「佐渡先生、菊野さん、お父様、お母様、色々と有り難うございました。ボクの心の中の『卒業式』も終わりました。」
「良く頑張りましたね。」
「トモミ・・・、もういいのね?」
「愛華さん、有り難う。これでボクはもう愛華さんのお嫁さんよ。そして愛華さんの子供のお母さん。やっと吹っ切れたわ。」
弥生はニコニコしながら、
「トモミさん、男の『卒業式』が終えたのなら、家に戻るのにそのままで行きますか? それとも女として戻ります?」
「女として? ボクは・・・、ごめんなさいね。ボクはもう心の底から女だと思っているのに、自分の事を『ボク』と言ってしまうの・・・。」
「それはいいわよ。むしろとても可愛らしいわ。」
「愛華さん、いいの?」
「いいわよ。私だってパパに成るのに、自分の事を『私』と言っているわ。トモミちゃんは『ボク』でいいわよ。」
「菊野さん、このブレザーでなくていいのですか? 男装って凄く恥ずかしいの。オマンコに張り型を挿れているのはいいけれど、偽オチンチンを着けているのは恥ずかしいだけでなく、凄くつらいの。それにずっとそうだったのだけれど、ボク、オッパイを隠すのがつらいの。ううん、出しっ放しにしたいというんじゃないのよ。折角自慢出来るオッパイにして貰っているのに、それをそうしないのが・・・。」
「でしょうね。私もそうでした。」
母も昔を懐かしむ様に笑っていた。
「さて、本当は愛華さん達はすぐに家で始めたいでしょうね。」
弥生もニコニコしていた。
「だけど、あなた達は始めてしまうと、いつ終わるか分かりませんからね。トモミさんの特殊下着は私の所で用意しますが、普通の衣服、それだけではありませんね。いわゆる女物の日用品は全然無いでしょう。今日の内に全部用意しないとならないですよ。実際、入学式迄の一月半、意外と時間はないですよ。」
「うーん、私としてはすぐに家に帰りたいけれど、菊野さんの言う通り、後になっての外出はつらいわね。それにトモミの女物って何も無かったわ。」
「そうよ。ボクの女物ってこの身体だけ。」
「それでは女としてのトモミさんとしてご家族で買い物ですね。」
「でも、これでは・・・。」
トモミはギプスと男物のブレザーを摘んだ。
「ですから女物を用意してありますわ。ですが、単に女物と言うだけですから、トモミさんに似合う可愛い物を、トモミさんの好きな物をね。」
ちょっとトモミは渋っていた。実際愛華の妻に成っているとはいえ、自分の所持金は殆ど無いのだ。かなり色々買い込まねばならないだろうが、それを愛華の両親に全部面倒を見て貰うことには抵抗がある。
「トモミさん、お金の心配は不要よ。あなた達の生活費の為の口座を用意してありますよ。」
「ああ、菊野さんのお仕事をアルバイトするという事かしら? だけど、私はまだ何も・・・。」
「ですから前払いね。というか仕事の為の準備金よ。愛華さんに気持ち良く仕事して貰うには、トモミさんがきちんと生活出来ないとね。私としては割りのいい投資ですから。」
「いいんですか?」
愛華は弥生から渡された通帳を開いた。そして息をのんで目をしばたたかせた。
「愛華さん?」
「トモミ、これ・・・。」
愛華の差し出した通帳の数字はトモミにはすぐに桁が読めなかった。
「エッ?! 何、これ? 一、十、百・・・。」
何度か読み直してから二人揃って驚嘆の声を上げた。
「い・・・、一千万?」
「そうよ。これだけあれば大抵の物は揃うわね。だけどそれだけ大変なお仕事なのよ。」
愛華は父親に向かって不審そうに尋ねた。
「パパ、いいの? これって・・・。パパのお仕事って・・・?」
「話はしてあるでしょう? 私達インキュバスの精液には凄く濃い女性ホルモンが含まれているのよ。だからそれを菊野さんのお仕事に使って貰うのよ。」
「それは聞いているけれど、そんな程度で?」
「そうよ。そんな程度と言うけれど、私達には計り知れない効果があるのよ。それに結構楽しいわ。」
「私には不満なのよ。お仕事ですから仕方がないですけれど、私の入れて貰える精液が減るのですから。だけど私の様な喜びを与える仕事ですから。」
「ママの喜び? まさかパパは別の人と・・・。」
「ううん、パパは貞操観念の強いインキュバス。ママ以外とのセックスはしないのよ。男だったママやトモミちゃんですらこれ程の女性に成ったのよ。女の人だったらもっと凄い女性に成るわ。そういうお手伝いよ。」
「フーン、良く分からないけれど、凄いお仕事なのね。だけど凄いお金。トモミ、お洋服を沢山買わないとね。」
「ええ、ボクも揃えたい。お洋服は一つも無いのよ。今迄恥ずかしい物しか着ていなかったわ。」
「それじゃ、いいですね? トモミさん、着替えをしないとね。」
弥生と佐渡と母がトモミを連れてパーテーションの向こう側へと向かった。愛華も着いていこうとしたが、母が笑いながら押し止めた。
「愛華ちゃんは待っていて。トモミちゃんは初めて女の姿をするのよ。ちょうどお嫁入りと一緒よ。パパとそっちで待っていてね。」
「はあい。早く可愛い姿を見せてね。」
「ハーッ、スッキリするわ。」
偽ギプスを外し、乳房を突き出したトモミは本当に爽快な気分だった。
「それとこのオチンチンも外していいわね? だけど菊野さん、中身だけのってないですか?」
弥生も母もプッと噴き出した。
「笑わないで下さい。本当は愛華さんのがいいのだけれど、ボクって本当にスケベに成ってしまったわ。オマンコに何も入っていないと寂しいのよ。」
「分かっています。ちゃんと用意してありますよ。だけど目立たない物でないとならないですから、膣内に填まり込む物です。ちょっと不満でしょうけれど。」
トモミはちょっとしゃがみ込む形で足を広げ、偽ペニス張り型を引き抜いた。そして菊野の手渡した張り型を填め込むのだった。太さは同じ位だが、長さが短く、膣内に填め込むと、膣口の所迄填まり込んでしまう。
「本当。随分大きいと思っていたけれど、ボクのオマンコとピッタリの大きさなんですね。」
「まだトモミちゃんには不要ですけれど、その内タンポンを使う様になると、そういう大きな物が必要になるのよ。」
「タンポン・・・。ボクには無縁の物だと思っていたわ。だけど凄く嬉しい。女の子って事ですものね。」
「はいショーツ、それとブラジャー。」
トモミは下着を受け取り、ウルウルとしていた。
「ボク嬉しい。やっと女の支度が出来る・・・。」
ショーツは普通のショーツなのだが、トモミにとってはパッツリとして心地良く、柔らかい感触が嬉しかった。そしてブラの方は想像していた様な乳房をそっくり多い包む物ではなかった。トモミはブラの正しい着け方を知らなかったが、その必要はない。弾力の強い超巨乳の場合、乳房の肉を集める必要はなく、カップにスポッと填まり込むのだった。
「お母様、ブラってこういう形?」
「トモミちゃんの知っているのはオッパイをそっくり包み込むタイプでしょう。あなたもシルエットを整える必要はないのよ。そのブラは本当は私の物なの。アンダーバストが少し緩めになるけれど、オッパイのブレを少なくし、肩の広い範囲で支えないと、肩こりを起こすし、紐が喰い込むの。今はもっと可愛い巨乳用のブラもありますから、トモミちゃんの好きなのを選んで貰うわ。」
「アハッ。ボク、下着売場で? 夢みたい。フーッ、やっとブラをして、女に成ったっていう実感が湧くわ。」
「それと一応シャツとブレザーも用意したわ。これはよその高校の服だけれど、心生学園高等部の制服はこれから準備するわ。これは今のトモミさんの体型に合う物を少し手直ししただけだけれど・・・。」
