「トモミ・・・。」
 「エッ、なあに、愛華さん?」

 愛華は下半身をモゾモゾさせていた。それを感じたトモミはニコッと微笑んだ。

 「何よ、愛華さん。ボクはいつでもいいわよ。それにどうせオチンチンは抜けないでしょう?」
 「違うのよ。お手洗い行きたい・・・。」
 「エッ。」
 「抜けないのよ。このままじゃ・・・。」

 愛華は情けない顔でひたすらペニスを引き抜こうとしていた。しかしトモミの膣はそれに抵抗し、しっかりと喰わえ込んでいる。

 「ダメッ、我慢出来ないのよ。トモミ、外して・・・。」
 「無理よ。愛華さんのオチンチンが細く成らないと・・・。」

 二人がジタバタしているのを聞きつけた両親が覗きに来た。

 「ああ、パパ・・・、オシッコが・・・。」

 しかし両親とも笑っていた。そして母親が笑いながら答えた。

 「無理よ。私の時もそうだったわ。トモミちゃん、あなたは平気よね?」
 「エッ、トモミ、構わないの?」
 「ウフッ。ボクはずっと愛華さんのオシッコを飲んでいたのよ。そしてとても美味しい飲み物なんだから。ボクとしては本当は飲みたいのよ。オマンコに入れてしまうのが勿体ない位よ。」
 「いいの・・・? アッ・・・、ダメッ、ごめん・・・。」

 愛華は我慢しきれず、トモミの体内に放尿をしてしまった。

 「ハフーーーッ。」

 精液よりは遥かに多い量の液体がトモミの膣内に送り込まれた。精液程の快感はないのだが、それでも子宮に強く押し込まれる感覚は素晴らしかった。

 「だけど愛華さん、オシッコは出来るだけトモミちゃんに飲ませて上げてね。どうしても老廃物が混じっていますから、消化器からの吸収の方が、老廃物を吸収しませんし、おなかの赤ちゃんの為には精液の羊水の方がいいですから。だけどまあ、私達の場合も三日間は外せなかったのですから。オシッコはいいとしても・・・。」
 「そうよ。大便の方は結構つらいわ。トモミちゃんは殆ど出ないけれど、愛華は二、三回は必要ね。結構恥ずかしいのだけれど。」
 「だけどそれで本当に夫婦に成ったという実感だったわ。」

 愛華はちょっと驚いた。

 「まさか・・・、まさか繋がったままでおトイレに? イヤよ。いくらトモミでも、セックスのままでの排泄をするなんて・・・。」
 「そうね。確かに恥ずかしいけれど、まず無理ね。それでなくても愛華は沢山のセックスをする為に沢山食べないとならないのよ。だけど排泄物の少ない栄養食も用意してあるわ。美味しくはないと思うけれどね。」
 「いいわ。それで。ウーッ、オシッコしたのにオチンチンが戻らない。パパ、ママ、ごめんなさい。我慢出来ないのよ。」
 「はいはい。」
 「それじゃ、何かあったら呼んでね。どうせ三日は無理でしょうしね。」
 「パパ、愛華は強いし、トモミちゃんのも凄いのよ。もっと掛かるわ。」
 「そうだったわ。ママ、私は五日に賭ける。」
 「それなら私は六日以上ね。トモミちゃん、愛華ちゃんのオチンチン、ずっと捕まえていなさいね。」
 「ママ、いくら何でも・・・。」

 愛華は両親が出て行くのを待って、すぐにセックスを始めるのだった。



 「フーッ、こんなにしても飽きないなんて・・・。」
 「愛華さんは本当にスケベなのよね。ボクの子宮はずっと膨れたままよ。だけど自分でも分かるのだけれど、子宮の中の精液を吸収しているみたいだわ。ボクは全然食事をしていないのに、いつ迄も元気なままよ。」
 「それは本当ね。トモミのオマンコの力、全然落ちないわ。だけどウフッ・・・пv
 「なあに、愛華さん?」
 「私、本当にトモミを女にして良かったと思っているの。こんなにトモミとのセックスで幸せになれるとは思っていなかったわ。」
 「それはボクも。ううん、ボクの方が驚いているわよ。だって、愛華さんとセックス出来るなんて夢のまた夢だったし、しかも女に成ってのセックスなんて、想像も出来なかったわ。それだけじゃないわ。ボクはお母さんに成れるのよ。こんな幸せが訪れるなんて・・・。愛華さん、ボク、愛華さんのいい奥さんに成れる様に努力するわ。」
 「私も。トモミにいいセックスし続けて上げる。」
 「まあ、夫婦ってセックスだけ?」
 「そうよ。私はインキュバスだもの。最高の幸せは最高のセックス。フーッ、もう溜まっちゃった。」



 「パパ、私の勝ちよ。」
 「参ったわね。今日で六日目・・・。私達の倍ね。だけど抜けないのではなくて、抜かないのじゃない? あと一週間で卒業式よ。その前にトモミちゃんの支度の準備をしておかないと・・・。」
 「支度? アッ、トモミちゃんは男で卒業したいって言ってたわね。だけどそれは無理よ。もうあんなに大きなオッパイに成ってしまったのよ。どんなに押し込もうとしても無理よ。」
 「そうよね。今のママと殆ど同じ大きさだわ。小柄な分、ずっと大きく見えるわ。」

 両親はセックスに一段落して横たわっていた二人の部屋に入って来た。

 「アッ、パパ、ママ、お早よう。」
 「お父様、お母様、お早ようございます。」
 「本当に二人は仲がいいです事。まだなの?」
 「ええ、愛華さんは小さくしようとしないものですから。」
 「そうじゃないのよ。私だってそろそろ抜かないととは思うのよ。だけどトモミがいつ迄も揉み続けるから・・・。」
 「それだけ強くて仲が良いという事ね。だけどあと一週間で卒業式よ。その事で・・・。」

 二人は卒業式という言葉にハッとした。

 「卒業式・・・。ボクのオッパイ・・・!」
 「そうなのよ。そのオッパイだとJカップ? ううん、それ以上よ。どうやっても隠せないわ。」
 「そしたら・・・。ボクは卒業式に出られない・・・。けじめとしては出たかったけれど・・・。まさかいきなり女に成りましたっては出られないわ。」

 トモミは悲しそうに俯いていた。

 「その身体ではねえ・・・。だけどママ、菊野さんなら何とか方法を・・・。」
 「菊野さんでもねえ・・・。これだけのオッパイでは・・・。でも一応聞いてみましょうか。」
 「お母様、いいです。ボクとしては愛華さんと結婚出来ただけで幸せ。卒業式なんて贅沢ですから。」
 「だけど、もし出られるなら出たいでしょ?」
 「それは・・・。出られるに越した事はないですけれど。」
 「あまり期待しないでね。一応聞いてみますから。」

 両親は隣の部屋に戻り、電話をしている様だった。

 「いいのよ。ボク自身が分かっているの。このオッパイはどうしようもないもの。ボクは女子高生として愛華さんと一緒に入学出来るのよ。それで充分満足だから。」

 暫くして両親がニコニコしながら戻ってきた。

 「トモミちゃん、OKよ。」
 「OKって?」
 「さすが菊野さん。トモミちゃんが男の子としての卒業式に出られるわよ。」
 「そんな・・・、トモミのこのオッパイでどうやって?」
 「勿論そのままでは無理よね。卒業式の式その物の時間だけという事だけど。」
 「本当ですか? それでも充分。だけど、どうやって?」
 「トモミちゃんのオッパイはどうやっても大きなオッパイよ。だけど、事故で骨折した風に装うのよ。」

