「フーッ・・・。」
 「河合さん、大丈夫?」
 「有り難う。おなかが重くて・・・。」
 「そうだよな。急におなかが大きく成っているし、元々小柄な河合の大きなオッパイ。凄い重量を抱えているんだものな。」

 クラスメートの誰もが眩しそうな表情でトモミを見つめていた。

 「明日から夏休みで良かったわね。その身体ではつらいでしょ?」
 「ええ・・・。だけどそれが嬉しいの。まだ産まれてこないのに、とても可愛いのよ。」

 毎日トモミはクラスメートの中の話題の中心だった。

 「咲庭、お前は嬉しくないのか?」

 ボーっと外を眺めていた愛華はハッとして向き直った。

 「エッ? そんな事ないわよ。ちょっと変な気分だけれど、私はパパに成れるのよ。」
 「そうだよね。だけど咲庭が父親? 今でも信じられないけれどね。ずっと騙されていたものなあ。」
 「ねえ、河合さん、あなたは先輩なのよ。私達だってその内母親に成れるでしょうけれど、まだずっと先。だから出産の経験を教えてね。」

 男子生徒はクスクス笑いながら、ボソボソ呟いていた。

 「俺としてはその前の事を知りたいけれどな。」
 「エッチ! 何で男ってそういう事しか考えないのよ!」
 「じゃあ、お前らは興味ないのか?」
 「それは・・・・。」

 女性とはモジモジしながら言葉を濁していた。

 「だけどなあ・・・、かなわないよ。ニューハーフだって俺達よりずっと凄いらしいし・・・。」
 「そうよね。私達だってバストでは男だった河合さんに全然かなわないもの。」

 女子生徒はトモミに小声で尋ねる。

 「咲庭さん、大丈夫なの?」
 「エッ、何が?」
 「だって・・・、河合さん、こんなにおなかが大きく成ってしまったら、咲庭さんだって求め難いのと違う?」
 「まあっ・・・、ウフフ・・・。」

 女同士の話はいきなり激しいものになる。

 「愛華さんはとってもスケベなのよ。多分あなた達が最大に想像すれ以上にね。だからあまりして上げられないから、あんな具合なのよ。」

 トモミ達の視線は愛華に向けられた。愛華は相変わらずボーっとしていた。

 「だけどボクは愛華さんの妻よ。ちゃんとそれなりの事はして上げているの。」
 「それなり? よくテレビなんかでワイドショーでやっているけれど、奥さんが妊娠していると夫が浮気するって。あれって夜のお勤めが出来ないから?」
 「ウフフ・・・、そうかも知れない。やっぱりちゃんとしたセックスが出来ないから。」

 女生徒達の嬌声が響く。

 「ねえねえ、ちゃんと出来なくてそれなりの事って?」

 すると輪の中の女生徒の一人が意味有り気にクスクス笑いしていた。

 「エッ、和代、分かるの?」
 「ええ、だけど分かるんじゃないの。知ってるのよ。」
 「エッ?」
 「いいのかなあ・・・。私見ちゃったものね。河合さんと咲庭さんが保健室で・・・。」

 それにはトモミも驚いた。慌てて問い返す。

 「アッ・・・、見た? ダメッ、言っちゃ!」
 「何々、和代、言いなさいよ。」

 トモミ達のバタバタした動きに愛華が不審そうに見つめていたので、女生徒達は声を落として平静さを装う。

 「河合・・・。言われたくなければ教えて。私には分からないけれど、あれっていいの?」

 トモミは顔を真っ赤にしていたが、観念して呟く様に囁いた。

 「ボク・・・、好きだもの・・・。それにずっと前からだから、美味しいし・・・。」
 「美味しいって何が?」

 和代はちょっと不思議そうに聞き返した。

 「だから・・・愛華さんの精液・・・。エッ・・・?」

 トモミは和代の驚きの表情を見て、やっと事態が飲み込めた。

 「アッ、はめたのね?」
 「ワーッ、凄い! だけどはめたのは咲庭さんでしょ?」
 「何? まさか・・・えーと、何だっけ?」
 「フェラチオだよね?」
 「キャッ、本当?」

 トモミは慌てて女生徒達に頼むのだった。

 「お願い、愛華さんには言わないで。ボクがそんな事をみんなに話したって知られたら・・・。」
 「どうしようかなあ・・・。だけど私が見たのはフェラじゃなかったのよ。河合が勝手に思い込んだだけよ。」
 「じゃ、アナルセックスの方・・・、アワワ。」