シャツを広げると、胸の部分にかなりの余裕があるのが分かる。男物のワイシャツとはまるで違うのだ。そしてボタンの位置も逆であった。リボンタイを締めるのは面はゆく、スカートは憧れの物であったので、嬉しい涙が溢れ出てくる。
「菊野さん、私の場合と違って、少し目立ちますね。」
「ええ、どうしても小柄に巨乳ですから。トモミさん、ブレザーを着てみて。」
トモミは言われた通りに羽織ってみた。女子高生用のブレザーのボタン位置は低く、ボタンを留めると、大きく広がる襟が乳房に押されて更に大きく広がる。裸の場合よりも更にアンバランスな程の巨乳であった。
「そして取り合えずのかつら。伸びる迄はこれを着けるのよ。」
カツラを被ったトモミは既に超グラマーな女の子であった。
「愛華さん、終わりましたよ。」
弥生に連れられて出てきたトモミは恥ずかしそうに照れていた。
「ワーッ、可愛い!! トモミ、凄い。」
トモミは鏡で自分の姿を見てみた。確かに男としての智美の面影は殆ど無かった。
「ボク・・・、本当に女に成れたのね・・・。アラッ?」
「やっぱりオッパイはどうしようもなく大きいわね。だけど凄くいいわ。ママ、元がいいから凄く可愛いでしょう?」
「ええ、ええ、ごちそう様。」
「ママの可愛らしさとは異質の可愛らしさよ。凄くロリっぽい可愛らしさね。愛華、気を付けないと、トモミちゃん、犯されてしまうわよ。」
「ええ、それは分かるわ。もし私がまだトモミと結婚していなくて、最初から女の子のトモミちゃんがここに現れたら、私は有無を言わさずにこのトモミを犯すわ。うーん、つらい。早く帰ってこのトモミの服を剥ぎ取りたい。」
「私だって早く愛華さんと・・・。だから早くお買い物を済ませて。」
「そうね。パパ、ママ、行きましょう。」
「はいはい、現金ね。それでは菊野さん、佐渡先生、色々と有り難うございました。」
「愛華さん、トモミさん、卒業おめでとう。これからも頑張るのよ。」
愛華達はお辞儀をしながら保健室を出、校庭にとめてある乗用車へ向かうのだった。途中で同級生達と出会ったが、トモミの事はバレていなかった。
「咲庭さん、さようなら。アラッ?」
「咲庭、高校でな。ん?」
誰もがトモミを好奇の目で見つめていた。トモミは自分の巨乳が誇らしく、自慢したかった。誰もが自分の制服から、他校生と思っているのが良く分かった。
「トモミ、誰も気が付かないわ。」
「ウフッ、やっぱり私のオッパイ目立つのね。愛華さんよりは少し大きいだけだし、お母様と殆ど同じなのよ。」
「それに可愛いからよ。さあ、高校へ行ったら楽しみだわ。」
愛華は父と、トモミは母と一緒に歩いてデパートを巡った。愛華と父は背が高くてモデルの様であり、母とトモミは小柄な超巨乳。誰もがその組み合わせを若い親子と見てくれている。
「高校生? 若いのに凄いスタイルですね。」
「ええ、この子、私と同じで、ここのところ急にバストが大きく成ってしまい、服が全然合わなくなってしまって。」
「そうでしょうねえ。既製服では・・・。どちらにしても、バストサイズに合わせるとなると・・・。」
店員は色々探していたが、結局ヤングアダルト用には無い。Lサイズの物を持ってきたが、それでは全体が大き過ぎる。
「既製品では無理ですね。」
「それでいいですわよ。私の場合も既製品はありませんから、取り合えずバストサイズで決めて、それを直していますの。トモミちゃん、これでいい?」
「ええ、色とかデザインは・・・。だけどいいんですか?」
「任せなさい。パパも愛華も裁縫は上手よ。必要に迫られていましたから。私は裁縫は習わなかったのでダメですけれどね。」
「普段着も全然無いのだから、好きな物を選んで。」
トモミはウキウキしながら売場の中を回っていた。愛華が通帳を示し、色々勧めるので、かなりの量を買い揃えた。そして下着売場でもかなりの買い物をしたのだが、ブラだけは余り買う事が出来なかった。バストが更に大きく成るという事であるし、カップだけで合わせても殆ど既製品ではトモミに合う物は無く、合うとすると大
柄の女性用であり、寸法が合わないのだ。
「残念ね。折角楽しみにしていたのに。」
「トモミ、デザインだけは色々と見ておくといいわよ。菊野さんの所でオーダーメードして貰うのだけれど、色々のデザインの注文をすればいいのだから。」
「でも、それだと高いわよね。」
「その為の通帳よ。私のアルバイトで、どうとでもなるから。」
「ごめんなさいね。全部愛華さんにおんぶで。」
「いいのよ。トモミは私のペット。ペットにはいくらでもお金を掛けるわ。」
「まあ、悔しい。だけどそれが嬉しいわ。女の人の買い物って、いつも長いと思っていたけれど、自分が女に成って良く分かったわ。アッ、さっきお母様が言っていたけれど、愛華さんもお裁縫上手なの?」
「そうよ。私はずっと女として生活していたのだもの。学校でも授業があったし、パパを見ていれば必要性も分かるもの。ママは全然お裁縫もお料理も勉強してこなかったのよ。だから普通の家ではママがする事をパパがしなければならないのよ。私もそうなると思っていたから。だから今日買った服は私も直しを手伝うわ。だけどトモミはママが女に成った時よりもずっと若い内に女に成ったわ。高校では女子の勉強も出来るから、少しは役に立つわよ。」
「そうね。ボクは男の時間よりも女の方がずっと長いのよね。これからずっと女、そして母親に成るのだから、赤ちゃんの為にもうんと勉強しないとね。」
「そうよ。だけどその前に私のお嫁さん、そしてその前に私のペット。そろそろ限界よ。早く帰って私のオチンチンを挿れるべき場所に納めないと。」
「分かったわ。ボクもよ。お汁が溢れそう。」
「ママ、トモミの服お願い。分かってるわ。私もしますから。」
「はいはい、匂いでも分かるわ。入学式迄の間はあなた達の自由時間。せいぜい楽しみなさい。そうすればオチンチンのコントロールも出来る様になるでしょうし、トモミちゃんもずっと我慢出来る様になるわね。」
「パパ、ママ、有り難う。」
「すみません。愛華さんが・・・。」
「何よ、トモミだって。股にお汁を溢れさせて言う言葉じゃないわね。」
二人は笑いながら寝室へ駆け込んでいった。
「若いっていいわね。ねえ、ママ。愛華達は暫く出てこないし、トモミちゃんに合わせる服も暫くは不要ね。愛華はフェロモンが強過ぎるわ。」
「良かった。パパ、私から言い出すのは恥ずかしかったわ。まだこんなに明るいのですから。」
両親も手を繋いで寝室に向かうのだった。
「愛華、起きてる?」
父親がドアをノックした。
「あ、パパ。起きてるわ。だけど・・・。」
「分かってるわよ。あなた達はどこにも出掛ける予定がなければ、セックスしたままだという事はね。」
それでも愛華達はシーツで身をくるんで抱き合っていた。
「いいわよ。私にもそういう時期があったのだから。やっとママが女に成った自覚を持ってからだったけれど。私と違って愛華は高校生なのよね。だから学校で催してしまうとつらいのよ。あと一月半で覚えなくてはならないのだけれど、そのこつの為の練習をしないとダメよ。」
「こつ?」
「そうよ。あなた達はまだセックスを始めたばかりだから、オチンチンで膣を擦るだけでしょう。勿論それはそれでいいわ。だけど少しは分かるでしょうが、いっぱいに溜めてからの一気の射精はずっといいわよ。愛華は挿れたままでオチンチンを動かせる様にしてご覧なさい。」
