慈照老師は頭を掻きながら姿を現した。インユエとリィホワの意識からは何も無い空間に老師が浮かび上がってきた。

 「紫子よ、どうしてインユエと儂が居るのが分かった?」
 「イヤーッ、見ないで! リィホワさん、やめてよっ!」
 「シーズ、老師に答えなさい。そうすれば抜いて上げる。」
 「どうしてなのかなんて分からないよ。だけど・・・インユエさんはボクのオチンチンを見ていたし、お爺さんはお尻の棒を見ていた。」
 「ホーッ、そういう事か。」
 「老師、どういう事ですか?」
 「さすが紫子じゃ。氣を知らずとも、氣の何たるかは分かるのじゃな。それも儂達の思わぬ方法で。儂達は自分の氣を操り、そして雲体風身と為しているが、紫子の場合はもっと根元的な雲体風身と言っても良い。気殺は己の氣を隠して自分の存在を消す。しかし紫子の場合、あまりにも氣の力が強く、押さえようもない程迸り出ている。儂達はその氣の多さに驚き、無意識に避けようとしてしまう。つまり紫子の氣の渦の中で動いてしまうのじゃな。例えて言えば、クモの巣に引っ掛かっている蝶じゃ。それにしても面白い。今迄の儂の弟子達で雲体風身を得た者はそれぞれに自分で氣を操れた。ところが紫子は自分では操れないのに、別の者からの操りには操られる。考え様によっては得じゃのう。」
 「老師、それは?」
 「ウム。儂も若い頃に修行した時はつらい苦労をしたものじゃ。インユエもリィホワもそうじゃろう。確かにお主達は優秀な弟子じゃったゆえ、その苦労は少なかった。いやいや、つらかった事は分かるが、他の者よりはずっと少なかったという事じゃ。さて、紫子の場合は氣の強さだけなら群を抜いている。儂でさえ及びも付かぬ。そして他の者が操れるという事は、雲体風身の使い手が操れば、すぐに会得出来るという事じゃ。」
 「エッ? 本当ですか?」
 「そうじゃ。しかも強い。ただ、武技には無理かも知れぬ。自在に氣を操らねば即応出来ぬからのう。フム、インユエの淫道には良いかも知れぬ。」

 インユエはちょっと考え込んでいた。そしてパッと顔を輝かせた。

 「老師、紫子の雲体風身は・・・、例えば私やリィホワが操るという事ですか?」
 「その通り。便利じゃろう。」
 「それなら・・・、紫子への淫道は・・・。」

 リィホワはまだキョトンとしていた。

 「リィホワ、分かりませんか? シーズの強い氣は自分では扱えなくとも、私達なら動かせるのですよ。私は淫道を施すのに強い氣が必要なのです。それが私達で操れるというのですから、私達の思う通りに出来るという事なのです。」
 「まだ良く分からないけれど・・・、シーズの氣は強いから・・・。」
 「ですから、その氣を私達が動かすのです。リィホワ、あなたは既に肛門から氣を送り込み、男根に導いたでしょう。そしてただ溢れるに任せていたのを、ある程度留める事が出来ましたね? 氣は生命の根元であり、肉体の力の源です。もし男根に沢山の氣を留めておけば、それは男根の力の元となるのですよ。それは素晴らしい力の男根に成るのです。胸も然り。女の元を体内に施し、更にその氣を胸に集めれば、シーズの父とかと同じ様に、男子でありながら、どの様な女性でも叶わぬ乳房が出来る筈です。」
 「イヤーーッ!」
 「その為にもリィホワはあなたの氣を尻から送り込み続けねばなりません。リィホワの氣がシーズの体内に溜まれば、シーズの氣を操るよりも楽に操れるでしょう。リィホワはシーズの精を受けていて、シーズの氣を含んでいます。ですからリィホワの氣もシーズに受け入れ易いのです。そうすれば私の淫道の術、そして老師の雲体風身も施し易いのです。」

 慈照老師は少し怪訝そうにインユエに尋ねた。

 「儂もこの紫子の氣を操るのか?」
 「お願いします。今迄とは少し違う修行ですので、私達には巧く・・・。」
 「それは分かるが、どうするつもりじゃ? 氣の力は強い。その向きを変えるという事かな?」
 「その通りです。淫氣は私の分野ですが、それ以外は・・・。老師、人間が食事をする事をお考え下さい。食事の仕方ですら氣の修行です。」
 「当然じゃ。飽食は精神を堕落させる。堕落した精神にまともな精神、そして氣は働かぬ。しかし飢餓も精神を苛む。じゃからこそ食事は修行としては難しい。」
 「老師、この子はかなり贅沢をしてきたのでは?」

 リィホワは金ブージーを抜き挿ししながら真澄の手足の肌を撫でていた。

 「その様じゃな。素質はありながら全く鍛えられておらぬ。ウム、鍛える必要が無かったのじゃろう。母親は淫道師らしいが、父親は普通では信じられぬ存在。その存在が許されるとなると、おそらく、戦とは無関係、或いは戦の全く無い国という事になるが・・・。」
 「戦が無い?」
 「それだけではないのう。この国でも暫く戦は無かった。勿論小競り合い程度の戦いはあるが、魏呉蜀に分立してからは少なくとも安定しておる。もっとも今は少し怪しい雲行きではあるが・・・。しかしいつ何時の戦に備えておる。シーズの国ではその供えを必要とせぬ程の安定、或いは戦を考える必要のない程の・・・。まるで極楽の様に・・・。」
 「それではこのシーズは彼岸から?」

 インユエも興味深そうに真澄を見つめていた。それは読心の術を使う時の眼差しだった。真澄はハッとして自分の心の壁を作ろうとしたが、インユエは優しい笑顔で微笑んでいた。