 愛華もトモミも意味が分からず、互いに顔を見合わせた。

 「腕を骨折した事にして、ギプスで包まれるの。それを胸の位置に包帯で固定するのよ。だけどそのギプスは偽物。中身はオッパイなの。勿論本当の腕はおなかに固定しておきますけれどね。それで上からブレザーを羽織れば・・・。どう?」

 トモミはパッと顔を輝かせた。
 「それなら・・・。有り難う、お母様、お父様。最初は男としての卒業式を迎えたいと思っていたわ。だけど今は女に成れた事が嬉しいから、女ででもいいのだけれど、それは不可能よね。ただ卒業式に出て、中学生としてのけじめをしたかったの。」
 「いいのね? それならすぐに作って貰うけれど、トモミちゃんのオッパイの正確な寸法を測って貰わないとならないのよ。菊野さんは私達の事を良くご存知ですから、二人がセックスしたままでも平気だけれど、愛華はとにかく、トモミちゃんは恥ずかしいでしょうね。一応時間的な余裕は明日迄よ。作るのに一週間は掛かるそうですから。明日の午後、お見えになるわ。それ迄に抜けていなくても、そのまま採寸して貰いますよ。」
 「ワッ、大変。もう一週間も抜けないのよ。明日迄に抜ける自信はないわ。トモミ、もうイヤと言う程セックスするわよ。そうすれば・・・。」
 「ボクはいいわよ。むしろ嬉しいわ。じゃあ・・・。」

 愛華はまだ両親が居る間に腰を振り始めるのだった。



 「ハフーーッ!」
 「美味しい!」

 上り詰めた愛華は相変わらず大量の精液をトモミに圧入した。数え切れないセックスの回数にも関わらず、愛華の精液量は落ちず、しかもいつでも激しい絶頂感を受けていた。

 「フーッ、相変わらず良かったわ。」
 「愛華さん、大丈夫? こんなに連続で。疲れない?」
 「少々ね。だけど、今日トモミちゃんのオッパイギプスを作る人が来るのよ。それ迄には何とか抜かないと。」
 「だけど愛華さん、まだ太くて堅いわ。ボクとしては気持ちいいけれど、これから先の事を考えると心配よ。」
 「心配? 何が?」
 「だって愛華さんはセックス大好きでしょう? ボクだって好きよ。だけどセックスする度にいつもこんな風に抜けなかったらどうするの? もう一週間も抜けないのよ。学校が始まった時、どうする?」
 「アアッ・・・、本当だわ。」

 二人が困りながらペニスを引き抜こうとしていた時、ドアが開いて両親が入ってきた。

 「愛華、やっぱりダメなの?」
 「パパ・・・、どうしよう。こんなに沢山セックスしたのに、全然抜けないのよ。」
 「やっぱり愛華ちゃんとトモミちゃんは私達とは少し違うのね。」
 「パパの時はさすがに疲れてオチンチンの力が無くなり、ママの力も減ってきたのよ。」
 「ボク達、一体どうすれば・・・。」

 困った様子の二人をニコニコしながら両親は微笑んでいた。

 「困った子供達ね。あなた達、セックスし続けていると時間感覚もなくなるのね。菊野さん!」
 「エエッ?」

 呼ばれて若い女性が入ってきたので、トモミ達は驚き慌て、シーツで身体を覆うのだった。

 「パパ、誰? 私達・・・。」

 トモミも恥ずかしさで愛華に抱きついて涙ぐんでいた。

 「初めまして、菊野弥生と申します。お話は既に伺っています。やはり採寸するにはトモミさんお一人の方が宜しいので・・・。」
 「だからパパ・・・。」

 しかし弥生はニコニコしながら話しを続けた。

 「愛華さんはインキュバスでらっしゃいますし、かなりお強いですわね。」
 「エッ? そんな事迄?」

 愛華は驚いて弥生を見つめていた。

 「お父様、お母様の時のお世話は私の母が致しておりましたので良く存じております。それとどなたもお気付きではない様ですが、ただ愛華さんが強いだけではないのですよ。」

 愛華も両親もちょっと驚いていた。

 「トモミさん、あなたがサキュッバスの血を少し引いていらっしゃるのです。」
 「エッ、サキュッバス?」
 「ボクに?」
 「そうなの・・・、だからトモミちゃんが素晴らしい名器である理由が分かりますわ。」
 「私も初めての例で、少し驚いています。愛華さんが強いのもあるのですが、愛華さんの人間の部分がトモミさんのサキュッバスの影響を受けるので、いつ迄も終えられないのですよ。勿論トモミさんはインキュバスの愛華さんを受け入れれば、いつ迄も催したままですわね。」
 「そしたら・・・、私達、いつ迄も終えられない・・・。」

 両親も慌てていた。

 「菊野さん、そしたら・・・。」
 「簡単ですわよ。人間として充分に満足したら、互いに淫魔として抜けば良いのです。トモミさんはサキュッバスですから、セックス以外にも愛華さんのオチンチンを受け入れたい筈ですわね。ですから精液を飲みたいと思い、愛華さんも飲ませたいと思えば。」
 「エッ、本当? ボク、愛華さんのを飲みたいわ。子宮には沢山入っているけれど、お食事としては全然飲んでいないんですもの。」
 「そう? じゃあ、飲ませて上げるわよ。」

 愛華はシーツを纏ったまま腰を引いた。ズルッと音がしてペニスが抜ける。

 「アッ、抜けるわ。」
 「アッ、勿体ない。」

 トモミは無意識だったが、膣からペニスが抜ける時、開ききっている膣口から流れ出る精液と愛液の混合物を手で押さえ込んだ。屈んで飲もうとしても、巨乳に邪魔をされて顔を近付ける事は出来ない。

 「ハーッ・・・、いい香り・・・。」

 母親が目をトローンとさせてフラフラとトモミに近寄っていった。

 「ママ?」

 母は吸い込まれる様にトモミに股間に吸い付き、溢れ出ている精液を吸い上げた。

 「仕方ないのよ。私には分からないけれど、こういう精液も凄く美味しいらしいの。自分では飲めないでしょう。それにトモミちゃんだって慣れてくれば愛華の精液を良く吸収する様になるから、こういう具合には流れ出ないのよ。」

 トモミは愛華の母に股間を吸い上げられる快感と、それを大勢に見られている恥ずかしさで真っ赤になっていた。

 「お・・・、お母様・・・。ボク・・・。」

 ようやく吸い終わった時、母はハッと気が付いて照れ臭そうに俯いていた。

 「アラッ・・・、ごめんなさい。菊野さんに来て頂いていたのに・・・。」
 「トモミさん、義理のお母さんに対する親孝行だと思って。それにトモミさんもお母さんのを吸って上げる事もあるでしょうから。それではトモミさん、採寸を始めましょうか?」