「挿れたままで? 動かないでオチンチンを動かすの?」
「そうよ。太さや長さを変化させたり、くねらせるの。それが出来る様になれば、体を動かさないでのセックスが出来る様になるわ。トモミちゃんも同じよ。愛華のオチンチンを色々と締め付けるの。確か、初めてのセックスの時、愛華は動かないで射精したわね。それを思い出してね。それが出来る様になると、もし学校で催してしまい、どうしてもセックスしなくてはならなくなった場合、愛華とトモミは向かい合って座っている様に見えてのセックスが出来る様になるのよ。いつどこでしなくてはならないかも知れない。それでもセックスしている様に見えては困るのよ。分かりますね?」
「ええ。中学の時の様に屋上でという訳にはいかないわ。」
「そういうセックスが出来る様になった上での今迄の様なピストンのセックスはもっと凄いものになるわ。それにこの秋にはトモミちゃんはお母さんに成るの。隣で赤ちゃんが寝ているのにベッドを大きく揺らし続ける訳にはいかないし、オッパイを飲ませながらの静かなセックスも出来る様になるわよ。」
「キャッ、恥ずかしい。」
トモミはそんな姿を想像して顔を赤らめた。
「フホッ。トモミ、今のいいわよ。」
「今の?」
「私のオチンチン、ギュッと絞られたわ。」
「まあっ!」
父は少し驚いていた。
「トモミちゃんは出来るの? 凄いわね。ママが出来る様になったのは、かなりおなかが大きく成ってからなのよ。愛華もしっかり覚える事よ。」
父はウインクしながら出ていった。
「ヘーッ、トモミって凄いのね。普通の女の人でもなかなか出来ないらしいのよ。同じ淫魔でも私の方が血が濃い筈なのに、頑張らないとね。ちょっとやってみるわ。」
愛華はペニスに気を込めてみた。
「アハッ。」
トモミの体内のペニスが少し蠢いた。激しくはないが、嬉しい快感であった。
「本当。少し動いたわ。」
「だけど、思ったより難しいわ。トモミの方が上手ね。」
「ウフッ。ボクが男だったら、絶対に無理だったわ。それにボクの方が巧く出来る理由があるもの。」
「理由?」
「ボクは愛華さんのオチンチンを気持ち良く出来れば、それだけで嬉しいもの。愛華さんはオチンチンの大きさや長さを変え、動かさなくてはならないけれど、私は握り方を変えるだけでいいのですから。そして愛華さんがうんと気持ち良くなれば、ボクは美味しい精液を沢山出して貰えるのよ。ほれほれ・・・。」
トモミは膣を蠢かせた。
「アハッ。本当に上手だわ。私も練習しないと。夫としての面目が潰れてしまう。」
「エッ?」
「私の方は目覚めている淫魔よ。トモミの淫魔は目覚めていない、血が薄いのだから、そこ迄いかないかも知れない。それがセックス能力でいかされてしまうのは悔しいわ。私も動かないでオチンチンの力だけでトモミを喘がせたいわ。私は外見上ジッと座っていて、その上に座っているトモミがただ激しく良がるっていうのは淫魔としての存在価値があるわ。」
「ウフッ、それも楽しいわ。だけど、やっぱりこういうのもいいわよ。」
トモミはいきなり腰を上下し、愛華のペニスを激しく抜き挿しさせた。
「アッ、ずるい・・・。」
愛華は虚を突かれた様に激しく高まってしまい、予想に反して自分だけいってしまった。大量の精液がトモミの子宮に圧入されたが、達しなかったトモミは優越感で満足していた。
「ボクの勝ちよ。ウフフ・・・。」
「悔しいわね。気持ちいいのはいいけれど、先にいかされるのって、男として悔しいわよ。テクで負けても、私の方が長く男をしているわ。だから、それっ・・・。」
今度は愛華がトモミを下にし、正常位で激しいピストンを始めた。一度射精させられてしまった愛華の方が、肉体的には欲求不満であるトモミよりも冷静でいられたので、通常のセックスとして、今度はトモミを簡単にアクメに到達させられるのだった。
「ヒーッ、何? 凄い!!」
仰け反った愛華は、絶頂を迎えた瞬間、愛華もそれに合わせて強い勢いの射精でトモミのアクメの後押しをした。それはトモミを失神迄いかせる絶頂だった。
「フーッ、凄かったわ。」
「どう? 私が本気を出せばこんなものよ。」
「参りました。やっぱり愛華さんには叶わないわ。生まれ付きの変態と、成ったばかりの変態では勝負にならないわ。」
「誉められている様には聞こえないわね。」
「誉めていないもの。折角勝てたと思ったのに、残念だったわ。だけど凄く良かったわ。ボクもうんと練習して、愛華さんをうんと気持ち良くさせたい。そうすればボクも気持ちいいのだから。」
「私もよ。ずっとセックス出来るのだから、いいセックスをしたいものね。」
「愛華、トモミちゃん。」
「アッ、ママ。」
「愛華も少しは手伝ってよ。トモミちゃんの服を直すのは結構大変なのよ。数が多いですから。」
「うーん、分かってはいるのだけれど・・・。」
「ごめんなさい。お母様達に・・・。そうよね。ボクの着る物は全然無かったのですから。」
「まあ、殆どはパパがしてくれているのですけれどね。それでトモミちゃん、ちゃんとしたブラは菊野さんの所で作って貰うのですが、普段使う物はある程度自分で作らないと。愛華、トモミちゃんにもミシンを少しは教えて上げなさい。」
「そうね。私も普段用のショーツを作らないとならないものね。トモミ、少し休むわよ。」
トモミは少し不満そうな顔をしていたが、それでも自分から腰を浮かしてペニスを抜き始めた。
「クッ、つらい・・・。」
「ダメよ。絞ったまま引っ張っても・・・、アクッ・・・。」
「アッ、愛華さん、太くしちゃダメッ!!」
「トモミが締め付けているのよ。ヒーッ・・・。」
そして再びピストンへと移行してしまうのだった。
「あーあ、ダメじゃないかとは思っていたけれど・・・。」
母は諦めて肩をすくめていた。そして二度や三度では終わる筈のない事も分かっていた。
そしてやっと二人が離れる事が出来たのは、翌日のお昼近くだった。激しいセックスにより、愛華のペニスに疲労が溜まり、空腹により体力が減ったので、やっとペニスをコントロール出来る様になったのだ。それとトモミの子宮は愛華の精液がこれ以上は入らない程に膨らんでいた。妊婦の様な腹になり、充分に性欲を満たしていた。
「もーっ、ダメ・・・。さすがに疲れたわ。」
「私も・・・。だけど私はおなかいっぱいよ。」
そこに両親が入ってきた。
「まあまあ、やっと離れたのね。愛華、あなたは食事しないと。」
「トモミちゃんも支度しなさい。」
「支度?」
「パパが下着を作っておいてくれたのよ。いくら身体が女に成っても、女性としてのたしなみも覚えないと。それにトモミちゃんの母子手帳の手続きをしないとね。」
「母子手帳・・・av
その言葉はトモミの心の中に明るく響いた。まだ愛華の精液で膨らんでいる腹部をいとおしくさするのだった。
トモミは良子に手伝って貰ってブラを着けた。
「ヘーッ、ボクの知っているブラとは随分・・・。」
手作りなので、既製品の物の様に透き通る様な薄い布ではないのだが、トモミの想像していたブラとはかなり異なっていた。アンダーバストの部分は特に厚手で、しかも幅広い。そして幅の広い肩紐、と言うよりも胸の大きく開いたシャツという物である。
「どう? 私のブラも普段はこういう物なのよ。これだとオッパイの重さが肩全体で支えられるの。まだトモミちゃんは慣れていないから分からないのでしょうが、オッパイの重みで肩こりが起き易いの。」