 「紫子、まだ無理の様ですね。全く無邪気の赤子の様に心が開け広げです。老師、リィホワ、その通りの様ですわ。紫子の国に戦が無いのは本当の様です。以前にはあった様なのですが、誰もが戦を忌避しています。戦が無いからこそ、淫道がその力を発揮出来るのですね。」
 「信じられぬ・・・。備えの無い国など、すぐに滅ぼされてしまうのに・・・。」
 「面白いですわね。攻められない、攻める必要が無い、いいえ、攻めると困る・・・。その様な国が在るとは・・・。」
 「インユエさん、どういう事?」

 インユエは遠い空を見つめる様な眼差しだった。

 「リィホワ、戦に勝てば何が得られます?」
 「それは・・・、新しい領地、豊かな土地・・・。」
 「負けた方の国は? 兵士は大勢死にます。農民も・・・。」
 「農民など・・・、新たな農地を得るのだから、喜んで引っ越してくる。」
 「紫子の国は農民は極めて少ない様です。」
 「少ない? それでは国は成り立たない。」
 「そして私達の国との一番の違い、それが技術です。農民が少なくても、技術で充分に・・・、とても信じられない程の収穫を得ています。とても私には想像の付かない程の技術・・・。到底一人一人では補い合えない程の技術。つまり国の民全体で大きな技術を持っているのです。民を損なうという事はその技術を損なう事なのです。土地その物は肥沃ではなく、攻め取っても何等価値の無い土地、そしてその技術を失う。隣国が攻めればその国の技術の恩恵が受けられなくなってしまう。互いに不幸な事となる。言ってみれば国の民が宝、財産なのですね。」
 「そんな国が・・・。」

 老師は髭を撫でながら考えていた。

 「夢の様な話じゃ。ところでインユエ、儂の雲体風身をどう使うのじゃ?」
 「そうでした。老師、物を食べるとどうなります?」
 「どうとは?」
 「食べた物は体内に入ってどうなります?」
 「胃の腑に入り、腸を通り抜けて糞となる。」
 「その通りです。だけど、紫子の父親達は違うのです。本当の食事は全て尻から入れるのだそうですよ。」

 真澄は肛門を責められながら歯を喰いしばっていた。インユエには全て自分の知られたくない事を知られてしまう。出来るだけ何も考えない様にするつもりでいても、肛門への責めは次の段階を想像してしまうのだった。

 「何の為じゃ? インユエの読心術は確かじゃから、事実なのであろうが・・・。しかし、尻から入れても栄養にはならないのでは? フーム、食べさせないという事が何か意味を持つのじゃな?」
 「その通りです。人間の身体は、単純に考えれば、口から一本の長い管が尻迄続いているだけです。だから上から入れる物を下から入れても、胃の腑に届けば良いのです。」
 「それは無理じゃろう。お前達も雲体風身を会得しておるから分かるじゃろうが、その長い管は上から下へと物を送り出す様な動きをしておる。それが全ての動物の自然の理じゃ。」
 「ですから老師の雲体風身で紫子の管の流れを変えて頂きます。少し難しいですが、食べ物は胃の腑へ届く様に、そして便は本来の動きによって下へと。」
 「それは無茶じゃ。だが待てよ、紫子の父親はそうしているのじゃな? 出来るという事か?」
 「そうです。ある程度は薬を用いる様ですが、殆どは訓練と、肉体の自然の働きによるものです。飢餓状態であれば、尻に入れた物でも栄養にせざるを得ませんから。」
 「『智即可為也』という事じゃな。そしてそうする意は?」
 「人間でなくする為。人は口で食事をします。それが当然の事。たとえ奴隷や罪人であっても。尻からさせられる、いえ、尻からしか出来ないとしたら・・・。それは性奴以下ですわ。良き男根を持ち、沢山の乳の出る大きな乳房の在る、交合いの為の道具、乳を搾り出す為の道具にしか過ぎません。」
 「ホーッ・・・。そんな事が・・・。紫子の国は理想郷かと思っておったが、その様な事が・・・。」
 「オホホ、人間の業は深いという事ですね。戦が無いとはいえ、欲はどこ迄も。戦が無い分、性の欲は際限なしという事かと。」

 インユエは真澄に近寄り、リィホワが抜き挿ししていた金ブージーを握った。リィホワも少し興奮気味にワクワクしていた。

 「それでは老師、お願いします。」
 「何? 今すぐにか?」
 「ええ。紫子はここに現れてからずっと食事をしていないのですよ。それに精は何度も搾られ、本来ならこんなに男根を突き勃てては居られない程なのですが、私達の淫道と雲体風身で保っているのです。」
 「ウーム、初めての事じゃて、少し自信はないが・・・。まあ、やってみるか。」

 ちょっと腰が引け気味の老師ではあったが、インユエの握っている金ブージーに触れた。

 「ほう・・・。触ってみると、より不思議な氣を感じるのう。これで肉体の氣の流れを変えれば良いのじゃな? ウム?」

 老師は少し怪訝そうにしながら氣を練っている。氣が高まっていくのは女性達だけでなく、真澄にも分かるのだった。

 「ワーッ、やめてーっ! ボクはパパみたいに成りたくないよっ!」
 「はて・・・、面妖な・・・。」
 「老師、どうしました?」
 「まだ儂は氣を送っていないぞ。しかし何か・・・、既に雲体風身で腸の流れが逆になっている様な気がするが・・・。」
 「既に? まさか・・・。多分シーズの氣が強いので、読心術を使わずとも意思を感じてしまうのでしょう。父親の身体の事を考えてしまえば、無意識に氣の変化として出てしまうのでは・・・?」
 「そうかも知れぬの。どれ・・・。」
 「イヤーーーーッ!」