 トモミは自分の姿を晒す事を渋っていたが、それ以上にある感覚が心に突き刺さっていた。

 「菊野・・・さん?」
 「弥生でいいわ。私の母は心生学園の理事長です。私も理事の一人ですから、これからもあなた達とは長いお付き合いになりますわ。」
 「そんな偉い方に・・・。」
 「いいのよ。私もあなた達のお仲間なんですから。」
 「エッ、弥生さんもインキュバス?」

 弥生も両親も笑い出した。

 「私は普通の人間よ。ただ、あなた達と同じ様に素晴らしいセックスが大好きなの。」
 「そうなのよ、トモミちゃん。弥生さんも見掛けによらず凄いスケベなの。確かに本当の人間だけれど、凄い能力があるのよ。超能力ね。但し、スケベな事に関してだけれど。」
 「だから心配しないで。あなた達が使っていた道具や色々なスケベな服も全部菊野さんの所で作って貰っているのよ。それに私達が普通に・・・あまり普通ではないけれどね、まともな生活をして行くには絶対に菊野さんの助力が必要なの。だから信頼していいのよ。」

 トモミはまだ表情が晴れなかった。

 「それは分かります。ボクも弥生さんに測って貰いたいの。そうすれば卒業式に出られるのですから。だけど・・・。」
 「だけど? やっぱり恥ずかしい?」
 「ううん、それも少しあるけれど・・・。ボクの中に淫魔の血が混じっているって言いましたよね? それに愛華さんもインキュバスだし。インキュバスは嘘を付かないのでしょう?」
 「そうよ。それで?」
 「ボク、つらいの・・・。苦しい。」
 「つらい?」

 両親は少し心配そうにトモミを見つめた。そして愛華も顔をしかめていた。

 「パパ・・・、私トモミに精液飲ませるって言ったのよ。だから・・・。」
 「ボクも飲みたくて仕方がないの。お父様、お母様、菊野さんに来て貰っていて悪いのですが、少し待っていて欲しいんです・・・。」

 菊野は笑い出した。

 「そうですよね。そういう約束をしたからこそセックスを中止出来たのですものね。いいですよ。それ程長い時間ではないですし、ご両親との打ち合わせもありますから。但し、飲み終えてもセックスはしない事。あなた達のセックスはまだ始めたばかりでしょう。愛華さんもトモミさんのまだ自分の性器の自律コントロールが下手ですから、始めてしまえば・・・、そうですねえ、十回程度は達しないと抜けないでしょうね。ご両親は三、四回で済んだらしいですけれどね。」
 「まあ、弥生さんはそんな事も知っているのですか?」
 「母から聞いています。慣れてきても愛華さん達はかなりの回数を要しますね。それがちょっとね。」
 「それって・・・?」
 「まだ先の事ですから宜しいですわ。それよりも旦那さんがつらそうですよ。」

 愛華のペニスはあれ程のセックスの後でも激しい勃起をしていて、先走りが滴っていた。それを見るとトモミは自制心を失い、パクッとペニスを喰わえてしまった。

 「アッ、トモミ、まだ菊野さんが・・・、アハッ。」



 「そうですか・・・。菊野さんの見立てでは十回・・・。慣れてきたとしても五、六回ですね? 学校で始めてしまったら・・・。」
 「あなた、愛華ちゃん達が学校でもセックスしてしまうとでも?」
 「まさかトモミちゃん迄がサキュッバスの血を引いていたとは知らなかったわ。だからこそその血で愛華を召還出来たのね。そんな二人よ。催してしまったら、後先を考えないわ。」
 「家では十分に発散出来るでしょうが、トモミさんの出産間際にはかなり押さえ付けられますものね。その反動もあるし・・・。まあ、それでも良い様に準備はしておきますよ。さて、そろそろ始めますか。どうせやめさせないといつ迄も続いてしまいますからね。」



 最初の内こそ恥ずかしがっていたトモミだが、採寸されながら乳房の大きさ、形の良さを誉められている内に段々と大胆になり、愛華とのセックスの素晴らしさを話し始めた。愛華は照れていて顔を赤らめながらモジモジしているだけだった。

 「愛華さん、あなた達はあと二ヶ月後には毎日学校に通うのですよ。今は新婚ですから羽目を外していますが、オチンチンの大きさをちゃんと変えられないと、愛華さん以上に学校生活が難しくなりますよ。あなたはあくまでも女子生徒なのですから。」
 「そうですね。以前はオチンチンが大きく成るのがつらくて、いつでも自制していましたけれど、今はトモミに悦んで貰えるのが嬉しくて、小さくしようという努力はしませんでした。折角二人そろって高校に行くのに、私がダメではね。」
 「それだけトモミさんが名器という事ですから。学校の事務処理、手続きは母がしますから安心して下さいね。」

 愛華は少し離れた場所で心を落ち着かせていた。そして弥生に言われた様にペニスを小さくしようとしていた。

 「ハーッ、大丈夫だわ。ちゃんと出来る。だけどさっき迄はトモミの中では全然ダメだったのよ。」
 「だからトモミちゃんの膣はサキュッバスその物ですから。愛華さんだから平気なのよ。もしトモミさんが最初から普通の女の子で、愛華さんでない男の子とセックスをしていたら、これは大変よ。命をすり減らす事になるわ。もっとも、トモミちゃんの満足出来る程の逸物はそう簡単にはないわ。それに互いに離れていて、十分に高まってから始めるセックスの方が、中身の濃い、素晴らしい快感になると思うのよ。普通には普通でいて・・・、まあ普通ではないのですが、淫らになる時はより淫らになるのがいいセックスの条件よ。」
 「はい。」

 愛華は納得して頷いた。

 「はい、トモミさん、採寸は終わり。出来上がるのは卒業式の前日ね。当日の朝、着付けをしましょうね。ですから、当日の朝には抜けていないとダメよ。」
 「分かりました。」

 二人とも返事は良かったが、正直なところ自信はなかった。



 弥生の帰った後、二人は待ちかねた様にセックスを始めるのだった。両親も呆れていたが、新婚でもあり、若い二人の溢れ出る情熱も分かるので、休みの間は楽しませたままでおく事にした。しかし若い二人に当てられた影響で、両親ともに若い頃並みの営みを求めあっていた。四人の内の二人がインキュバス、母は長い間注入され続けているインキュバスの精液の影響で、かなり淫魔の成分を持つ。そして薄いとはいえサキュッバスの血を引き、一気に大量のインキュバスの精液を受けているトモミ、その四人が一つ屋根の下で性交を続けているのだから、家の中全体が淫魔の雰囲気に包まれ、全員が発情したままの淫らな状態になっていた。

 「フーッ、ママ。さすがに疲れたわよ。」
 「本当。こんなに続け様なのは若かった頃以来ね。すっかり愛華ちゃん達に当てられ、のぼせてしまったわ。ほら、パパ。私の子宮でも吸収しきれない程の量よ。」
 「ママには悪いけれど、食事をしたいわ。」
 「いいわよ。こんなに出してはね。はい、抜いて下さいな。」

 父親は腰を上げたが、すぐやめてしまった。

 「あなた、どうしたの?」
 「ねえ、ママ。久しぶりだから、このままでいいよね。どうせ愛華達だって繋がったままで食事しているのよ。愛華達がしていない時なら恥ずかしい気もするけれど、どうせだから愛華達とこのままでお食事していい?」
 「まあっ! いくら何でも親としてはそういう事は出来ないわ。はい、あなた、抜きますよ。」