「あら、本当ですね。このブラを着けてみて、初めてオッパイが重かったんだって分かるわ。そして・・・ウフッ。」
トモミは嬉しそうだった。それを母も喜んでいた。
「トモミちゃんには作り甲斐があるわ。」
そこに麗華も顔を出した。
「そうよ。ママの時とは全然違うわ。」
「パパ・・・。あの時は・・・。」
「お母様の時?」
「ええ、今思えばどうしてって事ですけれど、私が女に成った時、凄くつらかったのよ。だからどんなにオッパイが大きくても、女の証のブラは着けたくなかったの。パパとのセックスで、どんなに気持ち良くなっていても、強い抵抗があったのね。」
「そうよ。だから私はママがいった時、意識が無い内にブラを着けたの。」
「そしたらね、今のトモミちゃんもそうだと思うけれど、凄くブラって気持ちいいのよ。それにブラをしないで下着を着けていると、乳首が感じ過ぎて大変なのよ。気持ちとしては着けたくないのだけれど、一度着けたら女の喜びを覚えてしまったわ。」
「あら、私だってずっと着けていたのよ。」
「そりゃ、パパはオッパイに関してはずっと先輩ですものね。だけど菊野さんの所で特注して貰うブラの方がずっといいのよ。アッ、見せて上げましょうか?」
「ええ、是非。ボクも楽しみなの。だからお母様がどんな下着を着けているのかは知りたいわ。」
そこに着替えてきた愛華も戻ってきた。いつものグラマーな女子学生スタイルであった。
「あら、ママのブラと同じね。ママ、トモミの普段用はいつもの様に作ればいいのね?」
「そうよ。アンダーバストが少し小さ目ですけれどね。」
「愛華さん、ボクのブラを作ってくれるの?」
「ええ、だけどママの場合よりも役に立たないわね。」
「どうして?」
「それは家に居る時用なのよ。外出や学校、或いは赤ちゃんが産まれてからの授乳用、それと凄く卑猥なブラなんかはみんな特注よ。家に居る時はトモミにブラを着けておく余裕なんか与えないわ。」
「エッ?」
「いつでもすっ裸にさせておくわよ。セックスしていても、していない時もよ。私は今は落ち着いているけれど、いつ催すか分からないわ。その時にいきなり填め込む為よ。」
「まあ、愛華ちゃん! あなたってたがが外れたら、パパ以上ね。」
「ウフッ。インキュバスとサキュッバスですもの。」
「だけどお陰で私もたっぷりと・・・、ウフフ。」
良子は照れながらもニコニコしていた。
「ママも本気になると凄いのよ。私のお仕事に差し支えが出そうよ。菊野さんへ出掛けなくてはならないのに。トモミちゃんに随分入れたのに、ママにも散々搾られたわ。だけど愛華に言った様に、セックスは愛よ。どんな出してもいとおしければ沢山出せるわ。」
「ねえ、パパ。愛華がアルバイト出来る様になれば、私はパパと沢山愛し合えるわよね?」
麗華はパッと顔を輝かせた。
「そうよね。私だって出した精液がママに吸収されないで取り出されるのは悲しいわ。お仕事だからだけれど。トモミちゃんは赤ちゃんを産んでからでないと出来ないけれど、お尻でなら可能だし、愛華なら私の何倍も出せるわ。それにトモミちゃんのおなかが大きく成ったら、セックスし難いのだから、当然お尻に入れるのよ。ママ、私達は親孝行の子供を持ったわね。」
両親は素直に喜んでいたが、愛華とトモミは両親の仕事を良く知らないし、自分達のするアルバイトについてもあまり知らない。それに前渡し金として、かなりの金額を得ているのだ。
「お母様、ボク達のするアルバイトって、どんな事なのですか?」
「そうだわ。私の精液を菊野さんに渡す事らしいけれど・・・。」
「そうよ。インキュバスの精液は強い女性ホルモンなの。それを改造に使う為なのよ。菊野さんのお仕事は知っているわね? 裏のお仕事は男女に関わらず、セックスの道具や家畜にする為の改造なの。トモミちゃんは気を付けてね。絶対の秘密なのよ。もし漏らすと、あなたが道具にされてしまうのよ。」
トモミは驚いていたが、愛華は平然としていた。
「愛華さん、本当なの?」
「本当よ。ちょうど私は自分の精液の能力でトモミを改造したのだけれど、菊野さんはそれを医学的、或いは霊的にするの。だけど恐ろしがらなくてもいいのよ。トモミだって最初はイヤがって泣いていたけれど、今はセックスの素晴らしさを知ったわ。道具や家畜と言っても、素晴らしいセックスが出来るのよ。」
「うーん、だけどボクはイヤだわ。愛華さんのオチンチンがその人に入らないとしても、精液を入れてしまうのでしょう? もし、子供が出来たら大変よ。」
「それは安心なさい。普通の精子と異なり、インキュバスの精子は寿命が短いのよ。それにいくらインキュバスとはいえ、肉体的には普通の人間よ。沢山のセックスは精子の量が減るの。それに私達のセックスは精液が多い事が必要なの。精子は妊娠してしまえば不要ですもの。まあ、味的には精子の多い精液は美味しいのだけれど。」
「そうなのですか、お母様?」
良子はニコニコしながら言った。
「あとで『牧場』に連れて行って貰える様にして貰うわ。そこには沢山の精液を出す家畜が沢山居るから、飲ませて貰えるわよ。」
麗華もニコニコしていた。
「それが私達の本当のお仕事なのよ。夏休みが一番忙しいのよ。私の精液を沢山搾り出す分、どうしてもママの飲む分が減ってしまうので、家畜の精液を飲んで貰うの。私としてはちょっと不満なのだけれどね。」
トモミは唖然としていた。
「東京に居る間は菊野さんの所でセックスするのだけれど、ママの子宮に袋を入れておいて、私の精液を集めるの。トモミちゃんの場合はお尻に入れるしかないわね。」
「だけどつらいのよ。折角子宮に入った精液が私の身体に吸収させられないで引き出されてしまうのは。」
「お母様・・・、それをボクも?」
「そうよ。私も最初は抵抗があったけれど、今は沢山の人に喜んで貰えるお仕事として誇りを持っているわよ。」
「私達とは異なるけれど、みんなが素晴らしいセックスを出来る様にするお手伝いなのよ。裏のお仕事というマイナスイメージが強いけれど、自分の能力が大いに役立っているという事を実感すれば、お仕事にも力が入るのよ。」
愛華はそれなりに理解している様だが、トモミとしてはまだ半信半疑であった。
春休みの間、二人は当然の事ながら、ただひたすらセックスを続けていた。勿論、両親に言われた様な動かないセックスの訓練もしていたので、互いの性器はより能力を高め、セックスそのものの快感は更に高まっていった。
「フーッ、やっぱり私の方が損よ。どう考えても。」
「どうして?」
「私は出す一方なんだもの。」
「ウフッ。それは私も認めるわ。オチンチンで擦られているだけでも凄くいいのに、精液が子宮に入り込む時はもっといいの。そして精液その物も凄く美味しいし。」
「美味しい? 子宮で分かるの?」
「ええ、口で味わうのとは違うけれど、凄く美味しい感じなの。それにまだまだ小さいけれど、愛華さんの赤ちゃんが少しずつ育っていくのが嬉しくて。」
二人が睦み合っている時、麗華が入ってきた。さすがにすっかり慣れていて、それ程慌てて身体を隠す事もなくなっている。
「愛華、そろそろいいのと違う?」
「ええ、分かってはいるのだけれど・・・。」
「そうなんですよ、お父様。ボクがやめようとしても、愛華さんがオチンチンを太くしてしまうので、ボクからは抜けないんです。」
「あら、何よ。トモミがオマンコを締め付けてしまうからでしょ?」