 老師の氣の高まりが激しく、肛門が痙攣する。そして爆発した。

 「ギーーーーッ・・・!!」

 氣が塊となって直腸から大腸へと送り込まれた。まるで物体の様に体内を駆け巡り、そして小腸が激しく蠕動をし、真澄は意識を失ってしまった。老師はまるで不思議な物を見ている様に妙な顔で真澄を見下ろしていた。

 「どうしました、老師?」
 「失敗ではないのだが・・・。」
 「失敗?」
 「手応えが無いのじゃ。身体の内部の動きを変化させるのじゃぞ。相当の抵抗があって然るべきなのに、まるで空気を相手にしている様な・・・。いや、既にシーズの内臓はやはり逆に動いておる。栄養浣腸とか言ったのう。それの出来る身体に成っておるのだと思うのじゃが・・・。」
 「エッ・・・?」
 「おう、そうか!」

 老師は手を打ち合わせた。

 「インユエ、お主はこの紫子の心に雲体風身の芽を植え付けたと言ったのう。そして不思議な事に自分では操れない・・・。雲体風身は大きく育っておる。じゃから、インユエが栄養浣腸を施すと知った紫子の身体は、自分で出来る様に成っているのじゃ。」
 「エッ?」
 「『智即可為也』じゃよ。そして『想即可成也』そのものじゃ。」
 「それでは・・・。」

 インユエは握っていた金ブージーを手放してみた。ブージーはスーッと吸い込まれ、直腸の奥に突き当たって止まる。

 「本当に・・・。お尻に押し込まれた異物は押し出されてしまうのに、まるで吸い込む様に・・・。リィホワ、すぐ次の太さに。私は栄養浣腸の為の道具を急がせますから。」

 インユエは急いで部屋から走り出した。

 「やれやれ・・・。儂の雲体風身はそれなりに一流だと思っておったが、全くの初めての子供が、方向が違うとはいえ、いとも簡単に・・・。リィホワ、お主はいい少年を手に入れたらしいのう。しっかり育ててみよ。」

 そう言いながらスーッと姿を消していった。



 「本当なのか? インユエさんはああ言っていたけれど、尻から食事をさせるなどと・・・。いや、老師の話だと、もうそう出来る身体に成っていると・・・。そして私のオシッコを飲ませると、シーズは女の子の様な姿に成ると・・・。オッパイが出来ると言うけれど・・・。そんな事が・・・。大きなオッパイの可愛らしい女の子に大きなオチンチンが? 考えた事もなかったけれど、案外楽しい。それにシーズの父親がそうだという。見てみたい気もするし・・・。」

 まだ失神している真澄の顔を微笑みながら見つめていた。そして貫頭衣の様な囚人服の裾を持ち上げるのだった。

 「私のあそこを? そんな恥ずかしい事を・・・。いや、私はシーズのオチンチンを喰わえさせられている。それだけじゃない。精を飲まされてしまっている。私がオシッコを飲ませてもいい訳だ。」

 意を決してリィホワは真澄の顔を跨いだ。そして秘部を真澄の口に宛てがうと、真澄は無意識に口を開き、リィホワの膣口を嘗め上げるのだ。

 「ヒッ・・・!」

 ビクッとするリィホワだが、そのままジッとして、排尿をしようと試みるのだった。真澄の心に植え付けられた淫道の雲体風身は失神の無意識の方が良く利くのだった。『想即可為也』により、性奴として当然の事として女性の尿を飲む様に意識付けられていた。だから相当の覚悟で、やっと僅かの排尿をしたリィホワが驚く程すんなりと飲み干していたのだった。

 「とうとう・・・。本当にシーズは私のオシッコを飲んだ・・・。」

 感慨深げに次の太さの金ブージーを自分の膣に填め込み、再び肛門拡張を続けるのだった。



 暫くして真澄は意識を取り戻した。

 「アッ、ボクは・・・?」
 「起きたね。あまり元気はないけれど、オチンチンも搾って上げようか?」
 「ヒッ、リィホワさん、ボクはお爺さんに・・・?」
 「ああ、慈照老師にしては珍しく雲体風身を失敗した。」
 「失敗? 良かったーっ・・・。」

 真澄はホッとした。良く分からない術で、自分がセックス道具にされてしまうのはつらい事だった。安心感はすぐに性欲の向上に繋がる。そして肉体的にはリィホワの尿を飲んでいたので、雲体風身の効果もあり、一気に激しい勃起をしてしまった。

 「ウフフ・・・、シーズ、お前は凄いスケベだな。捕らえられてから一度も食事をしていないのに、すぐにオチンチンを勃てて・・・。」
 「ち・・・、違う・・・。リィホワさんがずっとオチンチンとお尻を・・・。」
 「アハハ・・・、まあ、そう言えばそうだ。そして氣の何たるかが分かり、オチンチンにこれだけの氣を留めておけば、勃っていても当然だね。」
 「リィホワさん、お願い。この氣を集めるのはやめて。ボクにも分かる様になったけれど、氣が溜まっていると・・・。体がもたない・・・。」

 リィホワはブージーの抜き挿しとともに軽いオスペを続けていた。ペニスの氣の充実に比べ、全身の氣はかなり弱くなっているのが分かる。確かに射精をさせ続ける事は真澄の肉体にかなりのダメージを与える事となるのも分かる。

 「それが分かっているのなら、氣を解放させれば良いではないか。」
 「それが・・・、分からないんだよ。リィホワさん達は自分で自分の体内の氣を動かせるらしいけれど、ボクにはまだ・・・。」
 「ああ、そうだったな。リィホワさんの準備はまだ掛かりそうだし、精を出させ過ぎるのも無理が掛かる。」

 リィホワはペニスを撫でながら、真澄のペニスの溜まっている氣の流れを変えようとした。外気功による暖かさと心地良さがペニスを覆う。それはオスペなどによる性感とは異なる心地良さだった。しかしリィホワの困惑の様子が伝わってくる。