 母は少し怒った様な顔で自分から起き上がった。しかし父のペニスががっちりと填まり込んでいた。

 「ダメよ、ママ。私がその気にならないと抜けないのは分かっているわね。さあ、行くわよ。」

 父は母の腰を抱え、立ち上がった。

 「ダメよ! そんなはしたない事。」

 しかし体格の差で母は軽々と持ち上げられ、駅弁スタイルで填められたまま愛華達の部屋へ運ばれてしまう。最初はイヤがっていた母だったが、愛華達の部屋の香りで強い発情を呼び起こされてしまうのだった。

 「愛華。」
 「アッ、パパ・・・。エッ、二人とも?」
 「アハッ、お母様、お父様、セックスしたまま?」
 「いいじゃない。あなた達だってそうでしょう。私達だってまだ若いのよ。それにインキュバスは歳よりもずっと若くいられるのだから。愛華、パパはこのままでお食事するわ。愛華もどう?」
 「ワーッ、嬉しい。まさかセックスしたままでの家庭団欒なんて久しぶり。」

 トモミはさすがに目眩に似た感覚を受けた。

 「久しぶり? 愛華さん、お父様とお母様のセックスの最中に団欒?」
 「そうよ。以前は私の精液はそんなに溜まらなかったけれど、それでも出さなくてはならない時にパパ達がセックスしていたら、そこに割り込んでママのお尻に出していたのよ。その時にお食事をする事もあったわ。お食事といってもママは味が分からないから私が作るのだけれど。私はママのオッパイを飲みながらお食事したり。」
 「エエッ!? 愛華さん、それって幾つの頃? お母様のオッパイを飲んでたの?」
 「ついこの前よ。ママはずっとインキュバスの精液を受け続けていたのよ。いつでもお乳は出せるのよ。」
 「そうなのよ。菊野さんも言っていたけれど、私達の性器はある程度慣れれば自分でコントロール出来るの。パパも随分飲んでくれたけれど、セックスしたままではなかなか難しいのよ。だけどね、ウフッп@愛華ちゃんがおなかの中で大きく成り出してから暫くはビックリする程出たのよ。そして自分ではコントロール出来なかったから、かなりの量が出て、吸い出すのに大変だったわ。」
 「それを菊野さんに頼んでチーズやバターにして貰ったのよ。トモミちゃんだってその可能性・・・、ううん、ママよりもずっといいオッパイだから、沢山のチーズが作れそうね。パパもオッパイは出たけれど、ママ程は多くないから、愛華とママに飲んで貰うだけで充分だったわ。」

 トモミはまた驚いた顔をした。

 「お父様もお乳が出るのですか? 愛華さんも飲んだの?」
 「そうよ。トモミちゃんのオッパイは最近出来た物よ。だけど私達はオチンチン以外は女性よ。トモミちゃんが騙される位見事なオッパイでしょ?」
 「エヘッ、そうでした。ボクがお嫁さんに成る最初の原因が愛華さんのオッパイでしたから。」
 「本物ですもの。出産はしないけれど、私も愛華の親に成るという意識が強くなってからはオッパイがその働きを始めるのよ。」
 「だから私は大きく成る迄はずっと飲んでいたの。」
 「栄養は豊富よ。だけどどうしてもインキュバス成分が含まれるらしいわ。だから菊野さんの所で販売して貰うの。まあ、私の精液の方がホルモンが多いから高く売れるのですけれどね。だけど一味も二味も違うチーズだから、結構評判はいいらしいわ。」

 トモミは素直に感心していた。それが両親の収入源であるらしい事も理解出来ていた。

 「あのう・・・。」
 「なあに、トモミちゃん。」
 「お父様、お母様のお仕事って・・・、そういう事で?」
 「ウフフ・・・。それは副業よ。もっとも、副業だけで生活出来る程のお金にはなりますけれどね。本業は菊野さん達のお仕事のお手伝いなの。菊野さんのお仕事の手伝いをしながら菊野さん達に色々お世話になっているのよ。」
 「ああ、そうだったんですか・・・。教育関係だったんですね?」
 「教育・・・。まあ、教えて育てる事だから・・・。心生学園には色々な施設が在りますよ。時期に応じて管理の仕事をしたり、教材を準備したりするのよ。」

 トモミはホッとしていた。いくら理事や理事長とはいえ、かなりの世話を頼める理由があったという事を理解したからだった。勿論その理解は誤解であった。



 両親はセックスしたままの団欒が意外に早くやってきた事を素直に喜んでいた。良子の場合、女に成ってしまったという悔いや恨みが割りと残っていて、自分達のセックスを見られる事も、麗華の両親のセックスを見る事も嫌っていたのだ。しかしインキュバスの精液の影響を受け続けている間に家族愛が目覚めたので、それからは割りと平気になっていたし、実際に団欒は楽しいものであった。それがトモミの場合、まだ子供が産まれる前から望んでいた団欒が訪れたのだった。さすがに愛華達のセックス程には続けていられないが、それでも久しぶりに精神的な昂揚の高いセックスが出来るのだった。



 そして卒業式の前日、卒業式予行の日である。

 「愛華。」
 「アッ、パパ、お早よう。」
 「お早よう、だけどお早ようじゃないでしょ? 今日は登校日よ。」
 「お父様、お早ようございます。」
 「お早よう。ほら、愛華、そろそろ支度しないと。今朝迄は黙っていたけれど、あなた達、この前菊野さんがいらっしゃった日から一週間の間繋がったままだったのよ。まさかここ迄スケベとは思わなかったけれど、愛華だけは今日は出掛けるのよ。」
 「アッ、そうだったわ。トモミ、抜くわよ。」

 トモミは不満そうな顔をしていたが仕方なく腰を引いた。

 「フーッ、愛華さんのオチンチンが無いと虚しいわ。クーッ、抜き難い・・・。」

 それでもある程度は性器のコントロールが出来る様になっていて、二人とも精神的、肉体的な欲求不満を起こしながらも離れるのだった。

 「愛華さん、ボク達結婚してから初めて別れるのね。今でも凄くつらい。早く帰ってきてね。」
 「私もよ。オチンチンを小さくしているのがつらい。こんなに集中していないといけないなんて・・・。」

 愛華はサポーターのパンティーを穿いた。普段は穿く事が少なかった物だが、さすがに勃起してしまう恐れがあるのだった。

 「行ってらっしゃい。」

 トモミは本当に新婚の妻であった。たとえ半日でも愛華と離れているのが凄くつらいのだった。走って出て行く愛華を見つめているトモミの目には涙が浮かんでいた。

 「トモミちゃん、飲みたかったら私のオチンチンいいわよ。愛華の代わりになるとは思えないけれど、少しは紛れますからね。」

 父親の言葉はトモミに優しく響いた。

 「愛華ちゃんも今日はつらいわよ。結婚してから、トモミちゃんから離れたのは菊野さんの採寸の時だけよ。二週間、殆どセックスしていたのですから。いきなりの半日、オチンチンが勃ってしまわなければいいけれど・・・。」
 「そうね。菊野さんに話してあるから、いざとなれば保健室に行けば・・・。」
 「ダメだわよ。今の愛華さんでは催してしまったら絶対に無理。パパ、いいかしら? 私も着いていく。もし勃ってしまっても、私が飲んで上げれば少しは落ち着くでしょう。パパはトモミちゃんを落ち着かせる必要があるかも知れないし・・・。」
 「そうね。じゃあママ、お願いね。」

 母は急いで支度に戻り、学校へ出掛ける準備を始めた。



 「皆さん、明日で本当のお別れですね。大部分の方が高等部へ行かれます。ですから同じ組になる事もあるでしょう。でも、先生とはお別れです。色々ありましたが、中学の思い出を大切にね。さて、これから講堂で卒業式の予行です。最後迄しっかりと頑張って下さい。ええと、河合君ですが、連絡がありまして、事故で骨折してしまったとの事です。」

 エエーッという声が響く。

 「今日は休みますが、明日は何とか式だけには出るそうです。皆さんもくれぐれも気を付けて下さい。」

 担任の先導でクラス全員が講堂に向かう。そして渡り廊下の途中で愛華は校庭に母が来ているのに気が付いた。

 (アッ、ママ? どうしたの? トモミに何か?)