「いいのよ。愛華もトモミちゃんも私達なんかよりもずっとスケベだって事は分かっているわよ。それよりもトモミちゃんの衣服を用意しないと。あと一週間で高校の入学式なのよ。あなた達、この前始めてから、一度も離れていないのよ。愛華の制服はちゃんと出来ているけれど、トモミちゃんのは直さないとならないのよ。オッパイだって随分大きく成っているし、制服は絶対に合わないでしょ? 直さないとね。それとトモミちゃんは愛華と離れていて我慢出来ないとならないのよ。通学用の張り型も合わせないと。」
「アハッ。『通学用張り型』? 凄いわね。」
「それだけじゃないのよ。学校で制服のままセックスする必要があるでしょ? ちゃんとそれ用の服に直さないとならないのよ。トモミちゃんの髪の毛も少し伸びたから、ちょっと目にはボーイッシュという程度ですけれど、まだまだ以前のトモミちゃんのイメージが残っていますから、中学の時の同級生には分かってしまうわよ。たとえ髪をロングにしても分かってしまうとは思いますが・・・。それでもトモミちゃんはちゃんと女の子として入学するのですからね。」
「はい。色々と・・・。」
「愛華、ちゃんとオチンチンのコントロールが出来ますか? トモミちゃんも張り型で普通の生活出来ます? これからはちゃんとした日常生活・・・、ちゃんとしたというのは疑問だけれど、離れていても催しがバレない様にしないとダメですよ。」
「はい、パパ。じゃあ、ちょっと・・・。」
愛華はペニスを引き抜き始めた。トモミは少し不満そうに鼻を鳴らしたが、愛華は亭主の威厳でペニスを細くして引き抜いた。
「フーッ、オチンチンが空気に晒されるのは久しぶりだわ。フン!」
愛華はペニスに気を込めた。するとスーッと小さく成り、まるで子供の様に成る。
「ヘーッ、愛華さんのオチンチン、そんなに小さく出来るのね。初めて見たわ。」
「トモミに出会う迄はもっと楽で簡単だったのよ。それにもっと小さかったし。」
「トモミちゃんは?」
「ボク?」
「子宮に沢山精液が溜まっている内は落ち着いていられるでしょうね。インキュバスの妻は子宮でも精液を吸収出来るのよ。赤ちゃんの羊水にも染み込みますから、産まれる迄はすぐに減ってしまうらしいわ。だから学校に行く様になったら、出掛ける前に濃い精液を入れて貰うといいわよ。」
「分かりました。だけど、沢山セックスもしたいし、飲みたいわ。愛華さん、いっぱい出してね。」
「それは自信あるわよ。ちょっと油断すると催してしまうもの。さあ、練習と高校生の準備よ。」
二人は部屋を片付けながら、支度を始めた。
「アラ? やっぱり・・・。」
「アハッ、本当ね。トモミのオッパイ大きく成ってるわ。一度しか使わなかったのに、もうそのブラだと無理ね。」
「お父様の作ってくれた物が在った筈・・・。」
トモミはタンスを開いて新しいブラを取り出した。そして自分の胸に宛てがう。
「この前見た時には随分大きいと思っていたけれど、今はピッタリね。これ以上大きく成ってしまうんでしょう? 服が着られるのかしら・・・。」
「そうね。だけどトモミは制服だけを着られればいいのだから、菊野さんの所でしっかりデザインしてくれるわよ。」
「制服だけ? 他の服は? 折角女の子に成ったのだから、可愛らしい服も着たいわ。」
「可愛い事は保証付きよ。だけどトモミには殆ど必要ないわ。だって家に居る時は裸のままよ。私が催したらすぐ填め込むし、多分家に居る間中はずっとよ。それにママと同じだとしたら・・・。」
愛華はクスッと笑った。
「エッ、何? 変な笑いよ。」
「そうね。どうせイヤでも使う事になるのだから。トモミのオッパイは大きいだけではないのよ。感度も凄いけれど、お乳も良く出るオッパイに成る筈。赤ちゃんが産まれれば飲ませられるけれど、それでもそれ以上に出るわ。私だってお乳を飲ませるのだから、沢山余るわよ。だから搾らないとつらくなるわよ。ママも今でも搾り機を使っているけれど、オッパイは感度が高いのよ。お乳搾り機を使うと激しく催すのよ。私が求めなくてもトモミの方から欲しがるわよ。」
「エッ、本当? 愛華さんの目、インキュバスだわ。だとするとセックスがらみの事だから本当なのね。ねえ、それって気持ちいいの?」
「ウフフ。トモミもスケベね。普通だったら・・・、普通ではこんな事はないわね。恥ずかしいと思うのに。そうよ。パパも気持ちいいって。だけどママの方は気が狂いそうな程いい気持ちらしいわ。搾り機で搾りながらだと、凄くいいセックスになるらしいわ。」
「ヘーッ、楽しみ。」
そこに良子が入って来た。
「まあ、やっと離れたのね。ホーッ、トモミちゃんのオッパイ、凄いわね。これだと沢山お乳が出そうね。そうそう、愛華、お食事にしなさい。あなた達、まともな食事もしないで。特にトモミちゃんは妊婦なのですから、赤ちゃんの為にもしっかりと栄養を摂らないとね。」
「お母様、まともなお食事と言っても・・・。」
「そうよ。トモミちゃんは私と一緒。お尻からしか食べられないのよ。大丈夫よ。愛華の精液の影響で、ちゃんと出来る様に成っている筈ですよ。さあ、いらっしゃい。」
トモミは良子に連れられ、台所に入っていった。
「本当は愛華達と一緒に食事をしたいでしょうが、私も最初の頃はつらかったの。ほら、普通のお食事の匂いって、私達には凄く不快なのよ。私は慣れているけれど、それでもまだまだ不快よ。それに栄養浣腸を見られるのはまだ恥ずかしいでしょうしね。」
「ウッ、本当に食べ物の匂いがつらい。見た目は美味しそうなのに・・・。」
良子は色々な食材をミキサーに放り込む。中には明らかな食べ残しと分かる物もあるのだが、良子は気にせずにいる。そしてミキサーの中は相変わらず不快な匂いで、色も不気味になっていた。
「分かってはいるのですが・・・。」
「これも慣れですよ。はい、初めてですから私がして上げますよ。お尻を・・・。」
トモミは渋々ながらお尻を良子の方に突き出した。良子はゴムの送気球を使い、トモミの直腸内にドロドロの流動物を送り込む。
「フッ・・・。」
トモミは無意識にいきばってしまったが、流動物はむしろ体内に送り込まれていくのだった。
「アラッ・・・?」
その汚物の様な栄養浣腸は外見とは異なり、不思議な満足感があった。そして舌で味わうのとはまるで異なるのだが、味の感覚が起きるのだった。
「お母様、変な感じ・・・。ちょっと塩味が薄いですけれど・・・。」
「エエッ・・・? トモミさん、分かるの?」
「ハッキリとは・・・、ただ、そんな感じが・・・。」
良子はしきりに感心した様な顔でトモミを見つめていた。
「どうしたのですか?」
「ああ・・・、私も今は分かりますが、最初は味なんて分かりませんでしたよ。義理のお母様も同じですよ。色々教えて貰って、やっと分かる様になったのですから。トモミさん、凄いわね。母親として、とても嬉しいわ。」
「嬉しい・・・?」
良子は笑いながら栄養浣腸を続ける。
「こんな事を言っても、もう大丈夫よね。トモミさんは愛華のお嫁さんに成る為に産まれてきたのね。最初からインキュバスのお嫁さんとしての素質が完璧なのですもの。私はお母様にも麗華さんにも随分手間を掛けさせましたけれど、トモミちゃんは全然・・・。理想的なお嫁さん・・・。」
それは良子の本心からの喜びである事がトモミにはハッキリと分かるのだった。
入学式迄の間、愛華達は結構忙しい生活だった。トモミの衣服の準備やトモミの女性としての所作などの練習が必要だった。そしてのんびりする時間など無い。そんな時間があれば、二人はセックスに耽るのだった。