 「どうしたの? リィホワさん。」
 「おかしい・・・。オチンチンの氣は一旦は体内に戻るのに、すぐに元に戻ってしまう。シーズ、お前が氣を・・・? いや、そんな筈は無いな・・・。」

 何度かの試みの後でもペニスは勃起したままだった。しかし真澄にとっては射精寸前の様な激しい高まりではなく、むしろ朝勃ちの様な勃起であった。

 「リィホワ、どうしたのですか?」
 「アッ、インユエさん。」

 インユエが再び女兵士達に色々な道具を運ばせて戻ってきた。真澄にとり、インユエの運び込む道具は全て汚辱の物であり、悲鳴に近い声を上げてしまうのだった。兵士達はすぐに部屋を立ち去る。

 「あまり精を出させ続けるのも無理が掛かると思い、オチンチンの氣を解放しようとしたけれど、巧くいかないのです。私の雲体風身の力が落ちたのか・・・。」
 「そうですね。リィホワはこの紫子により感情を乱されていますからね。どれ・・・。」

 インユエもリィホワの時と同じ様にペニスに掌を当てて氣を送り込んだ。

 「おやおや、本当ですね。」
 「やはりそうなのですか?」

 インユエは暫く掌をかざして真澄のペニスを調べていた。

 「ああ、なる程・・・。分かりました。」
 「分かった?」

 真澄も自分が勃起したままの原因を知りたくてインユエの顔を覗き上げた。

 「大した事ではありません。リィホワは紫子の男根に氣を送り込んだ時、精を出させようとして送り込んでいましたね。そして無意識だとは思いますが、男根を大きく、そしていつ迄も勃ったままでいて欲しいという念を込めて。紫子の父親の事を知った上で。」
 「はあ?」
 「雲体風身の極意でしょ? 『想即可成也』ですよ。」
 「インユエさん! それって・・・。」

 真澄は身悶えしながら声を上げた。

 「素晴らしい事ですね。分かっていても信じられない。紫子、あなたの男根はもっと大きく成りますが、もう二度と萎える事はないでしょう。」
 「萎えない?」

 リィホワは嬉しそうに尋ねた。

 「イヤーーッ! ボクのオチンチンは・・・。」

 しかしインユエは少し残念そうな表情だった。

 「私の淫道では・・・・。紫子の母親の淫道術の素晴らしさを感じます。技術の差、薬の差はどうしようもない事ですね。紫子の淫智によると、とんでもなく大きな男根を突き勃てたままにする事も出来る様ですが、さすがに雲体風身だけでは不可能らしいのです。紫子の淫智の中で、一番の男根は二尺近く、太さで三寸。これは男根の中に骨を組み込むらしいのですが、この国の法術師でも無理です。」

 リィホワは驚いてポカンと口を広げていたが、真澄にはホッとするものがあった。確かに改造手術にはかなりの医学、工学の技術が必要であり、この時代には無さそうであったからだ。

 「しかし悔しいですわね。私だって淫道師の端くれ。何とか私なりの術で負けない淫道を施したいのですが・・・。私の方が勝っている事と言えば、雲体風身の達人が居る事、そして紫子がやはり雲体風身を受け易く、氣が素晴らしく強い事ですね。」

 歯噛みしているインユエは本当に悔しそうだった。

 「ところで肛門拡張は?」
 「はい。あまり進んでいません。やり過ぎると精を出させ過ぎる事となるので・・・。」
 「八分ですか・・・。でも大丈夫でしょう。慌てて作らせた物ですから、使い難いとは思いますが、栄養浣腸としての機能は充分な筈です。」
 「ヒーッ、栄養浣腸!」

 真澄は驚いて泣き叫んだ。リィホワは弱虫で泣き虫の真澄には呆れていた。

 「シーズ、それでも男なのか? まあ、父親と同じ身体にされる、大きなオッパイにされるからには男とは言えないかも知れないが、大きなオチンチンにされるのだから、一応は男なのだろう?」
 「インユエさん、やめてっ! 本当なんだよ。ボクのパパの身体って、男でも女でもない・・・。セックスの為の身体になんかしないでーーーっ!」

 インユエは土器の壷を用意していた。壷の口は少し長く、明らかに真澄の肛門に挿し入れる形だった。そして壷の底は無い。

 「インユエさん、それを?」

 リィホワは不思議そうにその壷を見つめていた。しかしリィホワにも使途が分かったらしく、顔を赤らめていた。

 「本当は女性の尿や男の精も混ぜるらしいのですが、とても用意出来ませんし、初めの内はなかなか栄養にならないらしいのです。それは慣れてからにしましょう。随分精を出していますから、まずは体力の回復の為、卵、牛と山羊の乳、蜂蜜に米の粉を混ぜた物にします。」
 「ヘーッ、尻から食べさせるのに、そんな贅沢を?」
 「最初の内だけですよ。栄養浣腸に慣れたら、普通食、それも残飯を粉々にして入れれば良いらしいのですから。」

 インユエはその壷の口をブージーを抜かれた真澄の肛門に押し当ててきた。

 「ギヒーーーッ・・・!」

 真澄は尻を揺すって逃れようとするが、リィホワはペニスを握って動きを遮る。

 「グフッ・・・。」

 ブージーよりやや細い口は、ヌプッと填まり込んでしまい、壷を押さえられていると肛門を軸にして身体を揺する事も出来なくなる。栄養浣腸の壷をリィホワに支えさせ、インユエは別の普通の壷を持ってきた。