 不安そうな愛華に母はそっと股間を指し示した。そしてペニスが勃起し、それを母が喰わえる仕草を見せた。

 (分かったわ。もし私のオチンチンが勃ってしまったら、飲んでくれるという事ね。)

 愛華は頷いて、片手でお礼の仕草をした。そして講堂へ向かうのだった。



 予行練習は何度も繰り返されていたが、やはり不安通りに愛華は催してきてしまった。勃ち上がるペニスを押さえ付けていないとスカート越しに目立ってしまう。それを必死に押さえているのだが、呼吸も荒く、顔も赤くなってきた。それは他人には風邪か何かで苦しそうに見えるのだった。

 「咲庭さん、大丈夫?」
 「エッ?」
 「つらそうよ。」

 隣の女生徒と話しをしていたので、担任が注意をしようと寄って来たが、愛華が冷や汗を流している事に気付いた。

 「咲庭さん。具合悪いの?」
 「アッ、先生・・・。ちょっと・・・。」
 「少し休んでらっしゃい。保健室で薬を貰えば・・・。」

 愛華には幸いであった。

 「すみません。薬を飲めば・・・。ちょっと外します。」
 「無理しないでね。明日が本番なのですから。」

 愛華はペニスを押し付けながら椅子を立った。屈み気味で歩いていく姿は誰の目にも具合が悪そうに見えた。



 「愛華、こっちよ。」

 体育館の外で母が待っていた。愛華は辺りの確認をしながら母の方へ走っていった。

 「ママ、有り難う。助かるわ。」
 「こっち。保健室よ。佐渡先生には話しをしておいたから、誰も来ない様になってるの。」

 愛華達はそそくさと保健室に入り、鍵を掛けた。愛華のスカートはハッキリと持ち上がっていた。

 「もう、ショーツには納まらないのよ。」

 スカートをたくし上げた愛華の股間からはトモミを良がり続けさせた大きな肉棒が勃ち上がっていた。

 「あらあら。これでは・・・。飲んで上げるわね。」

 母親は愛華の股間にしゃがみ込み、とても頬張れない程の亀頭の先端に唇を当てた。

 (まあ、とてもいい香り。トモミちゃんとのセックスで、随分いいオチンチンに成長しているわ。)
 「ハーッ、ママ、出るわ。」
 「ホゴッ!!」

 大量の精液の迸りは母の口の容積を大きく超え、辺りの床に巻き散らかされてしまった。

 「フーッ、美味しいけれど、とても飲み切れる量ではないわ。こんなにこぼしてしまって・・・。やっぱり愛華の精液はお口では受けきれないわ。」
 「ママ・・・、まだダメよ。もっと出したい。」
 「仕方のないスケベね。こんなにこぼすと後始末が大変ね。お尻に入れればいいわね。」
 「ごめんなさい、ママ。お願い。」

 母親は紐パンを解き、尻を愛華に向けた。愛華はまだまだ怒張しているペニスを母の肛門に宛てがう。トモミよりはアナルセックスに慣れている母だが、愛華の亀頭のえらにはさすがに痛みを伴うのだった。

 「クーッ、太い・・・。愛華ちゃん、ママにも大き過ぎる。ゆっくりね。」

 愛華は言われた通りに長いピストンで母の肛門を擦る。

 (ん? トモミよりもいいお尻なのに、トモミ程に嬉しくない。気持ちいいのだけれど、何だか不満・・・。)
 「ハフッ、いい具合・・・。だけど愛華ちゃん、私はママなのよ。お嫁さんではないわ。だから生理的な快感だけよ。」
 「エッ?」
 「分かるわよ。あなたのママだもの。我慢しないで、早く出して頂戴。」

 愛華のピストンは勢い良くなり、最後の一突きと同時に再び大量の精液を母の大腸内に圧入する。

 「グッ・・・、痛い程の勢い。」
 「フーッ、だいぶ落ち着いたわ。でも、まだだわ。」
 「まだ後二、三時間でしょ? その間でも我慢出来る様に沢山搾っておかないとね。」

 母は愛華に抱きかかえられる様にして座り込んでいた。愛華の長いペニスは母の長い直腸を貫き、大腸の中に迄填まり込んでいた。

 「本当に大きなオチンチンね。パパの大きさには驚いていた私だけれど、愛華ちゃんの方がずっと大きいわ。だけど自由に大きさを変えられないと大変ね。」
 「ええ、以前は普通に出来たのよ。それがちょっとトモミの事を思い出すと、もうこのオチンチンはいう事を聞かないのよ。ねえ、ママの時はどうだったの?」
 「ウフッ、パパも同じだったわ。私はトモミちゃんと違って、もう少し抵抗していたの。おなかに愛華ちゃんが出来たって分かっても、まだつらかったわ。あなたが動き出した事で母親としての喜びが湧いてきて、それでやっと女に成れた喜びを素直に感じられたの。その間は殆どパパと繋がったままだったわ。私を逃がさない為もあったのでしょうけれど、最初の内はやはり二、三日は抜けなかったわ。でも一週間でパパはコントロール出来る様になったから、私が動けない程に達していた時は抜いていたわね。私はハッキリ覚えていないの。だって三ヶ月位迄は意識のある時はずっとオチンチンを挿れられたままという感じだったわ。」
 「私もパパに良く聞いておけば良かった。明日の卒業式が済めば一ヶ月は休みだけれど、その間に練習しておかないと。」
 「そうよ。特にインキュバスは妻が居ないとかなり催し易くなるわ。あなた達の場合に同級生にして貰うのもその為なのよ。常に一緒に居れば生理的な欲情は減りますから。その方がいざ本当にセックスしようとすればいいセックスが出来ますからね。アラッ? 愛華ちゃん、またオチンチンのえらが拡がったわ。」
 「全くダメね。ママ、出したい。」

 母親は前屈みになり、アナルセックスの体勢を取る。愛華は腰を前後してピストンを始めた。そしてまだまだ大量の精液を母の体内に送り込むのだった。

 「アフッ。私の子ながら、凄く美味しい精液ね。ハーッ、おなかの中に染み渡るわ。」

 それでも愛華はトモミとのセックスではないので、かなりの落ち着きを取り戻してきた。自分でペニスに気を集中すると、かなり細く出来る様になってきた。

 「そうよ、愛華ちゃん。だんだん要領が分かってきたみたいだわね。」
 「何となくね。以前はこんなに難しくなかったのにね。ママ、あと二、三回出させて。そうすれば保ちそうだから。」
 「いいわよ。ママとしては嬉しいわ。」