 和代達は驚いた表情でトモミを見つめていた。そして幾分呆れた様子で。

 「じゃあ、今迄は保健室でセックスもしていたのね? 驚いたわ。」

 トモミは真っ赤になったまま俯いていた。

 「さてと・・・、河合。あなた達が保健室で色々していたって事を私達に話した事を咲庭さんに言われたくなかったら、洗いざらい話しちゃいなさい。」
 「分かったわ。だけど約束して。愛華さんには絶対に話さないで。」
 「了解よ。別に私達は河合さんと咲庭さんの仲を悪くさせたいとは思っていないわよ。本当にあなた達のセックスに興味があるの。参考にもしたいし。」
 「ウーン、参考にはならないと思うわ。だってボク達、並みのスケベではないもの。」
 「それならそれで楽しいわよ。それで、咲庭さんの物って本当にこれ位なの?」

 女生徒は手で大きさを示した。

 「ううん、もう少し、これ位ね。」

 トモミは大きさを手で示しながら、無意識にオーラルセックスの時の様に口を大きく開いた。

 「キャー、エッチ!!」
 「エッ? アッ・・・。」

 慌てて口を閉じた時には女生徒達の笑いに囲まれていた。

 「こらっ、トモミ! あなた、何を話しているのよ!」

 いつの間にか愛華がトモミの後ろに来ていて、ゴツンと拳固を喰らわした。

 「アイターッ・・・、愛華さん・・・?」
 「何を変な事言ってるのよ。それでなくてもイライラするのに。」
 「ウフフ、咲庭さん、欲求不満? そうよね。奥さんが臨月間近だから当然よね。」
 「ほら・・・、誰だってそういう風に勘ぐるじゃないの。」
 「ごめんなさい・・・。」
 「咲庭さん、河合さんを責めないで。ちょっとカマ掛けたら引っ掛かっただけなんだから。それに二人とも私達よりもずっと先輩なのよ。性教育でも教えて貰えない事を色々聞きたいわ。河合さんがママに成ってもまだ学生生活は続けるのでしょう? 私達には手助けは出来ないけれど、二人の事を知っていればそれなりに理解出来るし。」
 「だけどさっきから、ずっとエッチな事ばかりじゃないのよ。」
 「そうよ。それ以外に何があるの? 今迄だって二人で保健室に行っていた時、何をしていたかは見当がつくわ。だけど知らないと変な噂話が広がるものよ。河合さんからハッキリ聞けば、納得出来るわ。それに咲庭さんも河合さんもそういう体質なんだという事が分かっているから、変な気を回さないのよ。」
 「体質って?」
 「イヤだ、言わせるの? それは咲庭さんのスケベ加減よ。悪い意味で言うのではないわ。それは分かってね。あなた達、先生が性的畸型と言っていたわね? そしてそれだけじゃなく、かなり回数が多いのよね? いつも咲庭さんがつらそうに我慢しているのは良く分かるわ。私にだって弟が居るから、どんなものかは薄々知っている。だけど咲庭さんはそんな程度ではないって事も。私達には何も協力は出来ないけれど、あなた達を見守る事は出来るわよ。」

 愛華はちょっと困った様な顔をして尋ねた。

 「見守る?」
 「分かるでしょ? 二人とも凄いスケベ。家ではずっとらしいわね。だったら学校に居る間、しないではいられないわよね? だから保健室に行くのでしょう? 保健医さんにも分かっているのよね。だから私達は囃し立てたりしないし、あなた達がそういう病気だという事を理解して上げるのよ。」
 「病気だなんて・・・。」
 「普通と違うでしょ? だけどその交換条件は飲んで貰うわよ。」
 「和代、私達を脅すつもり?」

 愛華は語気を荒げた。

 「冗談。そんなつもりはないわよ。私は根はスケベなのよね。だから二人のセックスには凄く興味があるわ。私達は誰もがそうだと思う。だから二人のセックスの話を聞かせて。」
 「グッ・・・、私達のを?」
 「そうよ。どれだけ二人がスケベなのかを知れば、二人が学校でもセックスしなくてはならないのだという事を理解出来るから。」
 「分かったわよ。まったく・・・。」
 「それにある程度赤ちゃんが育ってくれば、河合さんは連れてくるわよね? その時にはあやして上げられるし、授乳の時にはノートをとって上げるわよ。」
 「うーん、有り難うって素直に喜んでいいのかしら・・・? それに授乳はトモミだけじゃないし・・・。」
 「ヘッ? どういう事? まさか・・・。」
 「あら、おかしい? 生物学的には私は男だけれど、このオッパイは本物よ。私の子供が産まれるのだから、私だってオッパイは出るのよ。」
 「咲庭さんが?」
 「そうよ。この際だからハッキリさせておきましょうか。私の体質は遺伝なのよ。だから私のパパがそうだったから、多分私も。」
 「遺伝? じゃあ・・・。私は咲庭さんと歳の離れたお姉さんか何かだと思っていた方・・・。」
 「私に似ている方? あれがパパ。」
 「じゃあ、河合さんと同じで、凄い巨乳の人・・・。あの人がママ・・・?」
 「そうよ。私もパパとママのオッパイで育ったのよ。だから私の子供もそうする。」
 「ワーッ、凄い!」
 「だから私達の話はみんなの参考にはならないのよ。」
 「ううん、参考になんかならなくてもいいわよ。凄く興味深いわ。」