 「それが?」
 「ええ、栄養浣腸です。」

 そう言いながら柄杓で中身をすくい、栄養浣腸壷へと流し込む。

 「ダメーーッ・・・!」

 コポコポと音を立てながら流動物が真澄の体内に流れ込んでくる。息張っても壷の口からの圧力が強くなるだけで、むしろ勢いを増して体内に送り込まれてしまうのだ。インユエは流動物を次々に流し込みながら真澄の様子をジッと見つめている。リィホワもそれに気付き、真澄の氣の変化を読み取ろうとしていた。

 「インユエさん、本当に入ってる・・・。」
 「本当ですね。頭では理解したつもりでも、本当にこの様な事が可能とは・・・。体内の氣の流れからも確かに食事として入っていく・・・。」
 「それだけじゃないわ。オチンチンが元気に・・・。元々強い氣だから元気なのだけれど、肉体的な元気強さが。」
 「これは素晴らしい術だわ。紫子程に氣の強い者でなくとも、ある程度の時間を掛ければこの術はなりそう。性奴を作るのには良い法です。私の淫道の自信が確信になりました。だとすれば、早く女性の尿を集めないと・・・。まずは身体を女性化させないと、鶏姦への効果が少ないでしょうから。」
 「本当なのね。オシッコを飲ませれば胸も・・・。まだ一回分だと分からないね。」
 「エッ、リィホワ?」
 「シーズにはまだ一度しか飲ませて・・・、アワワ・・・。」

 リィホワは自分が尿を飲ませてしまった事をバラしてしまい、慌てて口を閉じたが、真澄も驚いてしまった。

 「リィホワさん?」

 涙目で耐えている真澄の不安そうな表情と、クスクス笑いしているインユエに、

 「そうよ! シーズが眠っている間に一度だけ飲ませたわ。上手に飲んでくれたわよ。」

 真澄の嗚咽が益々大きくなっていった。



 インユエの用意してきた栄養浣腸も全部流し込まれ、真澄はそれが確実に消化されていく事が実感出来ていた。尻からとはいえ、久しぶりの食事で、体内の血液は消化器官に集中する。それは脳の働きを鈍くし、汚辱感の中でも眠りを誘うのだった。

 「シーズ?」
 「眠ってしまった様ですね。」
 「こうしてみると、少し歳下の男の子とは思えない可愛らしさ・・・。」
 「もっと可愛らしく成るのですよ。」

 インユエは少し真剣な顔になった。

 「リィホワ、あなたにも色々として貰わねば。」
 「私が? 何を?」

 インユエは台の上に色々な物を並べた。

 「まだまだなのですが、紫子の淫智から得た物を作ってみました。淫智の内のほんの一部で、全体像はまだまだ掴み切れていません。とても作れない物もありますが。」

 台の上の張り型らしき物を取り、それをリィホワに見せた。

 「これは知っていますね?」

 この時代、大勢の女官の属する後宮にあっては、当然必要とされていた。だからリィホワもインユエに見せて貰っていたが、もろに眼前に突き出されるのは恥ずかしかった。顔を赤らめながらも頷く。

 「それでは、これは?」

 次に差し出された張り型は数多くのイボが付いていた。

 「何ですか? ゴツゴツしている・・・。」
 「私の淫道の秘技の中に真珠マラというのがあります。つまり男根に真珠を入れるのですが、それは大変に女性に悦ばれる。しかしその術は氣断絡を用いても苦痛が激しく、なかなか施せません。雲体風身を心得ている者であれば、その回復は早いのですが、その様な者は淫道を受けようとは思いませんから。理想的には数多い真珠を入れられれば、この張り型の様な男根にすれば女性の悦びは想像を絶するものとなるでしょう。」
 「これ・・・いいんですか?」
 「私の淫道の秘技ですからね。だけど、紫子には何でもない当たり前の淫智。ですからこの様な責め具は考えも付きませんでした。」

 インユエは、いわゆる二穴T字帯を見せた。暫くは不思議そうにしていたリィホワだったが、やっと使い方が分かったらしく、驚きの悲鳴を上げた。

 「シーズはこんな物を?」

 リィホワは恐ろしそうに真澄を見つめ、そしてT字帯を見つめた。

 「シーズの国では本当にこんな物を女に着けさせるの? ウッ、インユエさん、私に着ける気か?」

 インユエは笑っていた。そして頷く。

 「イヤだっ! そんな物を着けるなんて・・・。」

 リィホワはハッとした。淫道師のインユエに逆らう事は、今は奴隷の立場のリィホワには許されない事なのだ。しかしインユエはまだ笑みを浮かべていた。

 「リィホワ、反抗は許しませんよ。これは確かに面白い物ですけれど、同じ様な使い方でも、こんな凄さまじい物だってあるのですよ。」

 次に見せた物は、膣と肛門に同時に填め込む淫具らしいが繋がっている。そしてその間から丈夫な鎖が伸びていて、鎖の反対側には鉄球が繋がっている。

 「これは私も気に入りました。すぐにでも使えそうです。リィホワ、それを着けるのがイヤなのなら、奴隷、それも女性性奴の為の枷を着けますよ。」
 「枷? 性奴の?」
 「これには感心しました。リィホワには足枷を着けましたが、反抗しようとすれば出来ますね。鎖の範囲でしか動けませんが、こんな鉄球ではすぐに逃亡されてしまうでしょう。だけどこの二穴鎖を填め込まれたらどうでしょう。鍵がなければ外せませんよ。」
 「そんな物を着けられるのは死にも勝る恥辱・・・。」
 「後ろ手に縛っておけば、その鉄球を股からぶら下げて歩くしかありませんね。そして快感は無いでしょうが、ずっと填め込まれているのですから、常に意識は膣と肛門に集まっています。嫌悪であっても常に意識を続ける、それは性奴におとしめるには絶好の枷です。しかもこれは当然ながら男を受け入れられません。貞操帯の働きもするのです。これを着けられた女性は、男達には嬉しい見せ物でしょう。女でも喜ぶかも知れない。この枷を着けたすっ裸の女性奴隷を見せ物にするのはどう? そうね、リィホワに着けて、大広間を歩かせましょうか。」
 「ヒーッ、イヤーーッ・・・! ごめんなさい、インユエさん、そんな事は・・・。私は死なねばならない。」