 愛華は更に射精を続け、肉体的には落ち着きを取り戻せた。

 「フーッ、やっと小さく出来る。本当に以前は簡単だったのに・・・。ママ、多分大丈夫だとは思うけれど・・・。」
 「心配しないでいいわ。ママ、ここで待っていますから。早くお戻りなさいね。」

 愛華は支度を整え、保健室を出ようとした時、ちょうど学校医の佐渡が入ってきた。ハッとした愛華だったが、母が親しそうに話し掛けた。

 「愛華、安心していいのよ。佐渡先生も私達の事は良くご存知なのだから。私もお世話になっているのよ。それより早く戻らないと、担任の先生が心配するわ。」
 「咲庭さん、これからは高校の保健室でお世話出来そうね。私はお母さんと色々と打ち合わせがありますから、愛華さんは早く講堂へね。」

 愛華はピョコッとお辞儀をして保健室を出て行った。

 「お久しぶりですね。もう良子さんの娘さん・・・、息子さんかしらね、結婚する歳に成ったのですね。早いですね。」
 「色々とお世話になりました。今度は娘夫婦のお願いをしないと。本当でしたら正式にお願いに伺うところでしたが、私どもも気が付かない内に事が進んでいまして・・・。」
 「そうだそうですね。私も菊野さんから伺って、ビックリしましたわ。それに今年中にお孫さんが出来るそうで。」
 「そうなんです。奥手だとは思っていた愛華が、いきなり父親に成るのですから。それに凄く可愛いお嫁さんで、愛華も夢中ですわ。ですから色々な手続きが皆遅れ気味ですの。」
 「そうでしょうね。私の方は母子手帳の公布の手続きをしますが、良子さんの時と同じで宜しいですね?」
 「お願いします。やはり法的には愛華がトモミさんの胤を宿した事にしないとなりませんわね。ただ・・・。」
 「そうなのです。お二人とも十八ではありませんから、正式な結婚は出来ませんわ。まあ父親欄は河合君ですが、河合君が婿入りして咲庭姓に成るのは高校三年生に成ってからですわね。」
 「仕方ありません。ですが、宜しくお願いします。」
 「でもまだ良かったですわ。もしあと半年早かったら、河合君は中学を卒業出来ませんでしたもの。」
 「ですが、愛華の戸籍に十五歳で子供を持つ様に記さねばならないですわ。これも菊野さんに処理して頂くからいいものの、私達ではどうしようもないですものね。」
 「お互い様ですわよ。私達だって咲庭さんには色々とお仕事をして頂き、随分と助かっていますのよ。愛華さんもそのお手伝いをして頂けそうですし。菊野さんの話しでは、愛華さんは素晴らしい能力者らしいですわね。なおの事、これからもお手伝い頂かないと。」



 「咲庭さん、大丈夫?」
 「ええ、だいぶ落ち着きました。」
 「無理しないでね。明日が本番なのだから、具合が悪ければ早く帰った方がいいわよ。」
 「もしそうなれば・・・。」

 担任は心配しながらも、愛華の状態が良かったのでホッとしていた様子だった。そして予行演習は順調に進み、愛華も催さずに済んだ。教室に戻り、クラスメイト達は互いに名残を惜しむ様に色々な話しをしている。しかし愛華はそうもしていられなかった。

 「咲庭さん、帰るの?」
 「ええ・・・、それに母が迎えに来ているから・・・。」
 「そうね。気を付けてね。咲庭さんは具合が悪いだけだからいいけれど、本当に気を付けるのよ。」
 「エッ、どういう事?」
 「私も詳しくは知らないけれど、この学校って見掛けよりもレベルが低いでしょう。新学期の始まる時って、結構落ちこぼれが出るのよ。このクラスだって入学式から数えてみれば四人も減ったのよ。他のクラスだってね。夏休み後が多かったでしょう。それに先輩の話だと、小学部から中等部へ、中等部から高等部へ、高等部から大学へ進学する時がかなり退学者が多いのよ。折角エスカレーターなのにね。大人しくて美人、頭の良い人が多いのに。男の場合は可愛い子が多いみたいだわね。そう言えば河合君だってそういう部類だし、やっぱり交通事故の影響で進学出来ないかもね。」
 「それはないわよ。」
 「エッ?」
 「アッ、そういう気がするだけ。ママが待ってるから・・・。」

 愛華が走って教室を出ていくのを同級生の女子達は話しを続けていた。

 「何だか咲庭さん、少し変わったわね。」
 「そう?」
 「元々が大きいから大人びていたけれど、何だかもっと大人っぽく成っている感じ。」
 「見掛けはね。ママが迎えに来る子よ。見掛けだけよ。」
 「咲庭さんのママって、凄い美人よ。そっくりだわ。咲庭さんみたいに背が高くて、だけど凄く若いの。まるでお姉さんみたいよね。」
 「エッ、何言ってるのよ。お母さんは若いけれど背は低いわよ。そりゃ、とんでもない巨乳だけれど。」
 「ハアッ? バストは大きいけれど、そんな程じゃ・・・。」
 「あれ? じゃあ違うのかしら?」



 「ママ、今日は有り難う。だけど参ったわ。自分で押さえられない欲情ってつらいのね。」
 「そうよ。愛華もパパもインキュバス。淫魔ですから欲情を押さえるなんて事は出来ないもの。」
 「ママ、ひどい言い様。だけど本当に自分がインキュバスだと思い知らされたわ。フーッ、早くトモミと・・・。」
 「それは分かるけれど、ちゃんと明日の朝は離れないとダメよ。折角の苦労が報われませんからね。」
 「分かってるわ。中身の濃いセックスで昇華するわ。」

 愛華達は急ぎ足で自宅へ戻るのだった。



 「だだ今。」
 「アッ、愛華さん・・・。」

 トモミが愛華に抱きついてきた。涙を流し、震えながらしっかりと抱きしめる。

 「やっぱり私じゃダメよ。トモミちゃんには愛華でないとね。」
 「パパ、有り難う。トモミ、パパのオチンチンでもいいでしょ?」
 「ええ、お父様は良くしてくれたわ。だけど、愛華さんが居ないと、寂しくて、つらいの。」

 麗華は肩をすくめていた。

 「パパ、トモミちゃんには?」
 「気を紛らわせる為もあったけれど、さんざん搾り出されたわよ。ママの方は?」
 「私は嬉しかったわ。とても口で飲み切れる量でないので、沢山お尻に入れて貰ったわ。」
 「私もそうよ。お尻に挿れて上げる方が、心に落ち着きが出るみたいだから。」

 愛華は照れ臭そうにしていた。

 「今晩のお食事はパパと私だけでいいみたい。ママもトモミも充分にお食事は済んでいるわね。」
 「ママ、お願い。私の食事は後でもいいわ。今は・・・。」
 「はいはい、早目に始めれば、明朝離れる迄の時間が長くなるわね。後でお食事は用意して上げますよ。」
 「有り難う。」