 「明日から夏休みですが、きちんとした日常生活を。宿題は少ないとはいえ、夏休み中の勉強が二学期の成績を決めますからね。ハッキリ言って、この学校のレベルは高くないのですから、少し勉強すれば、すぐ上位にランクされますから。それよりも本当にきちんとした生活をするのですよ。不良が少ないのに、夏休み開けで退学してしまう人はかなり多いのですから。」

 担任の話に少しざわめく。

 「病気とか怪我もなぜか多いし、どうしてって思う人が家出したり。この学校に入学出来た方は本当にラッキーなのよ。普通に勉強していれば大学はまず間違いないし、就職率は高いわ。」
 「そうなのよね。卒業しない人が多いって聞くし・・・。」
 「特に男女交際に関しては・・・、まだあなた達は若いのですよ。くれぐれも自分を大切に・・・。」
 「そうだぞ、女子。下手すると河合みたいに孕まされちゃう。」

 ドッと笑いが広がるが、女子達からはクレームの声も多い。

 「はい、皆さん。咲庭さん達は例外ですよ。オホン、恋愛は自由ですから、皆さんの常識に任せますが、父親に成る咲庭さん、色々大変な状態で・・・勉強する時間も短かったでしょう。」
 「そうだよな。セックスに時間をとられるから。」

 爆笑が広がる。トモミは真っ赤になっていて、愛華も目を吊り上げているが、返答出来ない。

 「私はそれでも構わないと思っていますよ。咲庭さんも河合さんもちゃんとした目的意識があるのですから。他の人が妊娠しても苦言はいいません。但し、咲庭さんの様に良い成績を取れるのであればね。咲庭さんは全学年一位です。」

 感嘆と賞賛のどよめきが広がる。

 「ええとね・・・。」

 担任はファイルを開いて、

 「総合点が八八九点ですね。二位が八五三点ですから、ずば抜けているのよ。」
 「凄い・・・。」
 「河合さんだって良い成績なのよ。順位は十一位ですけれど、これはね・・・。」

 担任がクスクス笑いをしていたので、クラスの者達は興味深げに聞いていた。

 「体育は実技の欠席が響いているの。それと保健はダメね。女子だけの授業はたった一人の経験者なのに、全然ダメね。まあ、保健の授業は理論ですから、実技においては満点なのに。」

 再び爆笑が広がった。

 「それと家庭科。中学では全然勉強していなかったから仕方ないかも。だからこの二教科を除くと、河合さんは全学年四位よ。」

 トモミに対しても賞賛の声が上がる。

 「これから河合さんには女としての大きな仕事が待っているわ。皆さんは河合さんよりもずっと勉強し易い環境にあるのですよ。だから河合さんに負けない成績を取れる筈。分かりましたね。」

 成績表を受け取り、互いに見合わせながらの談笑の後、三々五々帰途に向かうのだった。トモミは激励の声と、幾分やっかみの声で送られながら愛華と帰宅するのだった。



 「クーーッ・・・。」
 「そうよ。その調子。息んで。」

 佐渡医院の分娩室にトモミを囲んで愛華と両親、佐渡、菊野親子が居た。

 「トモミ、大丈夫?」

 愛華は心配そうにトモミの腕を握っていた。

 「大丈夫よ。きっと可愛い赤ちゃんを産む・・・。ウッ・・・。」

 強い陣痛が襲い、トモミは涙を流して耐えていた。そして破水が始まり、全員に緊張が走った。


 「オギャーーー!」


 「トモミ、良く頑張ったわね。」

 ベッドには全力を出し切り、ぐったりしてはいるが、嬉しさに満ち溢れた笑顔のトモミが横たわっていた。

 「愛華さん、早く赤ちゃん抱きたい。」
 「ちょっと待ってね。今、新生児室で診察しているわ。もうすぐよ。」
 「だけどまだ信じられない。ボクが赤ちゃん産んだのよね。男だったボクが・・・。」
 「ウフッ、本当ね。去年の今頃はまだ本当に男の子だったのね。」
 「ねえ、赤ちゃんの名前・・・。」
 「考えたんだけれど、『美華』ってどうかしら・・・。」
 「『美華』・・・。可愛い。いい名前だわ。」
 「じゃあ、いい? 『咲庭美華』。」
 「愛華さん、お願い。早く美華ちゃんを抱きたい。オッパイ上げたい。」
 「分かったわ。先生に言ってくるわ。」