 気丈なリィホワだったが、本気で泣き出していた。

 「分かっていますよ。これはとても知る辺の者には着けられません。本当の奴隷、それも敵国の女官達を捕虜にした時に刑罰として着けるのが効果的ですね。」
 「だけど・・・、そっちの物でも着けないと・・・?」
 「そうですよ。ですけれど、それは着けていても目立ちません。それに、ずっと着けたままという訳にはいきませんからね。」
 「・・・・・?」
 「リィホワはこれからも尿を飲ませるのですよ。それを着けたままでは飲ませられませんからね。」
 「なぜ・・・? 何の為に? ただ私を辱める為?」
 「まさか・・・。私はリィホワが可愛い紫子と結ばれる事を願っているのですよ。」
 「だったらなぜ・・・?」
 「訓練の為です。私は紫子の男根を鍛えます。肉体的にも精神的にもかなり過酷なものです。それは分かりますね?」

 リィホワは頷いた。

 「私が紫子を責めるのは当然ですが、あなた迄が紫子を責めてしまえば、紫子はあなたにも反発してしまいます。心を得る事は出来ません。だからあなたも私に責められていて、あなたが紫子を責める必要がある時は、私にさせられているのです。私の命に背いて紫子を責めないと、リィホワが凄さまじい責めを受けねばならないと。紫子は信じられない程に心優しい子です。リィホワが自分の為に責められる事
は、自分が責められる以上につらい事なのです。だから紫子がリィホワに責められるのはリィホワに対する優しさであり、肉体的なつらさと裏腹の嬉しさになるでしょう。」
 「それでは私はシーズを欺くのですか? 私はそんなのは・・・。」
 「いいえ、その必要はありませんよ。その淫具はリィホワを鍛える為です。紫子の男根は並みの大きさではありません。紫子の母の様な技術はありませんので、二尺の突き上げたままの男根というのは無理ですが、常時、一尺程であるなら私にも可能です。ただ、普通の男児では難しいでしょうが、雲体風身を得、男根に強い氣を宿せる紫子であればです。」
 「一尺? 本当に可能なのですか? ううん、それよりもそんなに大きなオチンチンにしてしまうおつもりなのですか?」
 「いいえ、してしまうのではなく、成ってしまうのです。ただ、残念な事に、紫子の母親の淫道と異なり、大きいままにさせておく事が出来ないのですが・・・。それでも見事な男根と成りましょう。」

 リィホワは真澄の股間に巨大な逸物を想像して顔を赤らめた。

 「だけど一尺・・・、そんな大きなオチンチンが・・・。」
 「アッ、リィホワ、勘違いしてはいけませんよ。一尺とは常時と言ってあります。事に及ぶ時には更に五寸は伸びるでしょう。」
 「エッ・・・!?」
 「そんな・・・、いくら何でもそんな巨大な逸物が・・・。ウッ、私に? それは無理・・・。一尺だって無理でしょう。交合いどころか、挿れる事も出来ない。」
 「挿れる事だけなら出来ますよ。」
 「アハハ・・・、インユエさん、淫道師でしょう? どんなに大きな逸物でも、催していない時はダラーンとしていて・・・。」
 「何を聞いていたのですか? 以前から、紫子の男根は勃ったままに成ると言っていましたよね? そして既にその術はなっています。紫子の男根は柔らかくなったり、垂れ下がったりはしないのですよ。」
 「エッ・・・? じゃあ、このオチンチンはもう二度と?」
 「そうです。大きな乳房と成り、どんなに可愛らしい姿態と成ろうとも、男根は突き上げたままとなるのです。落ち着いている時でも一尺の物が突き上げているのです。催す時、そして女陰に填まり込む時は一尺五寸以上の物と成るのです。ですから普通の女性では交合えないのです。突き勃った一尺の物であれば挿入は不可能ではないでしょう。しかし、いざ紫子が目覚めてしまえば、女陰は内部からはちきれてしまうでしょう。そういう男根であればこそ、この後宮の女官達は紫子と交合おうとは考えますまい。しかし見るに楽しい逸物ではあるでしょう。」
 「私だって・・・。」
 「ですから拡げなくてはなりません。雲体風身を使える女性は少なく、しかも淫道の手ほどきを受けている女性となると・・・。」
 「だったら・・・そんなに大きくしなくても・・・。」
 「分かりませんか? 並みの逸物では紫子は処刑されるのです。逸物を無くして完全な女にするか、今言った素晴らしい巨根にするか。逸物を無くしてしまえば紫子はその存在は無意味です。巨根に成れば、紫子だけでなく、リィホワも至高の悦楽が待っているのです。私としては紫子に淫道を施します。それお相手をリィホワがするかしないかという事だけです。リィホワが拒絶すれば・・・、奴隷としてそれは無理でしょうが、リィホワには紫子の淫智の試し台になって貰います。それは凄さまじいですよ。そして紫子の物は私が味わいます。それはとても楽しみ・・・。」
 「本当なの? そんなに凄いの?」
 「本当ですよ。ただ、惜しむらくは・・・。」
 「な・・・、何ですか?」
 「ええ、これはリィホワにとり良い事なのかどうか・・・。紫子との交合いはそれは素晴らしいものでしょう。しかしながら、他の殿方との交合いが出来なくなってしまうかと・・・。」
 「そうよ。そんなに大きな逸物の入るあそこでは、ガバガバになってしまって・・・。」
 「そうではありません。確かに巨大な逸物の入る女陰では並みの物では緩いかと思われますが、雲体風身の術で膣はかなり丈夫になりますから、どんなに小さい物でもしっかりと締め付けられます。大きさの問題ではなく、紫子との交合いの素晴らしさに比較して、あまりにも他の殿方との交合いが不満足になってしまうのです。リィホワはまだ処女でしょうから、本当の交合いを知らないでしょう。最初から紫子と交合ってしまうと、もう二度と他の殿方との交合いを望まなくなってしまいます。それに私だって紫子の物を受け入れたいとは願っていますが、それも無理。」
 「どうして? インユエさんだって雲体風身を使うのでしょう? だったら、それ程の物だって・・・。」
 「それは可能ですが、多分紫子はイヤがるでしょう。リィホワに対する貞操を・・・。そうですね・・・、無理に事を及んだとしても、それは可能ですが、私の中で果てる事はないと思いますよ。それでは私も満足出来ない。それにどの程度の大きさに成るかは分かりませんが、リィホワのあそこは紫子の物の形に合わせます。一番相性が合う様に。ですから紫子にしても、もし他の女性との交合いで快感を得ようとしても、リィホワとの事には及ばないのです。そして・・・。」
 「まだ、何か?」
 「ええ。リィホワの女陰には常に物を挿れておかねばならなくなるのです。」
 「エッ?」
 「いくら雲体風身であっても、本当に女陰を大きくしてしまってはリィホワの言う通りのガバガバになってしまいますよ。ですから女陰が空の状態では強く絞れる程度に拡げるのです。しかしそれでは紫子との事を為そうとする場合、催してしまっていたら簡単には入りません。ですから拡げておかねばならないのです。」
 「そんな・・・、そんな事をしたら、私は狂ってしまう。色に狂った女など・・・。」
 「逆ですよ。多分リィホワは紫子との交合いを知ったら、一日中交合ったままで居たいと思う筈。しかし奴隷であってもそれは許されません。まして近衛に戻れたとしたら近衛兵としてのお勤めがあります。張り型を挿れたままにしておくという事は、肉体的に不満を解消させておく事になります。」