 愛華とトモミは抱き合ったまま、自分達の寝室へ走り込んだ。愛華は脱ぐのももどかしそうに、衣服を脱ぎ散らかしたままトモミの上に覆い被さった。そして前戯の必要など無かった。いきなりの挿入に二人は激しく燃え上がっていった。

 「パパ、懐かしいし、とても羨ましいわね。」
 「本当ね。ママ、私も食事は後でいいわ。トモミちゃんに飲ませていたけれど、やっぱり良子がいい。」

 麗華は良子の肩を抱き、寝室へと誘うのだった。



 結局父も愛華も食事はしなかった。愛華達のセックス程激しくはなかったが、両親もずっと続けたまま眠ってしまったのだった。



 「咲庭さん! 咲庭さん!!」

 弥生がドアを叩いて呼び掛けていた。

 「エッ? 菊野さん?」
 「咲庭さん、どうしたのですか?」
 「アッ、パパ、大変。もう朝よ。」

 両親は慌ててローブを羽織ってドアを開けた。

 「お早ようございます。やっぱりね。愛華さん達の影響はかなり強そうでしたから、少し早目にお伺いしましたのよ。」
 「菊野さんは全てお見通しなのですね。二人も起こさないと・・・。」

 母は慌てて愛華達の部屋に行った。部屋は愛華の衣服が散らばっており、思った通り、二人はすっ裸でセックスしたまま抱き合って眠っていたのだ。

 「愛華、トモミちゃん! 早く起きなさい。」

 愛華は寝ぼけ眼で目を擦った。

 「お母様、お早ようございます。」
 「トモミちゃん、今日はあなた達の卒業式よ。トモミちゃんの支度には時間が掛かるの。早く抜きなさい。」
 「アッ、卒業式! 仕方ないわ。トモミ、抜くわよ。」
 「グッ、愛華さん、太いわ。」

 眠っていた為に愛華のペニスはすっかり回復しており、しかも朝勃ち状態であるので、トモミの膣に完全に噛み合っていた。

 「ダメッ、抜けないわ。ママ、一回出してからね。」

 そのままピストンを始めてしまうのだった。母としてもどうしようもなく、二人の喘ぎを見つめているだけだった。後から入ってきた弥生も苦笑していたが、愛華達が絶頂に達し、ペニスを強く押し込み、トモミがのざえ、ガックリとしたところを、愛華の腰をグッと引っ張って引き離した。

 「アーン、もう一度・・・。」

 トモミの悲しそうな声もペニスの引き抜かれる卑猥な音にかき消された。

 「もうダメですよ。時間がありません。トモミさんのお支度には時間が掛かるのですから。愛華さんにはサポーターを用意してきました。少しきついですけれど、今日だけの我慢ですからね。」

 トモミは渋々ベッドを下りた。そして弥生は大きな袋から色々な物を取り出した。

 「まず胸ね。はい、このブラをして。」
 「ブラジャーですか? だってボクは男として・・・。」
 「良くご覧なさい。ブラですが、包帯を巻いた様に見える物よ。」

 確かに内側は巨乳用のブラだが、外側は包帯が縫いつけられている。トモミは不審そうな顔をしながらもそのブラを被せるのだった。

 「今日はちょっと不自由よ。左手をおなかに当てて。そのまま止めますからね。」

 言われた通り、左手を腹部に当てると、弥生は幅の広い包帯を粗く身体に巻き付ける。そして腕用のギプスの形の物を取り出した。それは二の腕の部分も付いている。そしてギプス本体は乳房を入れる様に大きく穴が開いていて、トモミの本来の腕に被せて胸に宛てがう。まるで左腕が二本在る様に不自然だが、乳房の存在は目立たなくなる。

 「いい? 左手は動かしてはダメよ。それから骨折してギプスをしているのだから、被る下着は着られないの。左手は羽織り、右手だけ通すのよ。トモミちゃんは骨折して入院している事にしてあるわ。卒業式の間だけの外出という事ですから、ブレザーの下は病院衣ですからね。それと本当ならギプスを吊る包帯には力が掛かるのですが、トモミちゃんの場合はそうならないのよ。まあバレないでしょうけれどね。」

 それから弥生はグロテスクな張り型を取り出した。以前の偽ペニスなのだが、張り型部分はずっと太くて長い。

 「エッ? それも?」
 「そうよ。トモミちゃんのここは空っぽだとつらいでしょ? 愛華さんのオチンチンではないから不満足でしょうが、それでも少しは落ち着くわ。それにもしオシッコする必要がある場合でも、男だという事を示せるしね。これを着けるのも今日が本当に最後なのよ。」
 「そうですよね。今日はボクの中学生としての卒業式と言うだけでなく、男としての卒業式なのよね。」
 「それとトモミちゃん、言葉がすっかり女の子に成っているわ。無理に直そうとしないでもいいから、余り喋らない方がいいわよ。」

 トモミは足を開いて弥生の張り型挿入を我慢していた。

 「クーッ、愛華さんと違うから・・・。」
 「大きさは同じですけれどね。バイブ機能は無いわよ。催してもペニス部分の変化はしませんからね。だけど愛液はある程度吸収出来ますが、余り多くなってしまった時はペニスから排出するのよ。」

 股間にペニスがぶら下がる感覚は既に激しい嫌悪感、汚辱感としてしか感じない。あくまでも変装用なので、固定ベルトも肌色で目立たない。そして前開きのブリーフもとても恥ずかしい物と感じるのだった。

 「そしたらズボンを穿いて。」

 トモミには感無量であった。もう今日で男用のズボンとは永遠の別れになるのだ。そしてブレザーも右腕だけを通して羽織ると、一応男の子らしい姿に見えた。

 「菊野さん、ボク、とても変な気持ちよ。男だったのだから、男に変装するのは普通に出来そうに思っていたの。だけど凄く恥ずかしいわ。女なのに無理に男装しているみたいで・・・。確かにそうなのね。」
 「トモミちゃんは確かに素晴らしい女の子よ。ううん、もう少しでお母さんに成るのよ。トモミちゃんが言った様に、今日で男としても智美(ともよし)さんとはお別れよ。本当はオチンチンが無くなった時にお別れしていたのだけれど。今日は法律的にも形式的にもなのよ。つらいかも、悲しいかも知れないわ。だけど新たな人生の出発の日でもあるのよ。こんな事を言うとトモミちゃんの精神的なストレスが大きくなるかも知れないけれど、今日は目一杯緊張しておいた方がいいわ。緊張感が高ければそれだけ性的発情を押さえられますからね。」

 トモミは涙が溢れそうになるのを最後の男としての気持ちでグッと堪えるのだった。

 「トモミ?」
 「アッ、愛華さん。」

 トモミは愛華に男装の姿を見せるのは何となく照れ臭かった。

 「アハッ、可愛い。私はトモミが女だという事を知っているから違和感は少ないけれど、菊野さん、どうかしら?」
 「そうですね。体型の補正はしたけれど、仕草が女の子ですものね。だけどあそこに張り型を挿れていますから、早い動きは出来ないでしょう。怪我の影響に見えますわよ。」
 「ヘーッ、それなら・・・。トモミ、教室に行ったら、誰かあなたの席に近い男の子と一緒にトイレに行きなさい。そうすれば完全よ。」
 「エッ、男子トイレに? 恥ずかしいわ。」
 「ダメよ。ちょっと試してご覧なさい。」
 「試す?」
 「ほら、ちゃんと立って。右手でオチンチンを出してご覧。」