 愛華は微笑みながら病室を出るのだった。スキップしながら。



 「ンフッ・・・。 ボク・・・、幸せ・・・。」

 トモミは赤ん坊を抱いて授乳させていた。大きな乳房に押し潰されそうになりながらも、赤ん坊は一所懸命乳房を吸っている。

 「愛華さん、ボク、やっと愛華さんに勝てたもん。」
 「私に?」
 「ボクが男だった時、愛華さんには何もかも負けていたのよ。特に悔しかったのはオチンチンだけど。身体も頭も負けだったけれど、これだけは愛華さんがどんなに頑張ってもボクの勝ち。ボクはお母さんに成れて、赤ちゃんを産めたわ。そしてこんなに可愛い赤ちゃんをよ。だけど、それもみんな愛華さんのお陰なんだけれど・・・。」
 「そうね。外見の女の部分は全部トモミの勝ちよ。ねえ、もういいでしょ? 私にも赤ちゃんにオッパイ上げさせてよ。」
 「エッ、愛華さん、もう出るの?」
 「トモミ程ではないけれどね。それにパパの場合もそうなんだけれど、私のお乳が出せるのはせいぜい三年程度なの。だからそれ迄は私もお乳を上げたいのよ。」
 「分かったわ。愛華さん、美華ちゃんに・・・。」

 トモミは赤ん坊を愛華に渡した。そして愛華が乳房を含ませるのを嬉しそうに見つめていた。



 「ママ・・・。」
 「あら、美華ちゃん、ダメよ。今は授業中。」

 美華がヨチヨチとトモミ達の教室に来たのだ。

 トモミも愛華も二年生に成っていた。

 「河合さん、どうしたの? あら、美華ちゃん・・・。」

 担任の教師も美華に気が付いた。

 「ママ、パイパイ・・・。」
 「仕方ないわね。先生、ちょっと失礼します。」
 「いいわよ。」

 トモミは美華を抱き上げて教室を出て行った。

 「だけど大変ね。分かってはいましたけれど、このクラスを担任して本当に良く分かったわ。」
 「一々保健室に行かなくてもいいんだけどな。」
 「本当に男子って・・・。」

 クラスが笑い声でざわついた。

 「だけど、河合の場合、オッパイ出していても、母親って感じなんだよな。それに堂々と出すから、こっちがビックリしちゃう。」
 「やっぱり、元が男だったからかな?」
 「咲庭さんはしないわよね?」

 愛華はちょっと戸惑った。

 「そりゃ・・・、本当なら私は男なんだから・・・。だけどトモミと違って・・・、ちょっとね。」
 「それにしても凄い赤ちゃんだよ。」
 「凄い?」
 「そうだよ。まだ一歳に成ってないだろ? 先生、赤ちゃんってあんなに早く話したり歩いたりするんですか?」
 「そうよね。普通やっと一歳で歩けるかどうかよ。まだ十ヶ月? ちゃんと話すし、しっかりしていて、確かに凄い子よ。」

 愛華はニコニコしていた。自分の子供が誉められるのは『父親』として、それは嬉しい事なのだった。

 「さあ、授業に集中。子育てしながらもトップの二人なのよ。あなた達、目的意識を持って勉強よ。」

 愛華とトモミはクラスメイトの何倍も効率的に時間を過ごしていた。少しでも時間があれば二人は激しいセックスにのめり込む。そして授業中は、家での勉強の時間が少ない分、集中していたのだ。時によっては・・・。

 「フーッ・・・。」

 愛華は机に突っ伏す様にしてため息をついていた。それは既にクラスの誰もが何を意味しているのかを知っていた。

 「ほら、河合・・・。」
 「エッ、ああ・・・。」

 たとえ知られていても愛華としては言い出し難いのだった。

 「先生・・・、ちょっと・・・。」

 トモミは手を挙げた。教師も意味が分かっていた。

 「はい、河合さん。気分が悪いの? いいわ、保健室に行ってらっしゃい。咲庭さん、付き添っていって上げなさい。」

 愛華は照れ臭そうにして立ち上がり、前屈みで手でスカートを押し付けて教室を出るのだった。クスクス笑いが広がっていたが、それは決して卑猥な笑いでなく、微笑ましさを漂わせた笑いであった。