 リィホワは涙ながらに納得するしかなかった。

 「分かった様ですね。しかし今の話は紫子には内緒にしておく事。二人とも私の淫道で責められるつらい同じ立場だという事にしておかねば・・・。」
 「分かりました。シーズがそういう身体に成り、私がシーズと・・・。だけど・・・、つらい辱めは・・・。」
 「はあ? 何だか良く分かっていない様ですね。紫子を責めるのに匹敵する責めを受けるのですよ。リィホワが今考えている程度の辱め程度ではありませんよ。リィホワが納得しようがしまいが、私はリィホワも責めます。ただ、その結果が良きものという事を期待するかどうかの心掛けのお話しをしただけですから。」
 「そんな・・・。」
 「さて、紫子は当分眠っています。リィホワ、裸になりなさい。あなたに器具を装着します。」
 「器具? イヤッ、そんな・・・。」
 「拒絶するつもり? それはかえってあなたへの辱めが増す事になりますよ。女陰を鍛えるには色々な方法がありますが、一番簡単なのは、今の紫子の枷と同じ物を使うことです。あなたもこういう格好で処置を受けたいのですか?」
 「私も? こんな風にされたら、あそこを晒け出して?」
 「そうです。ここには女性兵士しか来ませんが、それでもかなりの辱めでしょうね。そして老人とはいえ、慈照老師にこの様な姿を晒すおつもり?」
 「そんなの・・・。」

 リィホワはインユエが嘘をついていない事は分かっている。本当に逆らえば、インユエの言う通りに真澄と同じ体勢にされてしまう。しかも何人もの女兵士に取り押さえられて。それはたとえ女同士であっても激しい屈辱であった。リィホワは眼を伏せて頷くのだった。そして静かに立ち上がり、震える手で囚人服を脱ぐのだった。

 「フーン、今迄にじっくりとリィホワの裸を見た事はなかったわね。武術に励んでいましたから、肌の様子はそれ程とは思っておりませなんだ。意外と良い肌ですね。衣服を着けていると男勝りでしたが、脱げばなかなか・・・。」
 「もう、宜しいでしょう。早く・・・。」

 リィホワは胸元と下腹部を手で覆い、震えていた。

 「はいはい、分かりましたよ。」

 インユエは別の淫具を取り出し、リィホワに向かう。

 「足を広げなさい。リィホワ、言う事が聞けませぬか?」
 「いえ・・・。」

 リィホワは涙を流しながら、少しずつ足を広げる。その速度が遅いのか、インユエに怒りの表情が出る。目を瞑って足を広げると、インユエはリィホワの後ろに回った。

 「ヒーーッ・・・!」

 リィホワには予想外の事だった。インユエはいきなりリィホワの肛門に何かを宛てがったのだ。ハッとした時には強い異物感と汚辱感が肛門を貫いた。

 「イ・・・インユエさん、何を?」
 「オホホ・・・、素晴らしい淫具ですね。これも紫子の淫智よりの物です。」

 リィホワは肛門から垂れ下がっている鎖を引き抜こうとした。

 「痛いっ! な・・・、何ですか?」
 「簡単には抜けませんよ。それは男にも女にも使える肛門枷。本来でしたら女には二穴枷を使うのですが、リィホワは前を鍛えねばなりません。」
 「抜けないって・・・、これでは・・・。インユエさん、私はその鉄球を引っ張っていなければならないのですか?」
 「足枷は外して上げましょう。無理をしなければ、足枷よりはずっと動き易いでしょう。本当に素晴らしい枷ですわ。それと一応は注意しておきますが、リィホワ自身が外す事は出来ませんよ。無理に引き抜こうとすると、肛門が裂けてしまいますよ。私が鍵で外さないと無理ですからね。その淫具は尻の中で広がっています。ですから息張っても出せませぬ。」
 「出せない? そしたら・・・。」
 「必要な時に私が外します。充分な排泄はその時だけですよ。まあ紫子に比べれば、ずっと軽い責めですからね。さて、それでは前にも挿れましょう。」