「ウッ、ちょっと待って愛華さん・・・。」
繋がったままでトモミは洗面所に向かおうとした。しかしすぐ治まった様で、少し気分が悪そうな顔をしていた。
「どうしたの? アッ、悪阻(つわり)だわ。」
「悪阻? ああ、これが・・・。いきなり吐き気がしたけれど、すぐ治まったわ。」
「ママはインキュバスの妻の悪阻は軽いって言っていたけれど・・・。あとで聞いてみましょうね。普通の人間の場合は悪阻で食欲が無くなるでしょう。だから赤ちゃんの生育に必要な栄養を摂り難くなる事すらあるのよ。だけどトモミの場合は栄養浣腸でいいし、赤ちゃんも精液の羊水から栄養を摂れるわね。早くいい赤ちゃんを産んでね。」
「ウフッ。きっと愛華さんに似た可愛い子よ。」
「だとするとやっぱり・・・。私の娘・・・息子かしらね、トモミみたいにいいお嫁さんが見つかるといいわ。」
「そうね。だけどまだ先よ。」
トモミは愛華に抱き付き、愛撫を続けていた。
「いいですか、トモミさん。」
「はい、菊野さん。」
「随分女らしく成った・・・、いいえ、完全に女の子ね。だけど男の子だった時の智美(ともよし)さんの風貌は残っています。きっとあなたが智美であると気が付く人が居ます。その時、きっと疑問を持たれます。あなたは別人と言い張る事はイヤだと言いましたね?」
「はい。ボクは人に嘘をついて迄ごまかしません。女に成った、ううん、女だったという程度の嘘はいいですよね? ちゃんと説明しますから。そうでないと、ボクだけでなく、ボクの赤ちゃんにも・・・。」
「私もクラスの人にはそれとなく伝えますが、きっとイジメがあるかも。」
「菊野さん、トモミは私の奥さんよ。私が守るわ。」
愛華が強い口調で言い、トモミを抱き寄せた。
「そうよね。きっと大丈夫ね。それじゃ、トモミちゃん、女子高校生としての初めての日よ。しっかりね。」
強がりは言っていたものの、トモミは恥ずかしさと不安でいっぱいだった。ただ、誰もがトモミの巨乳に目を引かれ、トモミが智美であった事には気付かれないでいた。男子生徒だけでなく、女子生徒も視線も溢れんばかりの巨乳にヒソヒソ話をしている。
「起立!」
担任の教師が入ってきた。若い女性教師であり、心生学園では当然の事として美人でスタイルが良い。
「皆さん、お早ようございます。私が担任の平光富美代です。と言っても殆どの方は知っていますね。」
生徒たちの「ハーイ。」という元気な返事が響く。
「昨年度迄は皆さんと同様、心生学園中等部勤務でした。二年生の担任でしたから、直接の授業はありませんでしたが、初めて皆さんを担任するに当たり、昨年度の先生方に皆さんの事を色々お聞きしています。お友達の多い方が多いですね。それ以外に何人かの別の中学からの方も居ます。ですからこれから順番に自己紹介をして頂きます。名前順に並んでいますが、前から順に自己紹介して下さい。それではあなたから・・・。」
「アッ、はい。相沢健一です。中等部の一組でした。」
互いに知った者の多い中での自己紹介はスムーズに運ぶ。何人かのよその中学からの進学者の時は皆興味深く聞いていた。そしていよいよトモミの順が回ってきた。誰もが皆他の中学からの転入者だと思っていた。小柄なのに驚く程の巨乳のトモミは注目の的だった。
「ええと、河合トモミ・・・? アラッ?」
担任の教師も当然トモミは他の中学の転校生であると思っていたのだが、名簿には心生学園からの持ち上がりとされていた。しかし平光としてはこれ程の巨乳の生徒が三年生に居た記憶がない。
「河合トモミです。中等部の三組で・・・。」
一斉に「エエーッ?」という声が上がった。
「河合・・・智美・・・?」
「だって・・・お前・・・男だった筈・・・。」
教師もトモミの事を思い出した。
「河合君・・・って・・・、三組の男子だった筈じゃ・・・? そうよ、可愛い男の子だったから知ってる・・・。」
クラス中が騒然としていた。
「河合君・・・、確かにそうよ。一体あなた・・・。」
そしてザワザワと「オカマ」、「ニューハーフ」、「性転換」などのざわめきが広がる。
「そうです。中学の時は『河合智美』でした。だけど本当は女だったんです。」
「嘘だ。だって男だったのはみんな知ってる。」
「そうよ、河合君、ニューハーフの手術・・・? ダメよ。中学生でそんな・・・、認められません。」
「だけどボクは本当に・・・、ウプッ・・・メv
トモミは興奮からいきなり悪阻の吐き気を催した。慌てて教室の外の手洗いに出て、戻してしまった。担任は呆然として見ていたが、愛華が心配そうに背中をさすった。
「トモミ、大丈夫?」
「有り難う、愛華さん。ごめんなさいね、悪阻がひどくて・・・。」
「悪阻・・・?」
教師は驚いて口を開いたまま硬直していた。そして戻ってきたトモミに凄い剣幕で叫んだ。
「許しません! 男のくせにそんな身体で・・・、しかも妊娠? 一体・・・。」
「だからボクは女なの。」
「そうよ、先生。女でなければ妊娠はしないわ。」
「お、女だとしても・・・、あなたはまだ高校生に成ったばかりなのよ。それが妊娠しているなんて・・・。」
そのざわめきが他のクラスにも響いていき、他のクラスからも心配そうに顔を出して覗いている。
「トモミ、お前本当に女なのか?」
「妊娠って・・・、・・・したの?」
クラスがドッとどよめく。
「そうだよ。一体誰と?」
「そ、そうです。許されない事です。一体あなたのおなかの中の子の父親は? 連れていらっしゃい。」
トモミは教師の剣幕にタジタジとなり、涙を浮かべていた。
「だって・・・、ボクは・・・。」
いよいよ泣き出しそうになった時、
「うるさいわねっ!!」
響き渡る大きな声だった。それは愛華の怒鳴り声だった。一瞬の静寂の後、全員がトモミを抱いている愛華に注目した。
「あなた達、一体何なのよ! トモミは女なのよ。だから妊娠したんじゃない。」
「だから、父親も認めているのか?」
「認めているわよ!」
「咲庭、何でお前が断言出来るんだよ。そりゃ、恋愛は自由だけど、まだ俺達は高校生に成ったばかりなんだぞ。」
「そうよ。早過ぎるわ。」
誰かが後ろの方でクスクス笑いしていた。
「だけどよ、河合は男だと思っていたのに、どんな男が孕ましたんだ? 女っぽい河合だったけど、ホモが襲って、気が付いたら女だったなんて・・・。」
愛華は更にカチンときて、ついに喋ってしまった。
「私よ! 私がトモミを妊娠させたのよ!」
ざわめきは一瞬で止まった。そして時間も止まった様にシーンとしていた。
「愛華さん・・・。」
興奮していた愛華もハッと気付いて舌を出した。
「あーあ、ついバラしちゃった。でもいいか、どうせいつかは分かるのだから。」
「さ・・・、咲庭・・・さん。あなたは・・・。」
「そう、私は男なの。このオッパイ? これは自前よ。手術じゃないわ。私、生まれ付きのニューハーフなの。みんな、長い事騙していてごめんなさい。」
「皆さん、愛華さんは騙していた訳じゃないのよ。産まれた時は女の子だったのよ。それにこんな綺麗で美人な愛華さんが男だって言ったら、かえって変ですもの。ボクだって愛華さんは女だと思っていたもの。男だった時のボクは美人の愛華さんが好きだったのよ。」
全員が呆然としていた。静かなざわめきが広がる。
「あ、あなた達・・・、一体何を? 咲庭さん、何を言っているのですか? あなたが男だなんて・・・、二人して私をバカにするのですか?」
「バカになんかしていません。本当に私は男で、女のトモミとセックスをして、トモミが私の子供を妊娠したという事です。」