 「愛華さん、今日は早いわね。」
 「ウーン、今朝迄ずっとしていたのにね。」

 特別教室のつながる廊下では誰にも見られないので、愛華はやっと背を伸ばしてトモミに寄り添った。愛華のスカートはハッキリと持ち上げられていて、その下から股間が見えそうな程に突き上がっていた。

 「そんなになる前に言えばいいのに。」
 「だけど・・・、何だか決まり悪くて。『先生、トモミとセックスしてきます。』なんて言えないわよ。」
 「まさか、そこ迄は・・・。」
 「だって、どんなに言い繕っても、そういう事なのよ。」

 
 「あら、今日は早いのね。美華ちゃんは眠っているわ。さあ、どうぞ。」

 二人は照れながらも奥の控え室に入り、すぐにショーツを脱ぎ、座位で始めるのだった。

 「美華にオッパイを上げているせいか、私の乳房も少し大きく成っているわ。そして感度もね。だから催すのも早くて・・・。」
 「そうね。悪循環・・・ではないけど、美華ちゃんにお乳を上げると、愛華さんも我慢出来なくなるみたい。」
 「ええ、トモミが美華にお乳を上げると、私もオッパイが張るのよ。だから美華にお乳を上げると、凄く気持ちが良くなってしまって、オチンチンがね・・・。」
 「ウフッ。私としては嬉しいわ。ここのところ、愛華さんの精液、凄く濃いし、量も増えているわ。回数も多いしね。私のオッパイは美華ちゃんには飲み切れないのに沢山出るでしょう。愛華さんにも飲んで貰ったり、搾乳機で搾って菊野さんの所でバターやチーズにして貰っている程ですから、栄養としての精液が多いのはとても嬉しいわ。」
 「確かに凄い量よ。ママも私が産まれてすぐの頃は随分出たらしいし、今でもかなり出ているわ。だけど、トモミの方がずっと多いって。だけどねえ・・・。」

 愛華はちょっと悲しそうな顔をした。

 「トモミの方のお仕事は予想以上にミルクを出しているからいいのだけれど、私もそろそろ菊野さんのお仕事をしなくてはならないかと思うと・・・。」
 「アッ・・・、それ・・・。」
 「そうなのよ。まだいいとは思うのだけれど、私の精液を・・・。」
 「アーン、折角美味しい精液なのに・・・。だけどそれが私達のお仕事なのよね。愛華さんが出す精液は全部私が欲しいのに・・・。お母様のつらさが分かるわ。」
 「そうでしょう。パパも申し訳なさそうにしていたけれど、自分の身になって、やっと理解出来たわ。」
 「だけど、それが私達のお仕事で、それで私達が生活していけるのよ。お母様の言っていた意味がやっと分かったわ。愛華さん、お仕事で出す分を抜かれるのは仕方がないけれど、私への量を減らすのは許さないわよ。」
 「エッ? 大丈夫よ。私はパパより強いらしいから・・・。」
 「ううん、それは分かっているわ。だから、一度填めたら、私が満足する迄離して上げない。」
 「そうよね。私はインキュバスとして自信はあったけれど、トモミのサキュッバスの方が力が強いわ。」
 「あら、弱気ね。」
 「だって、催してしまうのは私の方で、最初の内は私が主導権を持っているのに、終えるのはトモミ次第でしょ? たまに意地悪して、意識的にオチンチンを萎ませてしまおうとしても、トモミに揉まれるとダメなのよね。もしトモミが私以外の人の奥さんだったら、その旦那さん、とっくに腎虚かやり過ぎて死んでいるわよ。」
 「本当。私もそう思うわ。だけど私は愛華さんの奥さんよ。インキュバスの奥さんなんですもの。そして幸せな妻よ。精神的にも肉体的にもね。」
 「よーし、今日は寝かせないわよ。」
 「いいわ。愛華さんが『参った』って言う迄搾り尽くすわよ。」
 「私だって、トモミが降参する迄責めるわ。子宮がパンクする程出すわよ。」

 愛娘(?)の美華は二人のセックスを嬉しそうに、そしてちょっと羨ましそうに見つめていた。二人の激しいセックスの合間に、両親の乳房をむしゃぶりながら、セックスのままの家族団欒だった。

・・・・・・完・・・・・・





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