 トモミは真っ赤になってしまった。偽ペニスでもズボンから出す事はとても恥ずかしい事なのだ。男としての心ではなく、完全に女の精神に成っていた。

 「出来ないなら無理よ。どんなに男装しても、自分が男だという装いが出来なければ、それでなくても可愛いトモミは男には見えない。」
 「分かったわ。それじゃ・・・。」

 トモミは恥ずかしそうにズボンのチャックを下ろした。暫くぶりの作業がとてもつらく恥ずかしかった。ペニスには感覚が無いので、摘んでも感触が分からず、何となくぎこちない。それでも引っぱり出したペニスはトモミにはとても卑猥でグロテスクであった。

 「仕方ないわね。どうしてもバレそうになったらトイレに行くのよ。」
 「ええ、分かりました。」

 トモミはいかにもイヤそうに偽ペニスを摘んでズボンの中に戻した。

 「どうかしら?」

 両親が心配そうに入ってきた。

 「お父様、お母様、ボクのわがままですみませんでした。」
 「パパ、ママ、お願いしますね。私もトモミも我慢出来なくなったら、助けてね。」
 「分かっていますよ。トモミちゃんは凄く可愛いわね。でも、オッパイには見えないわ。菊野さん、良く出来ていますね。」
 「私としても久しぶりですのよ。オッパイやオチンチンを良く目立つ様にする事ばかりですから、目立たせないのは以外と難しかったですわ。」
 「でも弥生さん、このサポーターはいいわよ。しっかり押さえ付けているから、これからも使いそうね。」
 「ボクの方は変な感じよ。暫くぶりにブラジャーをしたのだけれど、押さえ付けるのって気持ちいいわ。」
 「うーん、トモミちゃんのオッパイはブラをしないでも良い形なのよ。ただ、良子さんの場合もそうですが、それだけの巨乳は肩に負担が掛かるの。ですからあなたのブラは別途作らないとね。まだオッパイの大きさが定まっていませんから、まだ完全な物は作れませんね。」
 「エッ、定まっていないって?」
 「あら、トモミさんのオッパイはまだまだ育つのですよ。それに妊娠していますから、お乳が出る様に成ると、更に大きく成りますわ。」
 「エエーッ! まだ大きく成るのですか?」
 「そうですよ。知らなかったの? トモミさんは僅かですけれどサキュッバスの血が混じっているのですよ。もし女として産まれていたら、きっとそのままでも巨乳だった筈。そして愛華さんはインキュバスとしての能力が極端に高いし、濃い女性ホルモンの精液をもの凄く大量に入れて貰ったでしょう。これからもまだ吸収するのよ。ある程度ホルモンバランスが取れる迄は成長を続けるわ。」
 「ワーッ、もっと大きく成ったら、ボクはオッパイのお化けよ。」
 「そしてミルクも沢山出る様に成るわ。」
 「トモミ?」

 愛華は困った様な表情のトモミの顔を覗き込んだ。

 「困るわ。ううん、大きく成るのが困るのじゃないの。ボクの身体にアンバランスな程大きなオッパイは不便だと思うの。お母様ですら凄く大きいのに、ボクももうその程度なのよ。ボクの方が背が低いから、既に大きさで言うとボクの方が・・・。だけど嬉しいから困るのよ。ボクはオッパイが自慢なの。見せびらかしたい程に嬉しいのよ。だから困るの。」

 愛華はホッとしていた。

 「私もそうなのよ。トモミのオッパイが大きければ大きい程、『大きなオッパイのトモミは私の物』って自慢したくなるのよ。昨日だって、クラスメイトにトモミを自慢したくてウズウズしていたわ。それも欲求不満の原因だったの。」

 愛華はギプス越しにトモミの乳房をつついた。

 「さあ、そろそろ出掛けないと。」

 弥生が皆を急かせた。

 「いいですか? 愛華さんは体調不調という事で、トモミさんは勿論骨折という事で連絡してあります。ですからもし途中で具合が悪くなる場合を考慮して席は後ろの出口に近い場所にして貰ってあります。佐渡先生が近くに居ますし、ご両親も近くにして頂いています。私は非常勤理事ですが、歳は若い方なので後ろの方になりますから、あなた達の側です。ですから何かあったらすぐに合図して下さい。私が場を取り繕いますから。」
 「すみません。色々と有り難うございます。」
 「愛華さん、トモミさんは保健室で控えていて下さい。やはり教室でのクラスメイトとの接触時間は短い方が良いでしょう。卒業式の後の歓談は式の間の状態で判断して下さいね。」
 「分かりました。宜しくお願いします。」

 両親と愛華達は深く感謝をして出掛けるのだった。



 「愛華さん、トモミさん、そろそろ教室へ。」
 「アッ、はい。」

 二人は緊張して佐渡の後に続いた。トモミは男装がバレないか不安だったが、男としての最後の儀式に向かう。胸を張り、ジッと歯を食いしばる。

 「先生、咲庭さんと河合君。」
 「佐渡先生、ご苦労様です。まあ・・・。」

 担任はトモミの姿に少し驚いていた。左手のギプスが痛々しく見えるのだった。

 「河合君、大変だったわね。大丈夫?」
 「ええ、まあ・・・。ご心配掛けて申し訳ありません。」
 「それと咲庭さんは?」
 「ええ・・・。」

 トモミ達が教室に入ると、さすがに少しざわめいた。やはりギプスに注意が集中するのか、女性っぽい顔や仕草には気が付かれない様だった。

 「それでは全員揃いましたね。これから中学生最後の行事になります。」

 トモミは自然と涙が溢れ出てしまう。名目的ではあるが、男としての卒業式でもあるのだ。隣の級友に肩を叩かれる迄、式の始まりに気が付かなかった。愛華とトモミは列の最後に並ばされた。一番後ろの席に座るからである。

 トモミは式の間中ずっと涙をたたえていた。時々愛華がトモミの手を握るので、肉体的な発情は精神的安堵感で押さえられていた。すぐ脇に居る佐渡も、その後ろの愛華の両親もホッとしているのが良く分かるのだった。



 「このクラスの大部分高等部だろう?」
 「高等部は五組だから、このクラスの人で同じ組になるのは確率五分の一ね。」

 文集とか高校生としての心得のプリントとか配られている中、サイン帳も回る。トモミよりも愛華の方が催すと大変なのだが、何とか平静を保てているのは、愛華がトモミを心配している事で、自分の欲求が現れないのだ。

 「河合も高等部だよな。」
 「しかし、このままで高校生か?」
 「少しは大人に成らないとな。」

 トモミは少し悲しそうな顔をしていた。
 「ボクは・・・、『河合智美(ともよし)』は高等部には行かないの。」
 「何だ? よその高校か?」
 「・・・、だけど・・・、友達のままよ。」

 トモミはふらつきながら立ち上がり、教室を出るのだった。このままでいれば感情が爆発し、激しく泣き出しそうだったからだ。

 「何だよ、あいつ。女々しいって言うより、女そのものじゃんか。」
 「ずっと女っぽかったけれど、今日は一段とだものなあ。」

 級友の笑い声の中、愛華も一緒に教室を出た。そして両親の待っている保健室へ向かうのだった。






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