「キーッ! どうしてあなたが!」
「男の証拠を見せます?」
まだイライラしていた愛華は、担任の教師の手を掴み、自分の股間に押し当てた。
「ヒーーーッ!!」
意識的に大きくしたペニスは教師の手にハッキリと感じられた。
「不純です! あなた達は高校生としての資格はありません! 退学です!!」
教師のヒステリーの声にざわめきがますます広がる。
「何ですか? 入学式の日に大騒ぎをして。」
「アッ、理事長!!」
トモミのクラスの騒然とした状態に気付いた菊野親子と校医の佐渡がとんで来た。
「こ・・・この二人が・・・。」
「ええ、聞こえていましたよ。担任の平光さんがそんなに興奮していては・・・。何をそんなに。」
「理事長、この二人を退学させて下さい。不純異性交遊の上に妊娠しているなんて・・・。」
「何か不都合でも?」
菊野理事長のケロッとした様子に担任の方が驚いてしまっていた。
「不都合って・・・、妊娠しているのですよ?」
「女性であれば当然あり得ますわね。」
「エッ? その相手が女生徒なんですよ。」
「だったら不純異性交遊ではありませんね。女同士でしたら。それに不純とは? あなた達、愛し合っているのね? 赤ちゃんが産まれたらきちんと育てるのでしょう?」
「理事長、何をおっしゃっているのですか。私の頭がどうかしそう・・・。二人と高校生に成ったばかりなんですよ。高校生が子供を産むなんて、許されません!」
「平光先生。あなたこそ何を言っているのですか? 二人はきちんと子供を育てると言っているのですよ。それとも母親に成る女性は高校生に成ってはいけないとでも思っているのですか?」
そこに佐渡が割って入った。
「こんな言葉を使いたくはありませんが、河合さんも咲庭さんも一種の性的畸型です。その性的畸型が原因で二人が互いに愛し合ったのですわ。お互いに逆の畸型でしたからね。それとも畸型者は高校生に成ってはいけないのですか?」
「私は・・・、いいえ、やっぱり認めません!」
担任は顔を真っ赤にし、足音を響かせて職員室へ走って行ってしまった。
「困った担任ね。はい、みんな静かに。着席して下さい。」
弥生の声に全員が着席した。他のクラスの者達は窓にずらっと並んで覗いていた。
「河合さん、咲庭さん、こっちに。」
弥生は二人を教壇に呼び寄せた。堂々とした愛華に寄り添う様にトモミも並んだ。
「おいおいお話ししようとは思っていましたが、皆さんに分かってしまったので私からお話ししようと思います。」
クラスはシーンとしていた。
「今の成り行きでもお分かりでしょうが、河合さんは実は男の子だった『河合智美』君です。そして咲庭さんは生物学的には男性なのです。そして佐渡先生がおっしゃった様に、性的畸型なのです。あなた達分かります? 男の子だと思っていたのがいつの間にか女性に成り、女だと思っていた子が実は男だと気付いた時・・・。河合君が言っていましたね? 男だった時に咲庭さんが好きだったって。それが身体が急に変化して女に成ってしまった。女では女を愛する事は出来ませんわ。そして咲庭さんも河合君を好きでした。だけど咲庭さんは男性なのです。男の河合君を恋人には出来ませんね。もっとも、女の咲庭さんと男だった時の河合君とのカップルも考え難い程アンバランスですが。」
ドッと笑いが広がった。
「女性化した河合さんはこの高校には来ないつもりでした。当然、今の様に大騒ぎになるのは分かっていますからね。それで好きだった咲庭さんにお別れに行ったのです。その時の咲庭さんの気持ちは分かりますか?」
どよめきが起きる。
「好きだけれど男の子だと思っていた河合さんが実は女の子と分かったのよ。そして恋人に成れる筈のない咲庭さんが男だと知った河合君。ちょっとそのあとは行き過ぎですが・・・、それでも二人が愛し合うのは当然ですわね。皆さん、二人の愛が中途半端の遊びでない証拠として、子供を産むのだそうです。ただ、法的にはまだ結婚出来ない年齢ですが、祝福して上げられますか?」
全校に響く歓声と拍手が沸き上がった。そしていつ迄も終わらなかった。抱き合っている愛華と智美に対して。
「理事長、私は納得出来ません。」
「納得云々ではないのですが・・・。」
「少し考えさせて下さい。失礼します。」
理事長室から平光は憤懣やるかたない様子で出ていった。
「弥生、どうしましょうね。」
「そうね、ちょっと計算外れだったわ。平光先生の素質からして、いい先生に成れる筈だったのだけれど、予想以上にショタコンの度が高かったわね。」
「どういう事?」
「これも予想外だったのだけれど、平光先生の精神状態はかなりのショックを受けていたわ。多分先生もそれとなく河合君に目を付けていたのね。男の子だった時の河合君は平光先生の趣味だったのよ。それが女だったというショック、そしてたとえ女でも、女生徒だったと思っていた愛華さんに奪い取られたという意識。妊娠してしまった以上、もう奪い返せないという失望感。だからよけい意固地になっているのよ。」
「どうしましょうね。」
「ちょっと問題があるの。さっきの先生の意識には『教育委員会』という思念が強かったわ。きっとそっちに話を持ち上げるつもりね。」
「それはまずいわよ。愛華さん達の線から、私達へも調査が・・・。」
「ええ、緊急事態だけれど、処置を執るわ。」
「処置?」
「幸いな事に、平光先生のショタコン趣味の一番の子がまだ中等部に居るの。その子を与えればいいのよ。ただ、当然セックスは無理だから、無理をして繋げてしまえば・・・。」
「そうすると今の担任は無理ね。」
「そうね。でも、養護学級の担任には成れそうよ。」
「分かりました。事は急ぐわ。準備しましょう。」
トモミ達のクラスはずっと騒がしかった。トモミを囲んだ男子生徒、愛華を囲んだ女子生徒が矢継ぎ早に質問をしていた。教師達の居ない同世代としては二人の生々しい体験に興味が強いのだった。
「だけど変だぞ。トモミ、お前、男のトイレに・・・。確かにチンチンが在ったけど・・・。」
トモミは顔を真っ赤にして俯いた。
「あの時は・・・。もう女だったの。だけどボク・・・、恥ずかしくて・・・、偽物でみんなを騙して・・・。」
「偽物?」
男子生徒たちは勿論、それ以上に女子生徒はその形を想像して悲鳴に近い歓声を上げた。
「なあなあ、トモミ。咲庭のあれってでかいのか?」
「ウフッ。そんな事言える訳ないでしょ? ただ・・・。」
「ただ?」
「修学旅行の時はボクは男だったから、みんなのを知ってるわよ。一番大きかったのは渡辺君だったわ。ちゃんと覚えているわよ。だって羨ましかったもの。」
「ヘーッ、渡辺程度か?」
「ううん、大きく成るとこれ位・・・。」
男子生徒の輪がどよめいた。トモミが勃起時の愛華のペニスを手で示したからだった。
「だけど目立たないぞ。」
「ええ。愛華さんは特異体質なのよ。誰も気が付かなかったでしょうけれど、とんでもないスケベなのよ。スケベになった時には絶対にバレるの。普通の時はずっと小さいのよ。」
愛華も女子生徒たちに囲まれて、きわどい話をしていたが、さすがに自分が話題にされていてはトモミの側に来るしかなかった。
「トモミ、そこ迄言わなくてもいいでしょ?」
「だって・・・。ボク達セックスした事は知られているのよ。それに愛華さんがとんでもないスケベだって事を知って貰えば、これから先、ずっと楽よ。」
「楽・・・って?」
「ボク達はセックスが大好きなのよ。お休みの間はずっとしていたのよ。」