 次にインユエが用意してきた物は長い皮袋と細いブージーだった。袋の中にブージーを入れ、細長く伸ばして油を塗り付けていた。

 「それを・・・。」
 「そうです。この袋をあなたの女陰に挿れます。さあ、仰向けに寝て、足を広げるのです。」
 「イヤーッ、そんな物・・・。」
 「リィホワ! 奴隷が逆らうの? それでは女兵士達を呼び入れましょうか? その肛門枷を着けたまま、城外に放り出しましょうか? 肛門枷で動き難いまま、男達に犯され続けるでしょう。そして肛門枷を抜けずに、排泄もままならず、死に至るでしょう。それでもいいのですか?」

 リィホワには選択の余地がなかった。嗚咽を漏らしながら仰向けに寝、立て膝で足を広げるのだった。

 「どうしてこんな・・・。一体どうして・・・。」

 汚辱感で、インユエの淫道の技でもリィホワの膣口を指で拡げられるのはただつらい苦痛だった。そして強い抵抗を伴って、異物が押し込められる。肉体的にはインユエによってすんなり挿入されるのだが、精神的には切り裂かれる様な痛みを感じた。袋が膣口の奥、子宮口の入り口迄押し込められるとブージーが引き抜かれ、不快感は少しは減るが、異物感は相変わらずだった。

 「もう、いいのですか?」
 「まだですよ。今は袋を入れただけ。もっと腰を上げて。これから金砂を入れます。」
 「金砂?」
 「膣を拡げねばなりませんからね。いいですか? これは外そうとすれば外せます。引き抜けますから。本当の使い方とは違うのですから。」
 「本当の使い方?」
 「ええ、これも紫子の淫智。目的はやはり膣を拡げるのですが、リィホワの場合と異なり、紫子の国では雲体風身が知られておりませんから、ただ大きく拡げられてしまうらしいです。そして子袋の細工をしたり、膣内に物を仕込み、細工した後に膣を戻せば、その細工物は取り出せなくなりますね。ですから袋を取り出せない様な覆いをするとか、紫子の様に拘束して入れるのです。」
 「グッ・・・、金の塊?」

 インユエはまず金の塊を少しずつ押し込んでいた。

 「分かりましたね。今はまだ小さい袋を入れています。まだ私には紫子の最終的な男根の姿が朧気にしか分かりません。リィホワの膣はまだ狭いので、これから毎日少しずつ金砂を追加し、少しずつ拡げます。相当に重い物となるでしょうから、しっかり膣に力を入れていないと、簡単に抜け落ちてしまいますよ。もし抜けたり、或いは抜いたりしたら、簡単に抜けない程の金砂を一気に詰め込みます。それは下手をすると、リィホワが恐れている、ガバガバに成るかも知れませんよ。それ以上に激しい苦痛となります。」
 「痛い、インユエさん、もうやめて・・・。」
 「まあ最初はこんなもので宜しいでしょう。」

 インユエは膣口から出ている革袋の紐を締めた。

 「つらい・・・。インユエさん、こんな・・・。」

 リィホワは起き上がって下腹部を撫でながら涙していた。

 「宜しいですか? あなた達が自由に身になれるのは、紫子に淫道がなり、リィホワと結ばれる事なのですよ。リィホワは自分の努力だけで宜しい。膣を拡げ、しかも雲体風身で丈夫にする事。しかし紫子の場合はあなたの力で変化が進むのです。男根は既に雲体風身を得、これから成長が一気に進むでしょう。しかし胸の方はかなり時間が掛かります。リィホワは沢山尿を飲ませる事。私の方も沢山の女性の尿を集め、栄養浣腸に混ぜますが、やはり雲体風身が効くにはその氣が必要です。リィホワの氣を沢山含ませねばなりません。それに尻から沢山の精を施さねばなりませんが、それは紫子の心を苛むだけでなく、リィホワの心も苛む事となるでしょう。しかしそれも全てあなた達の自由の身への道です。しっかり耐える事ですね。耐える事が成就への道なのですから。」

 リィホワはハッとした。いつの間にかインユエの姿が消えていたのだ。膣と肛門に異物を挿れられ、まともな精神状態ではないにしても、インユエの出て行った事に気付かなかったのだ。或いは気殺していったのかも知れない。しかしそれに気付かなかったという事はリィホワの氣が弱まっている事にほかならないのだ。

 「私は・・・、私の雲体風身はこんなにもひ弱だったのか? インユエさんの氣が感じられない。そして私自身の氣も・・・。感じられない程に弱い? お尻と女陰に填め込まれ、まともではないにしても・・・。それならなぜシーズは? 私以上の辱めを受けているのに、氣は以前よりも強くなっている。そればかりではないわ。自分が将来まともな男でなくなってしまう事を知っているのに、その中で雲体風身を会得している。どうしてこんなに弱虫で泣き虫のシーズがこれ程の氣を発していられるの? 氣は生命の根元、そして精神の源。それ程強い生命と精神の持ち主なの? ウウッ・・・、つらい・・・。オマンコから抜いてしまいたい。たった二ヶ所を責められているだけで、全身を・・・、心迄も拘束されてしまっている。私の雲体風身って、こんな程度だったの? お願い、シーズよ、私の苦しみを解いて・・・。利己かも知れないけれど、私のつらさを消してくれるのはシーズだけよ。シーズは身体が変化する事を嘆いているけれど、変化が成就しない限り私への辱めは続く。私ってずるい・・・。私が良ければ、シーズがどうなっても・・・?」

 リィホワは拘束されている真澄の脇で泣き伏すのだった。





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