「こらっ、トモミ! そんな事迄・・・。」
回りから冷やかしの口笛がとんだ。
「ボク達の身体はみんなと違うのよ。みんなには信じられないかも知れないけれど、ボク達は催したらどうしようもないの。きっと学校生活では何度も起きるわ。そんな時にコソコソしていたくないの。」
「分かったよ、河合は妊婦だもんな。俺達には分からない事もあるし。」
「だけどショック・・・。男と女が逆だったなんて・・・。」
「河合、咲庭先輩。色々教えて下さい。」
笑いが広がっていた。
翌日から平光富美代は出勤してこなかった。理事長との衝突で、辞表を出したとの噂が広がったが、精神的動揺の為、暫く休職するのだと発表された。一年後に復職するのだが、その時は養護学級の担任という事であった。
「・・・・フッ・・・・。」
愛華は冷や汗を流していた。前屈みになり、いかにもつらそうに肩で息をしていた。
「咲庭さん、大丈夫?」
「おい、河合、お前の旦那が変だぞ。」
クラス中、ドッと笑いが広がる。トモミは愛華の様子から、それが何を意味しているのか分かった。
「オエップ・・・。」
「おい、河合もか?」
「ごめんなさい、急に気分が・・・。」
「やっぱり夫婦だよな。河合の悪阻が咲庭にもうつるのか?」
先生が心配そうにトモミを見ていた。
「河合さん、あなたは普通の身体ではないのよ。咲庭さんも具合が悪いらしいわね。一緒に保健室に行きなさい。」
「アッ、はい。すみません・・・。」
トモミは愛華と一緒に教室を出ていったが、冷やかす者は居なかった。
「トモミ、ごめんね。」
「ううん、ボクは愛華さんの妻よ。愛華さんの具合は良く分かるわ。ううん、むしろもっと早く気が付かないといけなかったのに。」
二人は保健室に入った。保健室では佐渡が微笑んで待っていた。
「遅かったわね、お二人さん。」
「遅かった?」
「私はいつ二人が来るか待っていたのよ。ちゃんと二人で睦み合える様にしておいたわ。奥の控え室でね。」
「そんな・・・、先生。」
愛華は照れて顔を赤くした。
「但し学校ではいきなりのセックスはダメよ。だってあなた達の良がり声が響いてはダメですからね。お尻かお口である程度出してからにしなさいね。そうしないとなかなか抜けない事になりますし、トモミさんの栄養補給もしておかないとね。」
「はい、分かりました。色々済みません。」
「私が居ない時は鍵を掛けておきますが、合い鍵を渡しておきます。いつでもどうぞ。但し、絶対に他の人に分からない様によ。まあ、トモミさんをだしにすればいつでも大丈夫でしょう。」
「愛華さん、早く。ううん、ボクが早く欲しいのよ。」
トモミは愛華を隣の部屋に押し込む様にして誘うのだった。
「河合、大丈夫か?」
「おい、咲庭。お前の奥さん、つらそうだぞ。」
「アッ、ごめんなさい。トモミ、大丈夫?」
「アッ、あの・・・。」
トモミは愛華に耳打ちした。
「そう・・・。困ったわね。そんな物、保健室にも無いわよ。」
「咲庭さん、どうしたの?」
女子生徒も不安そうに尋ねた。そして愛華はその生徒に囁く。その女子生徒も困惑した様な表情を見せた。
「仕方ないわ。私が搾って上げる。保健室へ行くわよ。」
愛華はトモミを支える様にして教室を出るのだった。
「おい、何だって?」
「言ってもいいのかなあ・・・。河合さん、お乳が張って痛いんだって。」
「お乳? オッパイが?」
「でかく成り過ぎると痛むのか?」
「エッチ! 違うわよ。お母さんに成る前には確かに大きく成るらしいわよ。」
「そうだよな。最初見た時も爆乳だったけど、今ははみ出そうな程にでかいよ。」
「そうじゃないの。お乳が、母乳が出る様なお乳に成ると、大きく成るだけでなく、乳腺だったかな・・・、ミルクが溜まって痛くなるのよ。」
「ヘーッ、赤ちゃんが産まれる前にか?」
「そう言えばいつが予定日?」
「夏休み中だと聞いているけど。」
「じゃあもう一月しかないのか? その割りにはおなかが大きくないよな?」
「アハッ、オッパイばっかり目立つからな。」
「あれっ、変ねえ? だとしたら妊娠したのはえーと・・・、去年? だってその時はまだ河合君、男だった筈よ。」
みんなは不審に思ったが、それでも男のトモミと女の愛華のセックスのシーンを思い浮かべると、下品な笑いが起きてきていた。
「まあ、もう? 普通より早いけれど・・・、河合さんのオッパイは普通ではないのよね。だけどこんな所に搾乳機なんか用意してある筈ないじゃない。」
「そうですよね。」
「私の病院には在るけれど、それでもトモミさんのオッパイに合う物なんか無いわよ。あるのは家畜用の搾乳機ですから。多分菊野さんは用意してくれているとは思うけれど、それだって『填め搾り』用の物よ。」
「填め・・・搾り?」
「あなたのママのと同じよ。セックスしながら乳搾りする道具よ。」
「それじゃ、学校では無理ね・・・。」
「先生、愛華さん・・・、オッパイが痛い・・・。」
「困ったわね。仕方ないわ。咲庭さん、あなたが吸って上げて。」
「エッ、私?」
「そうよ。夫としてのあなたが吸って上げないと。」
「分かったわ。トモミ、オッパイ出して。」
トモミはベッドに座って服を脱ぎ始めた。
「トモミさん、明日からは授乳用の制服を着ていらっしゃいね。まだ先だと思っていたけれど、もう必要ですからね。搾乳機も届けておきましょうね。」
「すみません、色々と・・・。」
トモミは上衣を脱いで、ブラを外し始めた。
「まあ、こんなに滲んじゃって・・・。」
ブラは乳汁でビッショリになっていた。
「エヘヘ・・・。」
愛華は舌嘗めずりしていた。
「愛華さん、スケベな顔・・・。」
「仕方ないわよ。これが私の夢だったのだから。それに男だった子の初乳を飲むというのは、ニューハーフインキュバスとしての最高の夢なのよ。頂きまーす。」
愛華はトモミの乳房にしがみついて吸い始めた。チューチューと音を立てて吸われると、トモミの乳房の乳腺が一気に機能をスタートさせた。
「アハーッ、美味しい! 凄いわよ。パパやママのとは全然違う。」
愛華は驚嘆し、夢中になって吸い続けた。
「ハーッ。楽になるわ。気持ちいい・・・。」
トモミはトローンとした目付きで、自分でも乳房を揉み、乳汁を搾り出す。
「フーッ、いいわよ。だけどまだまだ少ないわね。」
「お母様の時はどうだったの?」
「赤ん坊の頃は覚えていないけれど、随分沢山出たそうよ。今だって搾れば一日に二リットル以上出るのよ。」
「二リットル? そうよね。あれだけ立派なオッパイなんですもの。」
「あら、トモミのオッパイはもっと凄いのよ。大きさだってママを超えるし、機能はずっと高いのよ。だから赤ちゃんが産まれれば、凄い量を出せるわね。」
トモミは自分の乳房を感慨深げに見つめていた。
「どうしたの、トモミ?」
「ボク、本当にお母さんに成れるのね。おなかの中の赤ちゃん、とてもいとおしいけれど、ボクの身体もその準備をしている事が実感出来るわ。だからとても嬉しくて・・・、アッ・・・。」
トモミはハッとしておなかに手を当てた。
「動いた・・・メ@愛華さん、赤ちゃんが動いた。」
「本当?」
愛華も驚いてトモミのおなかに手を当てたが、愛華には分からなかった。しかしトモミの瞳が潤んでいる事で、愛華にもその嬉しさが伝わってくる。二人はおなかの中の赤ん坊に語り掛けるのだった。
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